にんじんをレンジで柔らかくするときのポイントは、大さじ一杯の水を入れてラップかけてチンすること。
人参の離乳食の時期は、5〜6ヶ月ごろから始められます。
離乳食では、にんじんは重要な野菜の一つです。にんじんには、ビタミンCやβカロチン、食物繊維が豊富に含まれています。これらの栄養素によって、赤ちゃんの成長に必要な栄養を摂取することができます。
また、にんじんは、消化を助ける働きがあるため、消化器官の発達が未熟な赤ちゃんにとっては、消化の良い野菜として適しています。さらに、にんじんは、加熱してペースト状にすることで、食べやすくなります。そのため、離乳食の始めのうちは、にんじんのペーストを与えることが推奨されています。
にんじんは加熱すると甘みが増し、美味しくなります。加熱すると、β-カロテンの吸収率が2倍になり栄養効率もアップ。なお、にんじんは、茹でるよりも蒸したほうが甘みが増します。焼く方法もありますが、あまり油を使いたくない離乳食では、蒸すのがベストでしょう。
「蒸したほうが甘い」ということは、日本調理科学会誌Vol.42で料理の研究家が発表しているくらいなので、信憑性は高いでしょう。単にお湯で茹でると、甘みが落ちるそうです。お湯の中に甘味成分を捨てちゃう感じになるのかな?
というわけで、人参は蒸し加熱しましょう。蒸し器を使う方法もありますが、電子レンジを使うのが簡単です。
にんじんのペーストを作る方法を例にして説明します。
成長するにつれて、裏ごしじゃなくて小さく切って与えられるようになります。
離乳食用の人参の下ごしらえでは、以下の点に注意することが大切です。
離乳食では、皮をむいてから調理する
にんじんの皮には、β-カロテンや食物繊維などの栄養素が含まれていますが、離乳食の時期は、まだ皮は食べられません。そのため、皮をむいてから調理しましょう。
皮をむいたにんじんは、大きめに切る
大きめに切っておくと、蒸して中にまで火が通る時間が短縮されます。あまり大きいと中に火が通ってなくてゴリッてなるので、1~2cmくらいの幅がいいでしょう。
にんじんは、水を加えて蒸す
にんじん1本につき、大さじ1の水を加えましょう。少なすぎると電子レンジの加熱で焦げる可能性がありますし、多すぎると甘みが逃げます。
裏ごしするときには、湯冷ましを使う
軟水のミネラルウォーターでも良いですが、水道水をいったん沸騰させてさました「湯冷まし」が一番お手軽です。
初期から使える人参のピューレの作り方。冷凍保存前提なので、ある程度まとめて作っておくのがいいでしょう。
関連)◆離乳食初期 人参の冷凍・保存法
同じ要領で、ほうれん草やかぼちゃ、おかゆの冷凍保存も可能です。
実際に作ってみた人の感想はこちら。
離乳食後期になると、にんじんと他の具材との組み合わせが可能になるんですね。人参は甘いので、子供の好む味になりやすいため、使い勝手が良いです。
にんじんの角切りをし、耐熱容器に入れて水を加え、ふんわりラップをかけ、レンジで500Wで3分30秒加熱すると、離乳食後期のクセのない消化食になります。
また、豚肉と人参のレンジ蒸しプレートも、電子レンジと一緒に使うと、便利なレシピです。
にんじんとかぼちゃを合わせると、おやつ代わりになるほどの自然な甘さが出ます。
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