

加熱してチーズを使い続けると、実は骨密度が上がりにくくなることがあります。
サムソーチーズは、デンマークのサムソー島が原産のセミハードチーズです。その名前もこの島に由来しています。日本では「サムソー」「サムソ」とも表記され、実は国内のピザ用チーズに古くからブレンドされており、知らずに口にしたことがある方も多いはずです。
誕生の背景には少し面白いエピソードがあります。19世紀、デンマーク王がスイスのチーズ職人を招き、スイスの名チーズ「グリュイエール」を参考にしてデンマーク独自のチーズを作らせたのが始まりとされています。グリュイエールはスイスを代表するハードチーズですが、サムソーはそれを模しつつ、セミハードタイプとして独自の進化を遂げました。
外見は黄色みを帯びたアイボリー色で、断面には丸い小さな気孔(穴)が散らばっています。かつては円盤型が主流でしたが、現在は四角いブロック型が一般的です。スーパーでも見かけることがあり、価格もゴーダチーズと同程度でリーズナブルなのが主婦にとって嬉しいポイントです。
熟成期間は約8〜10週間以上と、チーズとしては比較的短め。短い熟成だからこそ、刺激的なクセがなく、バターに似た優しい甘みと酸味が感じられるマイルドな味わいに仕上がります。つまり「初めてナチュラルチーズを試したい」という方にもぴったりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | デンマーク(サムソー島) |
| タイプ | セミハードチーズ |
| 原料 | 牛乳 |
| 熟成期間 | 約8〜10週間以上 |
| 味の特徴 | マイルド・バターに似た甘みと酸味 |
| 乳脂肪分 | 45〜49.9%(固形分中) |
参考:サムソーチーズの基本情報は雪印メグミルク「チーズクラブ」のチーズ辞典に詳しく掲載されています。
サムソー | チーズ辞典 | チーズクラブ | 雪印メグミルク株式会社
サムソーチーズは加熱しなくても、そのまま食べるだけで十分においしいチーズです。クセがなく食べやすいので、チーズが苦手な家族にも試しやすいのが魅力です。
最もシンプルなのが、スライスしてライ麦パンや食パンに乗せるオープンサンドです。デンマークではこれが家庭の定番の朝食とされており、現地では「デイリーチーズ」と呼ばれるほど毎日の食卓に欠かせない存在です。薄くスライスしたサムソーに、ハムやトマト、きゅうりをのせるだけで立派な一品になります。
サラダとの相性も抜群です。食べやすい大きさにカットして、グリーンサラダにそのまま混ぜるだけで、コクと風味がプラスされます。ドレッシングはオリーブオイルと塩・こしょうだけのシンプルなものがおすすめ。チーズ本来の甘みが際立ちます。
おつまみとしても優秀です。ナッツやドライフルーツと合わせたチーズボードにすると、見た目もおしゃれで来客時にも喜ばれます。ワインとのペアリングは白ワインや軽めの赤ワイン、スパークリングワインが特に好相性です。
🍷 サムソーのそのまま食べ方まとめ
- オープンサンド(ライ麦パン+ハム+トマト)
- グリーンサラダにカットして混ぜる
- クラッカーやバゲットと合わせてチーズボードに
- フルーツ(ぶどう・りんご)と一緒におやつとして
- ワインやビールのおつまみに薄切りで
これだけ使えます。加熱なしでも十分に楽しめるチーズです。
サムソーチーズが最も本領を発揮するのが、加熱したときです。熱を加えるとなめらかにとろけ、うま味がぐっと増す特性があります。「加熱するとさらにおいしくなるチーズ」と覚えておくと、レシピの幅がぐんと広がります。
ホットサンドやトーストとの相性が特に抜群です。スライスしたサムソーを食パンにのせて焼くだけで、とろりとのびるチーズトーストになります。ホットサンドメーカーで挟めば、断面からチーズが糸を引く本格的な仕上がりに。忙しい朝でも5分で完成するので、毎日の朝食にも取り入れやすいです。
グラタンやドリアへの活用もおすすめです。ゴーダやモッツァレラと組み合わせて使うと、コクと溶けやすさのバランスが取れて、ホワイトソースに非常によくなじみます。グラタン皿にたっぷりとかけてオーブンで焼けば、きれいな焼き色がつき、見た目も食欲もそそります。
ピザのチーズとしても定番の使い方です。国内でも古くからピザ用のシュレッドチーズにブレンドされてきた歴史があるほど、相性は折り紙付きです。モッツァレラと半量ずつ混ぜて使うと、のびやすさとコクのよいバランスに仕上がります。
🍕 加熱調理でのおすすめレシピ
| 料理 | ポイント |
|------|----------|
| ホットサンド | スライスして食パンに挟む。5分で完成 |
| グラタン・ドリア | ホワイトソースと相性◎。こんがり焼き色がつく |
| ピザ | モッツァレラとブレンドでのびとコクが両立 |
| チーズフォンデュ | 白ワインと合わせてとろとろに溶かす |
| オムレツ・キッシュ | 溶き卵に混ぜるとコクがアップ |
| ベイクドポテト | じゃがいもの甘みとチーズのコクが最高の組み合わせ |
加熱後は香りが立つので、料理全体の風味がアップします。これは使えそうです。
参考:サムソーチーズの食べ方全般はこちらに詳しいです。
