さつまいもチップスをノンフライヤーで極める
この記事のポイント
🍠
基本の作り方
誰でも簡単!パリッパリ食感を実現する黄金レシピを伝授します。
✨
失敗しないコツ
厚さ・温度・時間など、プロが教える失敗しないための重要ポイントを解説。
😋
無限アレンジ
甘い系からしょっぱい系まで、飽きさせない味付けバリエーションをご紹介。
💡
栄養と豆知識
皮ごと食べて栄養満点!さつまいもの種類別活用法や保存の裏技も公開。
さつまいもチップスのパリパリ食感を実現する基本の作り方とコツ
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ノンフライヤーを使えば、自宅で手軽にヘルシーなさつまいもチップスが作れます。油で揚げる罪悪感なく、子供のおやつや大人のおつまみにぴったりですよね。しかし、「作ってみたけど、お店みたいにパリッとしない…」「なんだか湿気ている…」といった経験はありませんか?ここでは、誰でも失敗なくパリパリ食感を実現できる、基本の作り方とそのコツを詳しくご紹介します。
【基本の材料】
- さつまいも:1本(約200g~300g)
- お好みで:塩、オリーブオイル少量
【作り方の手順】
- さつまいもの下準備
さつまいもをたわしなどでよく洗い、土や汚れをしっかり落とします。皮には栄養が豊富に含まれているので、ぜひ皮付きのまま使いましょう。両端の硬い部分を切り落とします。
- スライスする
スライサーを使って、1mm~2mm程度の均一な厚さにスライスします。この「均一な厚さ」が、パリパリ食感への最初の重要なステップです。厚さがバラバラだと、薄いものは焦げ、厚いものは生焼けになりがちです。包丁に自信がある方も、ここはスライサーを使うことを強くおすすめします。
- 水にさらしてアクを抜く
スライスしたさつまいもをボウルに入れ、たっぷりの水に5分~10分ほどさらします。さつまいもから溶け出す白いデンプン質が、チップスがくっついたり、焦げやすくなったりする原因になります。水にさらすことで余分なデンプンが流れ、アクも抜けるため、仕上がりの色や味が格段に良くなります。
- 水気を徹底的に拭き取る
水にさらした後は、ザルにあげて水気を切り、キッチンペーパーで1枚1枚丁寧に水気を拭き取ります。ここで水分が残っていると、揚げ物ではなく「蒸し焼き」のようになり、パリパリではなくフニャっとした食感になってしまいます。これが成功と失敗を分ける最大のポイントと言っても過言ではありません。
- ノンフライヤーで加熱
ノンフライヤーのバスケットに、スライスしたさつまいもが重ならないように並べます。一度にたくさん作ろうと欲張って重ねてしまうと、熱風が均一に当たらず、ムラの原因になります。面倒でも、少量ずつ調理するのが美味しく作る秘訣です。
まず、160℃で10分加熱します。
- 裏返して追加加熱
10分経ったら一度バスケットを取り出し、チップスを裏返します。そして、再び160℃で5分~8分ほど、様子を見ながら加熱します。ご家庭のノンフライヤーの機種やさつまいもの厚さによって加熱時間が変わるので、焦げ付かないように時々チェックしてください。チップスが固くなり、軽く色づいたら完成です。
- 味付け
熱いうちにお好みで塩や青のりを振りかけ、全体を混ぜ合わせれば出来上がりです。オリーブオイルを軽くスプレーしてから加熱すると、よりコクが出て風味豊かになります。
この基本の作り方をマスターすれば、いつでもお店のような本格的なさつまいもチップスが楽しめます。次のセクションでは、さらに一歩進んだ「失敗しないための科学」に迫ります。
以下のリンクは、さつまいもチップスの基本的な作り方を紹介しており、特に水にさらす工程の重要性を分かりやすく解説しています。
幸田商店 - 超簡単!さつまいもチップスの作り方!揚げない方法やポイントも紹介
さつまいもチップス作りで失敗しない!厚さ・温度・時間と水にさらす工程の重要性
