離乳食開始は月齢6ヶ月~と言われています。
離乳食を開始する時期です。食事を飲み込むことを覚える「ゴックン期」と呼ばれる時期。
この時期の食事は1日1回。
たくさん食べさせるよりも、口に入った離乳食を唇を閉じて飲み込めるようになることを目標にします。
新しい食材の場合は、ひとさじの量で試して、食物アレルギーの反応、消化の状態をみながら進めていきます。
なお、母乳や幼児用ミルクを欲しがる場合は、欲しがるだけ上げて良いでしょう。
食材はペースト状にすりつぶします。調味料は使わず、出汁を使って素材の味を活かすようにします。
つぶしがゆから始めて、すりつぶした野菜なども試してみるようにします。
慣れてきたら、たんぱく質(潰した豆腐、白身魚、卵黄など)を試していきます。
離乳食初期には、以下のような食材が使えます。
開始時期は多少の個人差はありますが、離乳食を無事に始められたら、7ヶ月目以降はどのように進めればいいんでしょうか?
7ヶ月目以降は、赤ちゃんに歯が生え始める時期なので、豆腐の硬さ程度のものを下と上あごでつぶして食べることを目標にします。
この時期は1日2回。
食品の種類のバリエーションを増やして、味や舌触りを楽しめるようにします。特に鉄が不足してくる時期なので、鉄の接種を意識した食材を取り入れましょう。
まだまだ栄養の中心は母乳や育児用ミルク。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ与えます。育児用ミルクは1日3回程度あげましょう。
ペースト状の食材がゴックンできるようになっていたら、指で簡単につぶせる豆腐くらいの硬さを目安にしましょう。
とろみをつけてあげると、口の中で飲み込みやすいです。また、味が濃くなりすぎない程度に、少しづつ調味料で味をつけ始めてもOKです。
全がゆ 50~80g、野菜は20~30gを目安に。
タンパク質は、魚や肉なら10~15g、
豆腐なら30~40g、
卵なら卵黄1~全卵1/3、
乳製品なら50~70gを目安に考えます。
関連)離乳食はいつから?
アレルギーの心配が少なくて、与えやすい食材がおかゆ。
離乳食はまず、おかゆからスタートするのが良いでしょう。
離乳食初期は、完全につぶした「つぶしがゆ」、中期は粒を残した「全がゆ」を与えます。
特に初期は、いろんな食材に挑戦するよりも、つぶしがゆを上手にゴックンできるようになることを目標にすると良いでしょう。
おかゆは、炊飯器で水多めで炊いてもいいのですが、「少しだけおかゆを用意したい」という場合は、レトルトパックのおかゆを利用するのもいいでしょう。
その場合は、離乳食用に良い、塩分なしのおかゆを選びましょう。
例えば生協の製品には、離乳食に使いやすい塩分なしおかゆが用意されています。
離乳食に使うタンパク質の食材としてお手軽なのが卵。
赤ちゃんによってはアレルギーがあるので、おかゆを安定してゴックンできるようになってから、少しづつ与えていきましょう。
「卵を与えなければ、アレルギーになる心配がない」というのは誤りで、離乳食初期から少量づつゆで卵を与えることで、鶏卵アレルギーの8割を予防できることがわかっています。
参考)離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見 | 国立成育医療研究センター
離乳食初期は卵黄のみ、離乳食中期は卵黄~全卵1/3を目安にあたえます。
その後、全卵1/2~全卵2/3を目安に量を増やしていきます。
ダウンロード)厚生労働省の離乳食の進め方PDF
厚生労働省のページに、離乳食初期~中期~後期~完了期の進め方がパッとわかる離乳食カレンダーがあります。
印刷して使うタイプの離乳食カレンダーでは、これがいちばんわかりやすい&使いやすいと思いました。
2ページのみで簡潔にわかりやすくまとめられているので、印刷して冷蔵庫に貼っておくのが良いでしょう。
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一般的には月齢6ヶ月から始まる離乳食ですが、8ヶ月を過ぎても離乳食を食べてくれない場合は、どのように離乳食を進めればいいんでしょうか?
好き嫌いがあって、好きなものしか食べないとか、最初のうちは離乳食を食べていたのが食べなくなったとか、食事に飽きてきてしまったようだとかいったケースでは、どうすればいいんでしょうか?
明治の「離乳食を食べてくれないとき」の対処方法によると、「食べてくれないこともあるので、まあ気にすんな」ということのようですね。具体的には、以下の通り。
参考)月齢別離乳食を食べてくれないときはこうする! | 食べる離乳食のすすめ方 | ほほえみクラブ 育児応援サイト
また、1歳くらいまでは、完全に離乳食に移行せずに、母乳やミルクを併行して与えるようにするといいでしょう。
ある程度アレルギーの元になる卵黄や魚介などを与えることで、アレルギーを予防することができます。
しかし、あくまである程度離乳食が進んでから少しづつ様子を見て与える必要があります。赤ちゃんの体調が良いときに余裕をもっておこない、何らかのアレルギー症状が見られたら、すぐにやめるようにしなければいけません。
どの食物においても、途中でアレルギー症状がみられた場合はすぐに摂取を中止しましょう。軟膏や内服薬(抗ヒスタミン薬)などが事前に処方されている場合は速やかに使用し、症状が増強する場合は医療機関を受診するようにしてください。
小児アレルギーコラム “離乳食はどう進めたらいいの?” | ちばなクリニック
なお、乳製品や卵アレルギーで除去食をおこなっている場合、必要なタンパク質が不足するおそれがあるため、代わりに豆腐や魚、お肉、野菜などを積極的に摂取して、栄養を補うようにしましょう。
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