

ノーザンルビー最大の特徴は、皮だけでなく果肉まで濃いピンク色で、切った瞬間に“料理の主役”になれる点です。見た目がさつまいものように見えることもありますが、れっきとしたじゃがいもで、色ムラが少ないのも扱いやすい特徴です。色の正体はアントシアニン系の色素で、家庭料理でも「色を食卓の演出に使える」品種として覚えておくと便利です。
さらに、加熱しても色が抜けにくい性質が知られており、白いじゃがいもでは作れない“ピンクの一皿”が作れます。たとえばポタージュ、サラダ、ニョッキなど「切った面が見える料理」「つぶして色が全体に回る料理」は相性が良いです。色が鮮やかだと、少量混ぜるだけでも料理全体が華やぐので、普段の献立のアクセントとして使い勝手が高いです。
意外なポイントとして、アントシアニンは一般に水に抜けやすい色素として語られがちです。しかし“じゃがいものアントシアニン”は水にさらしても色が抜けにくい、という調理者にうれしい性質が紹介されています。つまり、変色が気になって水にさらす工程があっても「色の損失が少ない方向に働きやすい」ため、料理の段取りが組みやすいのが強みです。
食感は“ほくほく系”というより、しっとり・ややねっとり寄りで、メークインに似たタイプとして紹介されることが多いです。そのため、加熱しても形が保ちやすく、煮崩れが気になる肉じゃがやポトフでも扱いやすいのが料理面のメリットです。カットして煮ても角が立ちやすいので、見た目の完成度を上げたいときに向きます。
用途の広さもノーザンルビーの魅力です。フライドポテトやチップス、煮物、スープなどに向くとされ、色だけでなく「料理として成立する汎用性」を持っています。揚げ物にすると、白いポテトとは違う色味で、盛り付けの段階で“差別化”ができます。
調理上の注意点としては、色が濃い分、火の入り具合(芯が残っていないか)が視覚で判断しづらいことがあります。竹串がスッと通るか、鍋の中で角がやわらかくなったかなど、触感での確認をクセにすると失敗しにくいです。特にポトフや煮物は「煮すぎて崩れる」より「加熱不足で芯が残る」のほうが起こりやすいので、火入れチェックの方法を固定すると安定します。
ノーザンルビーは北海道で生まれ、2006年に登録された品種として紹介されています。旬は年2回(例:9〜11月、4〜5月)とされ、それ以外の時期は貯蔵品が流通すると説明されることがあります。料理する人にとっては「同じ品種でも季節で状態が違う」前提で、レシピの微調整を考えるのがコツです。
旬の“新じゃが寄り”の時期は、水分が多くてみずみずしい食感が出やすい一方、貯蔵が進むと風味の出方が変わります。一般論として、貯蔵で甘みが増すことがある(でんぷんの糖化)という話もあり、これを理解しておくと、ポテサラを「キリッと」仕上げたいのか、「甘み寄り」にしたいのかで使い分けができます。
買い物の現場では、ノーザンルビーは常時大量に並ぶ品種ではないため、直売所・産直・季節の売り場で見つけたら“料理のテーマを先に決めてから買う”のがおすすめです。たとえば「ピンクのポタージュにする」「サラダで断面を見せる」「ミックスフライで彩り担当にする」など、狙いを決めると食材ロスが減ります。
保存は基本的に、じゃがいも同様「光を避けて冷暗所」が鉄則です。光に当てると芽が出やすくなり、品質が落ちやすくなるため、紙に包む・箱に入れるなど“遮光”の工夫をすると扱いやすいです。料理用に買ったのに芽が伸びると下処理が増えるので、買った日に保存環境を整えるだけで時短になります。
下処理では「皮の色も果肉も赤い」ため、皮をむくか、皮ごと使うかで料理の表情が大きく変わります。皮ごとローストや蒸しにすると、外側の濃いピンクが輪郭になって“料理の輪郭”が出ます。逆にポタージュやマッシュで均一に色を出したいなら、皮はむいてもよいですが、最終的な色合いはやや淡くなる場合があるので、仕上がりイメージで選びます。
変色(黒変)に関しては、調理後黒変が少ない品種特性として整理されている資料もあります。実務的には「切って置いておくと色がくすむ」現象は起こり得るので、カット後にすぐ加熱する、または短時間の水さらしで表面の余分なでんぷんを落としてから加熱するなど、段取りで対策します。ここで重要なのは、ノーザンルビーは色が抜けにくいとされる点で、下処理の自由度が高いことです。
検索上位は「色がきれい」「栄養」「おすすめレシピ」で終わりがちですが、料理する人にとって本当に効くのは“彩りの設計”です。ノーザンルビーは単体で使うより、白・緑・黄と組ませたときに価値が跳ねる食材です。具体的には、白(玉ねぎ・カリフラワー・ゆで卵)、緑(きゅうり・いんげん・ブロッコリー)、黄(コーン・卵黄・チーズ)と合わせると、ピンクが強調されて料理がプロっぽく見えます。
そこでおすすめなのが「比率で色を作る」考え方です。全部をノーザンルビーにすると、ピンクが“当たり前”になって驚きが薄れます。たとえばポテトサラダなら、ノーザンルビーを全量の半分〜3割にして、残りは男爵やキタアカリなど淡色のじゃがいもにすると、マーブル状になって“手作り感と特別感”が同居します。フライなら、白いポテトと混ぜて揚げるだけで「色のコントラスト」が出て、同じ塩味でも満足度が上がります。
もう一つの独自ポイントは、味の設計です。ノーザンルビーは「甘みが強い系」と断定しにくく、評価が割れることもあります。だからこそ、味付けは“色に寄せて上品に”よりも、旨味や酸味で輪郭を作るほうが成功率が上がります。具体的には、ポタージュならバターやコンソメでコクを足し、サラダなら酢やレモン、粒マスタードで締める、煮物ならだし・醤油で芯を作る、といった方向です。色が強い食材は味を薄くすると「見た目に対して物足りない」と感じやすいので、味の輪郭を意識するだけで仕上がりが安定します。
表:ノーザンルビーを活かす料理別の考え方
| 料理 | 向く理由 | コツ |
|---|---|---|
| ポタージュ | ピンク色が全体に回り、見た目のインパクトが出る | 火入れは串で確認し、塩味は弱すぎないよう輪郭を作る |
| ポテトサラダ | 混ぜるだけで彩りが増え、イベント感が出る | 淡色じゃがいもと混ぜてマーブルにし、酸味で締める |
| 煮物・ポトフ | 煮崩れしにくく、角が残りやすい | 切り方を揃え、火入れ不足に注意する |
| フライドポテト/チップス | 見た目で差別化でき、盛り付けが華やぐ | 白いポテトとミックスして“色の対比”を作る |
品種の来歴・耐病性・加工適性など(やや専門的だが信頼性が高い一次情報に近い内容)
ノーザンルビーの来歴(開発目標・系統・抵抗性・調理特性の概要)
家庭料理向けに、特徴・旬・おすすめの使い方がまとまっていて導入の参考になる
ノーザンルビーの特徴・旬(年2回)・向く料理の整理
メーカー記事だが、品種の食感や“色素はアントシアニン”などが簡潔に確認できる
ノーザンルビーの形・食感(しっとり系)・用途(スープ/サラダ/ニョッキ)

訳あり 北海道 ノーザンルビー 北海道産 じゃがいも 10kg Mから2Lサイズ ジャガイモ 野菜 じゃがいも わけあり