「レシピ通りに作ったのに、なぜかうまくいかない…」さつまいもチップス作りで、そんな悔しい思いをしたことはありませんか?実は、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、失敗は劇的に減らせるのです。ここでは、「厚さ」「温度と時間」「水にさらす工程」という3つの重要な要素を深掘りし、科学的な視点から失敗しないための理由を解説します。
1. 均一な「厚さ」が食感の生命線 📏
さつまいもチップスの理想的な食感は、どこを食べても「パリッ」と軽いこと。これを実現するためには、すべてのチップスに均一に火が通ることが不可欠です。
- なぜスライサーが必須なのか?:手切りでは、どうしても0.5mm~1mm単位の厚さのムラができてしまいます。ノンフライヤーの熱風調理では、このわずかな差が命取りに。薄い部分はすぐに水分が飛んで焦げてしまい、苦味の原因になります。逆に厚い部分は水分が抜けきらず、中心部が「グニャッ」とした食感になってしまいます。1.5mm厚を目安に、スライサーで均一にスライスすることが、成功への第一歩です。
- 意外な落とし穴:さつまいもの形状も影響します。細長いさつまいもの方が、比較的均一な大きさのスライスを作りやすいです。
2. 「温度と時間」の黄金バランス ⏱️
ノンフライヤーは高温の熱風で食材の水分を飛ばして調理します。この温度と時間のコントロールが、パリパリ感を引き出す鍵となります。
- なぜ低温でじっくり?:いきなり200℃のような高温で加熱すると、表面だけが急激に焦げてしまい、中心部の水分が抜ける前に調理が終わってしまいます。これが「外は焦げているのに中は湿っぽい」という最悪の結果を招きます。まずは160℃程度の比較的低い温度でじっくりと全体の水分を飛ばし、最後に少し温度を上げてカリッとさせるのが理想的です。
- 「裏返し」の手間を惜しまない:ノンフライヤーは上から熱風が出ることが多いので、途中で裏返さないと下面の火の通りが甘くなります。面倒でも一度取り出して全体を混ぜたり、裏返したりすることで、焼きムラがなくなり、全体の完成度が格段にアップします。
3. なぜ「水にさらす」工程が重要なのか? 💧
「アク抜きのため」と説明されることが多いこの工程ですが、実はパリパリ食感のためにも非常に重要な役割を果たしています。
- デンプン質を除去する:さつまいもをスライスすると、断面からデンプン質が溶け出してきます。このデンプンは、加熱されると糊(のり)のように粘り気を持ち、チップス同士がくっつく原因になります。また、糖分も含まれているため、焦げ付きやすくもなります。水にさらすことで、この余分なデンプンを洗い流し、サラッとした仕上がりになるのです。
- 水気の拭き取りは念入りに:水にさらした後の水気は、パリパリ食感の最大の敵です。キッチンペーパーで挟み、上から軽く押さえるようにして、1枚1枚の表面の水分を完璧に取り除きましょう。サラダスピナーを使って遠心力で水気を飛ばすのも、効率的でおすすめの裏技です。
これらのポイントをしっかり押さえれば、あなたのさつまいもチップス作りは次のレベルへと進化するはずです。科学的な理由を理解することで、ただのレシピ模倣ではない、応用力のある料理の腕が身につきますよ。
さつまいもチップスがもっと美味しくなる!塩バターからハニーシナモンまでの味付けアレンジ
基本の塩味も美味しいですが、せっかく手作りするなら色々な味に挑戦してみたいですよね。ノンフライヤーで作るさつまいもチップスは、その素朴な甘みから、甘い系・しょっぱい系のどちらのアレンジも無限に楽しめます。ここでは、お子様が喜ぶ甘いおやつから、大人が楽しめるおつまみまで、飽きのこない絶品味付けアレンジをご紹介します。
【定番!しょっぱい系アレンジ】
- コンソメパンチ風 ✊
市販のコンソメ顆粒と、お好みで少しガーリックパウダーを混ぜて振りかけるだけ。旨味と香りが食欲をそそり、手が止まらなくなること間違いなしです。
- のり塩味 🌊
青のりと塩を混ぜて。磯の香りがさつまいもの甘みを引き立てる、和風チップスの定番です。お子様にも大人気!
