タンドリーチキンをノンフライヤーで
この記事でわかること
🍗
漬け込みの秘訣
鶏肉を驚くほど柔らかくジューシーにする、簡単で効果的な漬け込み方法と最適な時間を解説します。
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焼き方の極意
ノンフライヤーで外はカリッと、中はジューシーに仕上げるための温度設定や焼き時間のコツがわかります。
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本格スパイス活用術
市販の素に頼らず、スパイスの組み合わせで本格的なタンドリーチキンを作るための黄金比を学びます。
タンドリーチキンの簡単な漬け込み方と最適な漬け込み時間
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ノンフライヤーで美味しいタンドリーチキンを作るための最初のステップは、「漬け込み」です 。この工程を丁寧に行うことで、
鶏肉が驚くほど柔らかく、
ジューシーに仕上がります。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとても簡単なんですよ。
まず、基本の漬け込みダレの材料を揃えましょう。
これらの材料をポリ袋や保存容器に入れて混ぜ合わせるだけで、基本の漬け込みダレは完成です 。ここに、主役の鶏肉を
投入します。
鶏もも肉を使うと、よりジューシーでコクのある仕上がりに、
鶏むね肉を使うと、さっぱりとヘルシーに楽しめます 。どちらを使う場合でも、味を染み込みやすくし、火の通りを均一にするために、フォークで数カ所穴を開けておくのがおすすめです。また、厚さを均等に開くように筋切りをしておくと、さらに柔らかく仕上がります 。
最適な漬け込み時間は?漬け込む時間は、美味しさを左右する重要なポイントです。
- 最短30分〜1時間:時間がない時でも、最低30分は漬け込みましょう 。鶏肉を常温に戻してから漬け込むと、短時間でも味が染み込みやすくなります。
- おすすめは3時間〜半日:冷蔵庫で3時間以上寝かせると、味がしっかりと中まで浸透し、ヨーグルトの酵素の力でお肉が格段に柔らかくなります 。前日の夜に漬け込んでおけば、当日は焼くだけなのでとても便利です 。
- 一晩以上:さらにじっくり一晩漬け込むと、スパイスの香りが深まり、より本格的な味わいになります 。ただし、塩分が強すぎると肉の水分が抜けすぎてしまう可能性があるので、その場合は塩の量を少し控えめにすると良いでしょう。
漬け込む際には、ポリ袋を使うと袋の上から揉み込むことができ、少ない
調味料でも全体にムラなく味を行き渡らせることができます 。洗い物が少なくなるのも嬉しいポイントですね。
ノンフライヤーでタンドリーチキンを焦がさずジューシーに焼く温度と時間
漬け込みが完了したら、いよいよノンフライヤーで焼き上げます。ノンフライヤーの最大の魅力は、高温の熱風で調理することで、余分な脂を落としながら、外はカリッと、中はジューシーに仕上げられる点です 。しかし、温度や時間を間違えると、焦げてしまったり、逆に火が通っていなかったりすることも。ここでは、失敗しないための基本的な温度と時間、そしてコツをご紹介します。
基本の温度と時間多くの
レシピで推奨されている基本的な設定は以下の通りです。
- 予熱:まず、調理を始める前にノンフライヤーを180℃〜200℃で3〜5分予熱しておきましょう 。予熱をすることで、鶏肉を入れた際の温度低下を防ぎ、一気に表面を焼き固めて肉汁を閉じ込めることができます。
- 焼き(1回目):予熱したノンフライヤーのバスケットに、皮目を上にして鶏肉を並べます。詰め込みすぎると熱風の循環が悪くなり、焼きムラの原因になるので、少し間隔をあけて並べるのがポイントです。まず、180℃で10〜13分ほど焼きましょう 。
- 裏返して焼き(2回目):一度取り出して鶏肉を裏返し、さらに5〜8分焼きます 。裏返すことで、両面に綺麗な焼き色がつき、均一に火が通ります。
合計で15分〜20分が焼き時間の目安ですが、お使いのノンフライヤーの機種や鶏肉の大きさ、厚みによって火の通り具合は変わります 。最後の数分は様子を見ながら、焼き時間を調整してください。
