

バナナの葉を閉じたまま食べると、スパイスの香り成分が半減して損しています。
ランプライスとは、青々としたバナナの葉にご飯と複数のカレー・副菜を包み込んで蒸したスリランカのお弁当のことです。「ランプ」はシンハラ語で「結ぶ」を意味し、バナナの葉でしっかりと包んで(結んで)いることから、その名前がついたとされています。また、オランダ語の「Lomprijst」に由来し「ライスのポケット」という意味があるという説もあり、スリランカの食文化の奥深さを感じさせます。
ランプライスの最大の特徴は、一皿に7〜10種類もの料理が盛り付けられる豊かさです。チキンカレーやパリップ(レンズ豆のカレー)、バトゥ・モージュ(ナスの炒め物)、ポルサンボル(ココナッツのふりかけ)、カトゥレット(魚のコロッケ)など、それぞれに個性のある副菜が、長粒米のバスマティライスを取り囲むように並びます。見た目の豪華さがSNSでも話題となり、近年は日本全国でスリランカ料理ファンが急増しています。
つまりランプライスは「ひとつの葉っぱの中に、スリランカの食卓がまるごと入っている料理」ということですね。
名古屋でランプライスが食べられるお店は、数年前まではほぼ知る人ぞ知る存在でしたが、スパイスカレーブームの波に乗り、今では5店舗以上で楽しめるようになってきました。バナナの葉を開いたとたんにふわっと広がるスパイスの香りは、一度経験すると忘れられません。日本でも昔から防腐・吸湿のために竹の皮でお弁当を包む文化がありますが、バナナの葉も殺菌作用があることから、スリランカでは伝統的なお弁当の包材として長く使われてきました。
参考リンク:ランプライスの由来・バナナの葉の殺菌作用・名古屋近辺のスリランカ料理についての解説記事です。
名古屋でランプライスを楽しめるお店は、大きく4つのエリアに分かれています。それぞれ個性が異なるので、自分のスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
① セイロンカフェ&バー 大須店(本店)
地下鉄鶴舞線・大須観音駅から徒歩5分。「スリランカランプライス」(1,400円)は、バナナの葉に包まれた状態で提供されます。店内の雰囲気はコンクリート打ちっぱなしのおしゃれな空間で、スリランカ音楽が流れています。土日祝日にはエビフライや目玉焼き、複数のカレーが並ぶスペシャルセット(1,500円)も登場し、名古屋ならではのアレンジが加わるのが面白いところです。木曜定休、11:00〜21:00営業。
② セイロンママ(Ceylon mom)名駅店
JR・地下鉄名古屋駅の太閤通口から徒歩約7分。名駅西口からなら徒歩3分ほどとアクセス抜群の隠れ家的お店です。ランプライス(ケセルコラ チキンカレー)は1,250円。バナナの葉の上に8種類のおかずが並び、インゲンと玉ねぎのカレー、豆のカレー、魚とトマトのカレー、ビーツのカレーなど色鮮やかな料理が彩りを添えます。辛さは名古屋弁の指標で選べるユニークなスタイルが話題です。
③ ミールス&ロティ バイ パハナ(御器所)
地下鉄鶴舞線・御器所駅近く。無農薬・オーガニック野菜にこだわったスリランカ料理店で、野菜の味が際立つ健康志向のランプライスが楽しめます。古民家をリノベーションした店内は和の雰囲気とスリランカ料理の組み合わせが新鮮です。月曜定休、火〜日曜11:00〜15:00・17:00〜21:30営業。予約はInstagramのDMのみ対応。
④ カレーハットセイロン(守山区 小幡駅エリア)
名鉄瀬戸線・小幡駅から徒歩約12分、または基幹バス「猪子石西原」バス停から徒歩8分。アパートの2階にある穴場店で、スリランカ人夫婦が経営する完全な本場の味。アーユルヴェーダ・ランプライスが名物で、カレーや副菜に油をほぼ使わない健康的な仕上がりです。パリップ(レンズ豆カレー)、チキンカレー、バトゥ・モージュ、インゲンのキタラ、カダラ・パリップ(ひよこ豆カレー)など10品超が一皿に並びます。
これは使えそうです。
エリアごとの特色をまとめると次のようになります。
| 店名 | エリア | 価格帯 | 特徴 |
|------|--------|--------|------|
| セイロンカフェ&バー | 大須観音 | 1,400〜1,500円 | 名古屋的アレンジ・SNS映え |
| セイロンママ | 名駅 | 1,250円〜 | アクセス◎・8種類のおかず |
| ミールス&ロティ パハナ | 御器所 | 要確認 | 無農薬野菜・健康志向 |
| カレーハットセイロン | 守山(小幡) | 要確認 | 本場の味・油控えめ |
参考リンク:名駅エリアのセイロンママの詳しいメニューと店内情報が掲載されています。
名駅のセイロンママで野菜たっぷりのヘルシーなスリランカ料理を楽しもう | 名古屋めし
ランプライスをせっかく注文するなら、正しい食べ方を知っているだけで満足度がまったく変わります。これが基本です。
まず、バナナの葉を開く前に少し待つのがポイントです。提供直後は葉が非常に熱くなっているため、やけどに注意しながらゆっくり開きます。葉を開いた瞬間に湯気とスパイスの香りがふわっと立ち上りますが、これこそランプライスの最大の醍醐味。この香りを逃さないためにも、開いたらすぐに食べ始めることをおすすめします。
食べ方には「個別食べ」と「混ぜ混ぜ食べ」の2スタイルがあります。最初は各おかずをひとつずつ味わい、次第にライスと混ぜながら食べるのが王道です。スリランカ本場では右手の指でご飯とカレーをまとめ、親指で口へ押し込む「手食」が一般的ですが、日本のお店ではスプーンが用意されています。手食に挑戦する場合は、右手のみ・指の第二関節より先だけを使うのがマナーです。