- チーズ&ブラックペッパー 🧀
粉チーズと粗挽きの黒胡椒をたっぷりとかければ、ワインにも合う大人のおつまみに変身。チーズの塩気とペッパーのスパイシーさが絶妙です。加熱後に振りかけるのがポイントです。
- カレー味 🍛
カレー粉と塩を混ぜるだけ。スパイシーな香りが食欲を刺激し、いつもと違ったエスニックな味わいが楽しめます。
【やみつき!甘い系アレンジ】
- ハニーバター味 🍯🧈
耐熱容器にバターとはちみつを入れてレンジで溶かし、熱々のチップスに絡めます。甘じょっぱさが後を引く、幸福感たっぷりのフレーバーです。仕上げにひとつまみの塩を加えると、味が引き締まります。
- シュガーバター味 🍚
溶かしバターを絡めたチップスに、グラニュー糖をまぶします。シンプルながら、さつまいもの風味とバターのコク、砂糖のジャリっとした食感が楽しめます。
- シナモンシュガー味 ✨
シナモンパウダーと砂糖を混ぜたものを振りかけます。まるでアップルパイのような、香り高いスイーツチップスになります。コーヒーや紅茶との相性も抜群です。
- キャラメル味 🍮
砂糖と少量の水をフライパンで熱してキャラメルソースを作り、チップスに絡めます。少し手間はかかりますが、本格的なデザートのような仕上がりに。ナッツを加えても美味しいです。
【アレンジのコツ】
パウダー状の調味料は、ポリ袋にチップスと一緒に入れて、空気を含ませてシャカシャカ振ると、手を汚さずに均一に味付けできます。液体状のソースを絡める場合は、チップスが熱いうちに行うと味が染み込みやすくなります。色々な味を試して、ぜひあなただけの「MYベストさつまいもチップス」を見つけてみてくださいね!
さつまいもチップスで栄養を逃さない!皮ごと調理のメリットとさつまいもの種類別おすすめ活用法
さつまいもチップスを「ただのおやつ」で終わらせない、栄養満点のヘルシースナックにする秘訣があるのをご存知ですか?その鍵は「皮」と「さつまいもの種類」にあります。このセクションでは、意外と知られていないさつまいもの栄養と、品種ごとの特徴を活かしたチップス作りのヒントをご紹介します。これは、検索上位にはあまり載っていない、一歩進んだ情報です。
【捨てないで!皮にこそ栄養がたっぷり】
さつまいもの皮をむいてしまっていませんか?それは非常にもったいない!実は、皮と、皮のすぐ下の部分には、私たちの体に嬉しい栄養素が豊富に含まれているのです。
- ヤラピン:さつまいもを切った時に出てくる白い液体が「ヤラピン」です。これはさつまいも特有の成分で、胃の粘膜を保護したり、腸のぜん動運動を促したりする働きがあると言われています。便秘解消の強い味方で、熱にも強いのが特徴です。ヤラピンは皮の近くに最も多く含まれています。
- アントシアニン:紫芋などの皮の紫色は、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」によるものです。強い抗酸化作用を持ち、目の健康維持や老化防止に役立つとされています。
- 食物繊維やミネラル:皮には、腸内環境を整える不溶性食物繊維や、カリウム、カルシウムといったミネラルも豊富です。ノンフライヤーで皮ごと調理すれば、これらの栄養素を丸ごと摂取できます。
以下の農林水産省のページでは、さつまいもに含まれる栄養について詳しく解説されています。
農林水産省 - aff(あふ)2020年10月号 特集2 さつまいも
【さつまいもの種類別!チップス適性チャート】
スーパーには様々な種類のさつまいもが並んでいますが、それぞれ甘さや食感が異なります。どれがチップス作りに向いているのでしょうか?特徴を知って、好みの仕上がりを目指しましょう。
| 品種名 |
特徴 |
チップスにした時の仕上がり |
| 紅はるか |
蜜が多く、しっとりとした食感と強い甘みが特徴。「はるか」に甘いことから名付けられた。 |
甘みが強く、濃厚な味わいのチップスになる。ややしっとりめに仕上がる傾向があるが、低温でじっくり水分を飛ばせばパリッと感も出せる。 |
| シルクスイート |
名前の通り、絹のような滑らかな舌触り。水分が多く、上品な甘さ。 |
きめ細かく上品な仕上がりに。水分が多めなので、薄くスライスしてしっかり水分を拭き取ることがパリッとさせるコツ。 |
| 安納芋 |