竹串などを刺してみて、透明な肉汁が出てくれば焼き上がりのサインです。
焦げ付きを防ぐテクニックヨーグルトやケチャップを使ったタレは、糖分が含まれているため焦げ付きやすい性質があります。特に表面が黒くなってしまうのを防ぐには、以下の方法が有効です。
- アルミホイルを活用する:焼き始めて5〜10分経ち、表面に良い焼き色がついた時点で、鶏肉の上にふんわりとアルミホイルをかぶせましょう。こうすることで、表面が焦げるのを防ぎながら、中までじっくりと火を通すことができます。
- 温度を少し下げる:お使いの機種の火力が強いと感じる場合は、設定温度を170℃など少し低めに設定し、その分焼き時間を少し長くするのも一つの手です。
- 漬けダレを軽く拭う:焼く前に、鶏肉の表面についている余分な漬けダレをキッチンペーパーで軽く拭き取ると、焦げ付きを軽減できます。ただし、拭いすぎると味が薄くなってしまうので注意しましょう。
タンドリーチキンが固くなるのを防ぐ!ノンフライヤー調理の意外なコツ
ノンフライヤーで調理すると、「お肉が固くなってしまった」「パサパサする」といった失敗談を聞くことがあります。これは、高温の熱風で調理するノンフライヤーの特性上、食材の水分が飛びやすいことが原因の一つです。しかし、いくつかのポイントを押さえるだけで、驚くほどしっとり柔らかいタンドリーチキンを作ることができます。
1. 鶏肉の部位選びと下処理が重要まず、使用する鶏肉の部位です。鶏もも肉は脂質が多く、加熱しても固くなりにくいため、ジューシーな仕上がりを求めるなら断然おすすめです。ヘルシーに仕上げたい鶏むね肉を使う場合は、パサつきを防ぐための下処理が不可欠になります。ヨーグルトや塩麹、玉ねぎのすりおろしなどに漬け込むことで、酵素の働きにより
タンパク質が分解され、保水性が高まり、しっとりと柔らかく仕上がります。
2. 「マヨネーズ」をちょい足しする裏技漬け込みダレに「マヨネーズ」を大さじ1〜2杯加えてみてください 。マヨネーズに含まれる油分と酢、
卵黄が鶏肉をコーティングし、加熱による水分の蒸発を防いでくれます。また、酢には肉を柔らかくする効果も期待でき、油分がコクをプラスしてくれます。カロリーが気になるかもしれませんが、ノンフライヤーで調理する際に余分な脂は落ちるため、想像よりずっとヘルシーに仕上がりますよ 。
3. 焼きすぎは厳禁!余熱調理を上手に使うお肉が固くなる最大の原因は、加熱のしすぎです。ノンフライヤーは庫内が狭く、調理後も高温が保たれます。そのため、「まだ少し早いかな?」というタイミングで加熱を止め、そのまま庫内に数分間放置して余熱で火を通すのが、ジューシーに仕上げる最大のコツです。これにより、肉汁が内部に落ち着き、しっとりとした食感になります。
4. 意外な隠し味「片栗粉」漬け込みダレに
片栗粉を少量(大さじ1程度)混ぜ込むのも効果的です 。片栗粉が鶏肉の表面に薄い膜を作り、肉汁を閉じ込めてジューシーさを保ちます。また、タレが絡みやすくなるというメリットもあります。
これらのコツを実践すれば、ノンフライヤーでもまるでお店のタンドリーチキンのような、柔らかくジューシーな食感を実現できるはずです。ぜひ試してみてください。
【独自視点】市販の素はもう不要?タンドリーチキンの本格スパイス黄金比
市販のタンドリーチキンの素は手軽で便利ですが、自分好みの味を追求したいなら、スパイスを自分でブレンドするのが断然おすすめです 。スパイスから作るタンドリーチキンは、香りの立ち方が全く違います。ここでは、基本となるスパイスとその役割、そして本格的な味わいになる「黄金比」をご紹介します。
基本のスパイスとその役割まずは、タンドリーチキンの風味を構成する主要なスパイスを知ることから始めましょう。
- カレー粉:複数のスパイスがブレンドされたもので、これ一つでベースの味が決まります。
- パプリカパウダー:タンドリーチキン特有の鮮やかな赤色を出すためのスパイスです 。辛味はなく、ほんのりとした甘い香りが特徴です。
- クミンパウダー:エスニック料理に欠かせない、食欲をそそる力強い香りが特徴です 。カレーの主役ともいえるスパイスです。
- コリアンダーパウダー:柑橘類のような爽やかで甘い香りを持ち、他のスパイスの香りをまとめる役割があります 。