「チーズって太りそう…」と思って敬遠してきた方もいるかもしれません。ただ、サムソーのようなナチュラルチーズには、主婦にとって見逃せない栄養的なメリットがいくつもあります。
まず注目したいのがカルシウム含有量の多さと吸収率の高さです。チーズのカルシウム吸収率は約40%で、魚(33%)や野菜(19%)を大きく上回ります。同じカルシウムでも、食べ物によって体に吸収される量が大きく違います。しかも牛乳と違い、乳糖不耐症(牛乳を飲むとお腹が緩くなる症状)の方でも、チーズなら比較的問題なく食べられることが多いです。
チーズは製造過程で乳糖のほとんどがホエイとして排出されるため、低糖質食品でもあります。糖質が気になる方にも取り入れやすい食品です。また、熟成の過程でたんぱく質がアミノ酸やペプチドに分解されているため、消化吸収がされやすいという特性もあります。
サムソーチーズ100gあたりには、下記のような栄養が含まれています(セミハードチーズの一般的な目安値)。
- 🧪 カルシウム:約630〜700mg(1日推奨量の成人女性650mgをほぼカバー)
- 💪 たんぱく質:約26g(卵1個の約5倍分のたんぱく質)
- 🔋 エネルギー:約370kcal
ただし1日の適量は20〜30g程度が目安(スライス1〜2枚相当)です。毎日の食事の中でそのくらいの量を続けて取り入れることで、カルシウム不足になりがちな日々の食生活をフォローしてくれます。
参考:チーズの栄養・健康効果については明治の「チーズと健康」ページが参考になります。
せっかくサムソーチーズを買っても、保存方法を間違えると風味が落ちたり、カビが生えたりしてしまいます。正しい保存方法を知っておくと、無駄なく使い切ることができます。
冷蔵保存が基本です。開封後はラップでぴったりと包み、密封できる保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室や野菜室に保管します。開封後の目安は、食べやすいサイズのブロックで約2週間以内。空気に触れると乾燥・酸化が進むため、毎回しっかり密封することが肝心です。
冷凍保存も可能です。1回分(20〜30g)ずつ小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存すると、約1ヶ月間品質を保ちながら使えます。ただし、解凍後は食感がやや変化するため、そのまま食べるよりも加熱調理に使うのが正解です。グラタンやホットサンドなら風味の変化が気になりません。
❄️ 保存の基本ルール
| 保存方法 | 保存期間 | 使い方の目安 |
|----------|----------|-------------|
| 冷蔵(開封後) | 約2週間 | そのまま・加熱どちらでも |
| 冷凍 | 約1ヶ月 | 加熱調理に使う |
シュレッドタイプ(削り済み)のサムソー入りシュレッドチーズを購入した場合は、開封後に冷凍袋へ移して空気を抜けばそのまま冷凍が可能です。使いたい分だけ取り出して調理に使えるので、まとめ買いしたいときに非常に便利です。
チーズ専用のラップ(チーズペーパー)を使うと、適度な湿度を保ちながら呼吸できるため風味が長持ちします。100円ショップなどでも手に入ります。これは試してみる価値があります。
参考:チーズの冷凍保存の詳しいやり方はこちらに掲載されています。
チーズの冷凍保存|種類別のベストな冷凍・解凍・保存期間|ニチレイフーズ
スーパーのチーズ売り場で「サムソー」と「ゴーダ」が並んでいるとき、どちらを選べばいいか迷ったことはありませんか?見た目も似ていてつい同じものだと思ってしまいがちですが、実は味わいも使い方も明確な違いがあります。
サムソーチーズはデンマーク産で、熟成期間が約2〜3ヶ月と短め。マイルドで甘みのある優しい味わいが特徴です。家族みんなが食べやすく、毎日の食事に取り入れやすいのが最大の強みです。加熱するとなめらかにとろけるので、ホットサンドや朝食トーストに向いています。
ゴーダチーズはオランダ産で、若いものから24ヶ月以上の長期熟成品まで幅広いバリエーションがあります。熟成が長くなるほど風味が深く濃厚になり、ナッツのような芳ばしさが増します。若いゴーダはサムソーに近いマイルドさがありますが、熟成が進むとかなり個性的な味わいになります。
どちらを選べばいいかの基準は目的次第です。
- 毎日の朝食・子どもも食べる家族向け → サムソーがベスト
- ワインのお供・大人向けのおつまみ → 熟成ゴーダが向いている
- グラタンやフォンデュなどの料理 → どちらでもOK、サムソーは軽やかに仕上がる
価格はどちらも同程度で、100gあたり300〜500円前後が目安です。コストパフォーマンスはほぼ同じなので、用途で使い分けるのが賢い選び方です。ゴーダの方が種類のバリエーションが多いですが、日常使いの手軽さではサムソーの方が上です。
つまり「迷ったらサムソー」が原則です。クセがなく食べやすいので、初めて買うチーズとしても失敗しにくいです。
参考:サムソーとゴーダの詳しい違いの解説はこちらが参考になります。
サムソーチーズとゴーダチーズの違いとは?特徴や味、使い方まで徹底解説