ねっとり系の代表格。水分が多く、クリームのように濃厚な甘さを持つ。 |
水分と糖分が非常に多いため、パリパリのチップスにするのは難易度が高い。キャラメルのようなねっとりとした食感の、半生菓子のような仕上がりを楽しむのに向いている。 |
| 高系14号(鳴門金時など) |
昔ながらのホクホクとした食感が特徴。上品な甘さで、煮崩れしにくい。 |
チップス作りに最適!水分が少なくデンプン質が多いため、非常に軽くパリッとした食感に仕上がりやすい。さつまいも本来の素朴な風味を楽しめる。 |
パリパリの食感を追求するなら「高系14号」、濃厚な甘さを楽しむなら「紅はるか」など、作りたいチップスのイメージに合わせてさつまいもを選んでみるのも、手作りならではの楽しみ方です。ぜひ、色々な品種で試して、食感や味の違いを発見してみてください。
さつまいもチップスの美味しさ長持ち!湿気させない保存方法とリベイクの裏技
せっかくパリパリに美味しくできたさつまいもチップス。しかし、少し時間が経つと湿気てしまい、あの軽い食感が失われてがっかり…なんて経験はありませんか?手作りチップスは添加物や保存料が入っていない分、市販品よりも湿気やすいのが難点です。ここでは、出来立ての美味しさをできるだけ長持ちさせるための保存方法と、万が一湿気てしまった時のための復活の裏技をご紹介します。
【美味しさをキープする保存の鉄則】
手作りさつまいもチップスの敵は「湿気」と「酸化」です。これらをいかに防ぐかが、美味しさを長持ちさせる鍵となります。
- 完全に冷ます 🥶
ノンフライヤーから取り出したばかりのチップスには、まだ内部に熱と蒸気が残っています。熱いまま容器に入れてしまうと、その蒸気で容器内が結露し、あっという間に湿気てしまいます。必ず、網などの上に広げて、完全に熱が取れるまで常温で冷ましてください。
- 密閉容器に入れる airtight
空気に触れる時間を極力短くするため、冷めたらすぐに保存容器に移しましょう。ジップ付きの保存袋や、パッキン付きのガラス瓶、プラスチックコンテナなどがおすすめです。容器に入れる際に、できるだけ空気を抜いてから蓋を閉めるのがポイントです。
- 乾燥剤を活用する 뽀송뽀송
最も効果的なのが、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れる方法です。お菓子の袋などに入っているものを再利用したり、100円ショップなどで購入したりできます。乾燥剤が容器内のわずかな湿気も吸収し、パリパリの状態を格段に長く保ってくれます。
- 保存場所は冷暗所で 🌑
直射日光や高温多湿の場所は避け、キッチンの戸棚などの冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫は、開け閉めの際に温度差で結露しやすく、他の食品の匂いが移る可能性もあるため、あまりおすすめできません。
これらの方法で、常温で3日〜5日ほどは美味しく食べることができます。ただし、手作りで油の使用も少ないため、なるべく早めに食べ切るのが一番です。
【裏技!湿気ったチップスをパリパリに復活させるリベイク術】
「しっかり保存したつもりだったのに、湿気てしまった…」そんな時でも、諦めるのはまだ早いです!ノンフライヤーやオーブントースターを使えば、あの食感を復活させることができます。
- ノンフライヤーでリベイク:
湿気てしまったチップスを、ノンフライヤーのバスケットに重ならないように並べます。そして、160℃で2分~3分ほど加熱します。様子を見ながら、焦げないように注意してください。余分な水分が飛んで、再びカリッとした食感が戻ってきます。
- オーブントースターでリベイク:
アルミホイルを敷いた天板にチップスを並べ、1分~2分加熱します。焦げやすいので、目を離さないようにしましょう。
このリベイク術は、作りたてよりもさらに香ばしさが増すこともあります。湿気てしまったからといって捨ててしまわずに、ぜひこの「追い焼き」を試してみてください。正しい保存方法と復活の裏技を知っていれば、いつでも最高の状態でさつまいもチップスを楽しむことができますよ。
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