

水からゆで卵を作る方法は、忙しい朝や毎日の料理で時短を目指す方にぴったりの調理法です。お湯を沸かす手間が省け、卵を水と一緒に鍋に入れるだけなので、温度差によるひび割れも防げます。水からゆでると、沸騰までの時間に卵がゆっくり加熱されるため、白身が固まりすぎず、黄身もパサつきにくい仕上がりになります。
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鍋に卵がすっぽり浸かる程度の水を入れ、卵をお玉などにのせて静かに入れていきます。この時、卵の殻にひびが入らないよう丁寧に扱うことが大切です。水からゆでる場合、火をつけてから沸騰するまでの間、菜箸で卵を転がすと黄身が中心に寄り、見た目も美しく仕上がります。
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沸騰したら火加減を弱めの中火にし、そこから時間を計測します。水からゆでる場合の茹で時間は、沸騰するまでの加熱時間も含まれるため、お湯からゆでる場合よりも30秒から1分程度短めに調整するのがポイントです。火加減は沸騰するまで強めの中火を保ち、沸騰後は火力を調整して卵同士がぶつかり合わない程度の火力を維持してください。
参考)水から!簡単ゆで卵 作り方・レシピ
ゆで卵は水の量を調整することで、さらに時短と節約が可能になります。鍋のフタをしっかり閉じれば、鍋底1cm程度の少量の水でも十分に蒸しゆで状態を作れます。この方法なら沸騰までの時間が短く、ガス代や電気代の節約にもなります。
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半熟卵を水から作る場合、沸騰してから7~8分が基本の茹で時間です。黄身がとろりとあふれ出すような状態にしたい場合は沸騰後5~6分、黄身が少し半透明な状態を残したい場合は7~8分が目安となります。鍋のサイズや火力、ガスかIHかなど家庭の環境によって微妙に変わるため、何度か試して最適な時間を見つけるのがおすすめです。
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半熟卵はサラダのトッピング、煮卵、朝食にも大活躍しますが、ゆで加減の調整が一番難しい固さでもあります。とろとろの半熟卵を作る場合は、沸騰後約5分で火を止め、すぐに氷水に取って加熱を止めることが重要です。卵のサイズによっても時間は変わるので、M玉の場合は上記の時間を基準に、L玉の場合は1分程度長めに調整してください。
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水からゆでる半熟卵は、お湯からゆでる場合よりも30秒から1分短めの時間設定にしましょう。これは沸騰するまでの間に卵が少しずつ加熱されているためです。半熟卵は固ゆで卵よりもデリケートなので、茹で上がった後はすぐに氷水に取り、加熱を止めることで理想的な半熟状態をキープできます。
固ゆで卵を水から作る場合、沸騰してから10~12分が基本の茹で時間です。沸騰して中火にしてから約12分でしっかり固まった固ゆで卵が完成します。しっかり固めにしたい場合は12分以上茹でることも可能ですが、茹ですぎると黄身がパサつき、硫黄臭が出やすくなるため注意が必要です。
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固ゆで卵は白身も黄身もしっかり火が通っているため、サンドイッチや卵サラダ、お弁当のおかずなど幅広い料理に活用できます。水からゆでる場合、沸騰してから約9分で黄身の中心までしっかり火が通った固ゆで卵になります。家庭の火力や鍋の大きさによって微調整が必要ですが、10分を基準にして、好みの固さを見つけてください。
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固ゆで卵は半熟卵と異なり、茹で上がり後の余熱による加熱の影響が少ないため、時間管理がしやすいのが特徴です。茹で時間を計測する際は、沸騰してからの時間をタイマーで正確に測ることで、毎回同じ固さの固ゆで卵を作れます。茹で上がったらすぐに氷水に取り、急冷することで殻がむきやすくなり、黄身の表面が黒ずむのも防げます。
参考)ゆで卵はお水から?お湯から?お水の量や茹で時間、おすすめの作…
