離乳食のカレー
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離乳食のカレー
離乳食のカレーは、離乳食後期以降から与えることができます。離乳食初期や中期では、消化器官が未発達のため、スパイスの刺激が強いカレーは負担となります。
離乳食後期以降になると、消化器官も少しずつ大人と同じように機能するようになってきます。そのため、少量のカレー粉を加えることで、風味づけや食欲増進に役立てることができます。
ただし、カレー粉は辛みが強いため、使う量には注意が必要です。1歳頃までは、小さじ1/4程度にしましょう。また、カレー粉の種類によっては、辛さが強いものもあるので、パッケージの表示をよく確認してください。
また、カレー粉を使う際には、牛乳や豆乳を混ぜると、まろやかになり食べやすくなります。
離乳食後期のカレーレシピです。
材料:
- じゃがいも 1個
- にんじん 1本
- 玉ねぎ 1/2個
- ひき肉 50g
- カレー粉 小さじ1/2
- 水 200ml
- だし汁 100ml
- 塩 小さじ1/4
- しょうゆ 小さじ1/4
作り方:
- じゃがいも、にんじん、玉ねぎは皮をむいて食べやすい大きさに切る。
- ひき肉をフライパンで炒め、火が通ったら玉ねぎを加えて炒める。
- カレー粉、水、だし汁、塩、しょうゆを加えて煮る。
- じゃがいも、にんじんが柔らかくなったら火を止め、器に盛り付ける。
ポイント:
- 市販のカレールーを使う場合は、塩分を控えたものを選ぶ。
- 野菜は大きめに切って、赤ちゃんが食べやすい大きさに潰す。
- とろみが足りない場合は、水溶き片栗粉を加えて調整する。
離乳食後期のカレーは、野菜がたっぷり食べられて栄養価も高いメニューです。赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。
赤ちゃん向けに甘口と塩分に注意するポイント
離乳食期は味覚が敏感なため、甘味と塩味のバランスを大切にし、徐々に味付けを濃くしていくことが重要です。また、辛味のあるスパイスは避け、香り付けに留めるのがよいでしょう。
甘口にするポイント
- 大人用のカレールウは控えめにし、片栗粉でとろみをつける
- トマト缶やバター、蜂蜜(1歳以上)を使ってコクと甘みを出す
- 砂糖を少量加えて甘味を調整する
塩分を控えめにするポイント
- 大人の基準の3分の1程度に塩分を抑える
- 塩分が高いカレー粉やルウは避け、赤ちゃん向け製品を選ぶ
- 塩分調整のため、最初は控えめに塩を入れ、味見しながら調整する
- うどんやそうめんなどの麺類には塩分が含まれているので注意
食べやすいトマトやピーマンの調理方法
トマトやピーマンなどの丸くてつるつるした食材は、そのままだと喉に詰まる危険があるため、離乳食のカレーでは以下の調理方法が推奨されます。
トマト
- ミニトマトは半分に切るのではなく、1/4サイズに小さく切る
- トマト缶を使う場合は、中身を潰してペースト状にする
ピーマン
離乳食 カレーの栄養とカレーのメリット
離乳食にカレーを取り入れるメリットは以下の通りです。
カレーの栄養的メリット
- 野菜がたくさん入るので、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に摂取できる
- 肉や豆などのタンパク源が入るので、成長に必要なタンパク質を摂取できる
カレーを離乳食に取り入れるその他のメリット
- 味覚の発達を促し、辛味や香辛料の風味に慣れる
- 遊び食べを防ぎ、食事進行が早くなる
- 親子で同じメニューを食べられる
- 作り置きや冷凍保存ができる
- 様々な具材(野菜、肉、豆など)を使えるので食材の種類を増やせる
カレーには香辛料が使われているので、離乳食初期には避けた方が良いですが、離乳食完了期(1歳頃)からは子ども用のカレールウを使って少しずつ取り入れていくことをおすすめします。