- ターメリック(ウコン):鮮やかな黄色を色付けし、少し土のような香りがします 。抗菌作用も期待されています。
- ガラムマサラ:調理の仕上げに加えることで、香りを引き立てるミックススパイスです 。シナモンやクローブなどがブレンドされており、複雑で華やかな香りをプラスします。
- チリペッパー:辛味を加えるためのスパイスです 。量はお好みで調整してください。
以下の参考リンクでは、スパイスの詳しい情報が掲載されています。
スパイスの基本的な情報について:
エスビー食品株式会社 スパイス&ハーブ総合研究所
本格スパイス黄金比(鶏もも肉2枚分)上記のスパイスを使い、基本の漬け込みダレ(ヨーグルト大さじ6、おろしにんにく・生姜各小さじ1)に以下の割合で加えてみてください。
| スパイス |
分量 |
役割 |
| カレー粉 |
大さじ1 |
味の土台 |
| パプリカパウダー |
小さじ1.5 |
色と風味 |
| クミンパウダー |
小さじ1 |
食欲をそそる香り |
| ガラムマサラ |
小さじ1 |
華やかな香り |
| ターメリック |
小さじ1/2 |
色と深み |
| チリペッパー |
少々〜お好みで |
辛味 |
この配合をベースに、クミンの香りが好きなら少し多めに、辛いのが苦手ならチリペッパーを抜くなど、自分だけのオリジナルブレンドを見つけるのも楽しみの一つです。スパイスを揃えるのが大変に感じるかもしれませんが、一度揃えてしまえば、カレーや他の炒め物など様々な料理に活用できます。ぜひ、スパイスから作る本格タンドリーチキンの世界に挑戦してみてください。
タンドリーチキンをもっと楽しむ!絶品アレンジレシピと付け合わせ
ノンフライヤーで手軽に作れるタンドリーチキンですが、いつも同じ食べ方ではもったいない!少しの工夫で、さらに美味しく、バリエーション豊かに楽しむことができます 。ここでは、タンドリーチキンを使った絶品アレンジレシピと、相性抜群の付け合わせをご紹介します。
タンドリーチキンのアレンジレシピ 🌮
- とろーりチーズタンドリーチキン:焼き上がりの2〜3分前に、ピザ用チーズをたっぷり乗せて再度加熱します。スパイシーなチキンと、とろけるチーズの組み合わせは、子供から大人まで大人気間違いなしの美味しさです。
- タンドリーチキンサンド:食パンやバゲットに、レタスやトマト、スライスオニオンと一緒に、食べやすくカットしたタンドリーチキンを挟みます。ヨーグルトソースやマヨネーズをかければ、ボリューム満点のカフェ風サンドイッチの完成です。
- ごろごろ野菜のグリル:鶏肉を漬け込む際に、パプリカ、ズッキーニ、玉ねぎなど、お好みの野菜を大きめにカットして一緒に漬け込み、ノンフライヤーで一緒に焼き上げます。チキンの旨味が野菜に移り、立派な一品になります。
- タンドリーチキン・ドリア:バターライスの上に、ホワイトソースとカットしたタンドリーチキン、チーズを乗せてオーブントースターで焼き色がつくまで焼きます。スパイシーなチキンとクリーミーなソースが絶妙にマッチします。
相性抜群!おすすめの付け合わせ 🥗
- ターメリックライス:炊飯器にお米と通常の水加減、そしてターメリック小さじ1/2とバター(またはオリーブオイル)大さじ1を加えて炊くだけ。鮮やかな黄色が食卓を彩り、タンドリーチキンとの相性も抜群です。
- 簡単なコールスローサラダ:千切りにしたキャベツと人参を、マヨネーズ、酢、砂糖、塩こしょうで和えるだけ。さっぱりとしたコールスローが、スパイシーなタンドリーチキンの良い箸休めになります。
- きゅうりと玉ねぎのピクルス:薄切りにしたきゅうりと玉ねぎを、酢、水、砂糖、塩、お好みでローリエや粒胡椒と一緒に漬け込むだけの簡単ピクルス。爽やかな酸味が口の中をリフレッシュしてくれます。
- 市販のナン:本格的なインド料理の雰囲気を楽しむなら、やはりナンは欠かせません。オーブントースターで軽く温めるだけで、手軽にレストラン気分を味わえます。
これらのアレンジや付け合わせを参考に、タンドリーチキンをさらに楽しんでみてください。パーティーやおもてなし料理としても活躍すること間違いなしです。
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