混ぜながら食べると味が変わります。パパド(パリパリの豆せんべい)は最後まで取っておくのではなく、砕いてご飯の上に振りかけるのがスリランカ流。カリカリの食感がアクセントになって、全体の味がぐっと引き締まります。
辛さが気になる方へは、名古屋のお店の多くが辛さ調整に対応しています。セイロンママでは辛さを名古屋弁で表現したスケールで選べますし、カレーハットセイロンのアーユルヴェーダ・ランプライスはそもそも比較的マイルドな味付けです。初挑戦の方にも優しい選択肢が揃っています。辛いものが苦手な方でも問題ありません。
また、バナナの葉は食べるものではなく、あくまでも香り付けと保温のための器です。葉の上で食べ終わったら、葉を畳んで「ごちそうさま」の合図にする現地の作法も覚えておくと素敵ですね。
参考リンク:スリランカの手食マナーについて、右手左手のルールや具体的な食べ方の解説記事です。
スリランカの手食マナー完全ガイド|右手左手のルールと現地での実践 | セイロンホリデー
ランプライスが主婦の間で人気を集めているのは、見た目のインパクトだけではありません。使われるスパイスのひとつひとつに、科学的に裏付けられた健康効果があるからです。
ランプライスに必ずといっていいほど使われるターメリック(ウコン)には、主成分の「クルクミン」というポリフェノールが含まれています。クルクミンには強い抗炎症・抗酸化作用があり、複数の研究で体重減少の促進効果が報告されています。ターメリックの1日の目安摂取量は約1.5〜3グラムとされており、ランプライス1食に含まれるスパイス量でも十分に効果が期待できる量です。
クミンは消化を助ける効果があります。カレーに使われる主要スパイスのひとつで、腸の働きを活性化させる作用があるため、食べたあとに胃がすっきりする感覚を覚える方が多いです。コリアンダーは抗酸化作用があり、体内の余分な老廃物の排出を助けます。
また、ランプライスに添えられることの多いポルサンボル(ココナッツのふりかけ)に含まれるカプリル酸・ラウリン酸などの中鎖脂肪酸は、体内で素早くエネルギーに変わるため、脂肪として蓄積されにくいと言われています。つまりスパイスとご飯を一緒に食べるランプライスは、ダイエット中の方にも取り入れやすいメニューです。
健康効果が条件です。
さらに、カレーハットセイロンのアーユルヴェーダ・ランプライスのように、油をほとんど使わない調理法を採用しているお店もあります。アーユルヴェーダとはインドやスリランカに伝わる約5,000年の歴史を持つ伝統医学で、食事・スパイス・ライフスタイルを通じて体を整える考え方です。油を控えたアーユルヴェーダスタイルのランプライスは、食べごたえがありながらもカロリーが控えめで、体に優しい食事を求めている方に特に支持されています。
ランプライスを食べて健康まで得られるとすれば、ランチに選ばない理由がないですね。
参考リンク:ターメリック(クルクミン)の健康・美容効果について詳しく解説されています。
痩せて美肌になり、免疫力も高まる!?アーユルヴェーダの万能スパイス・ターメリック | ヨガジャーナル
ランプライスは一見「ちょっと敷居が高そうな外国料理」と思われがちです。でも実際には、子連れランチや女子会にもぴったりのメニューです。ここでは、名古屋でランプライスをより賢く楽しむための視点をまとめます。
コスパの高さ
一皿で7〜10種類の料理が楽しめるランプライスは、1,250〜1,500円程度という価格を考えると、非常にコスパが高いランチです。1種類のおかずあたりに換算すると約150〜200円。和食の定食と比べても品数の多さは際立っています。
子どもや辛いものが苦手な方への対応
名古屋のスリランカ料理店の多くは、辛さの調整に対応しています。セイロンカフェの「土日祝スペシャルセット」には比較的マイルドな料理も含まれており、辛さを低めに設定すれば子どもと一緒に楽しめる可能性もあります。初めての方は「辛さ控えめ」か「辛さなし」で注文し、慣れてきたら段階的に辛さをあげていく方法がおすすめです。
テイクアウトの活用
セイロンカフェ&バー大須店ではテイクアウト対応をしているケースもあります。バナナの葉に包まれたままのランプライスは、家での食事でも開封の瞬間に香りがふわっと広がり、特別感が演出できます。自宅での温め直しは電子レンジで700Wで5〜7分が目安。葉ごと温めることで、葉の香りが再び立ち上り、よりおいしく食べられます。
予約推奨のお店がある
ミールス&ロティ バイ パハナは、予約がInstagramのDMのみの対応で、当日飛び込みだと満席のリスクがあります。人気店は週末昼間に混みやすい傾向があります。GoogleマップやSNSで事前に営業状況を確認するのが確実です。
SNS映えを狙うなら
バナナの葉を開ける瞬間の動画はInstagramやTikTokで非常に人気です。葉を開く前の状態と開封後の色鮮やかな料理の対比がインパクト大。名古屋のスリランカ料理店でランプライスを注文する際は、ぜひ開ける前の写真も忘れずに撮影しておきましょう。
結論はまず一度試してみることです。
スリランカ料理に初挑戦する際に迷ったら、まずはアクセスのよい名駅の「セイロンママ」か、大須の「セイロンカフェ&バー」がおすすめです。どちらも駅から徒歩圏内で、日本語メニューが整っており、スタッフの方も親切に対応してくれます。まず1回体験することで、自分好みのお店やスパイスの辛さレベルが自然とわかってきますよ。

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