ゆで卵を少ない水で作る方法は、時短と光熱費の節約に効果的な調理法です。鍋底1cm程度の水量でフタをしっかり閉じれば、蒸しゆで状態を作れるため、たっぷりの水を沸かす必要がありません。水の量が少ないと沸騰までの時間が短く、ガス代や電気代を抑えられます。
参考)【時短&節約】もったいない!ゆで卵を茹でるときの水は少量でO…
具体的な作り方は、フタ付きの鍋やフライパンに卵を並べ、卵が1cmつかる程度の水を入れます。中火にかけて沸騰させ、沸騰したらフタをして弱火にし、4~5分ほど加熱します。火を止めた後、余熱で6分ほど蒸らすことで、半熟から固ゆでまで好みの固さに調整できます。
おたま1杯分の水(約50~100ml)で作る方法もあります。この方法なら、水をいっぱいに入れた鍋(500ml)で作る場合と比べて、水の量が1/10で済み、調理時間も3分ほど短縮できます。沸騰1分、茹で時間4分、蒸らし時間5分で合計10分ほどで完成し、通常の13分(沸騰5分、茹で時間8分)よりも短時間で作れます。
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フライパンを使う場合、卵は何個でも水は1/2カップ(100cc)だけでOKです。フタ付きのフライパンに卵と水を入れ、フタをして強火にかけます。蒸気が出てきたら弱火で3~4分加熱し、火を止めて余熱で10分おくと、黄身はパサつかず、白身はプリプリの仕上がりになります。この方法は水の量が少なく、空焚きのリスクもあるため、必ずフタをして水が蒸発しきらないよう注意してください。
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ゆで卵の殻をきれいに剥くコツは、茹で上がり後すぐに氷水で冷やすことです。冷やすことで殻と中身の間にある水蒸気が水になり、殻と白身の間に隙間ができて剥きやすくなります。氷水に取った後、水温が上がらないよう水を数回取り替えながら粗熱を取り、しっかりと冷やすことが重要です。
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茹でる前に卵のお尻(丸い方)に小さな穴を開けておくと、ゆで上がりの形状が整い、剥きやすさが格段に向上します。穴を開けることで卵の中の空気が抜け、殻と薄皮の間に隙間ができやすくなります。市販の卵の穴あけ器を使うと便利ですが、画鋲などでも代用できます。
タンパク質を凝固させる力があるため、殻が割れても白身を固めてくれます。また、産みたての卵には二酸化炭素が多く含まれており、殻と中身がくっつきやすいため、むきやすさを重視する場合は産み落とされてから1週間ほど経った卵を使うと良いでしょう。
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ゆで卵の保存方法は、殻付きか殻なしかで日持ちが大きく変わります。殻付きの固ゆで卵は冷蔵庫で5~7日程度保存できますが、殻付きの半熟卵は2~3日が目安です。殻をむいた固ゆで卵は密閉容器に入れて冷蔵保存し、2~3日以内に食べきることが推奨されます。殻なしの半熟卵は1~2日以内にできるだけ早く食べてください。
参考)ゆで卵は煮卵にすると日持ちする!簡単でおいしい煮卵のレシピや…
ゆで卵を煮卵にすることで、賞味期限を延ばすことができます。固ゆでの煮卵なら冷蔵庫で5日前後、半熟煮卵でも2~3日は保存可能です。めんつゆや醤油ベースのタレに漬け込むことで、味が染み込み風味もアップします。煮卵は密閉容器に入れて冷蔵保存し、常温保存は避けてください。
ゆで卵が余った時のリメイクレシピとしては、卵サラダ、タルタルソース、デビルドエッグ、卵サンドイッチなどが定番です。マヨネーズで和えた卵サラダは2日以内に食べきり、和えたらなるべく早く消費することが大切です。また、カレーやラーメンのトッピング、おでんの具材としても活用できます。
食中毒予防の観点からも、ゆで卵の保存には注意が必要です。サルモネラ属菌は70℃で1分間以上加熱すると死滅するため、特に新鮮でない卵や購入時にヒビが入っている卵は加熱調理することが望ましいです。卵殻を取り扱った後は手指の手洗いや消毒を心がけ、調理器具もしっかり洗浄してください。ゆで卵は必ず0~5度の冷蔵庫で保管し、保存期間を過ぎたものや異臭・変色・カビの兆候が見られるものは食べないようにしましょう。
参考)https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/1007/h0722-1.html
厚生労働省の卵によるサルモネラ食中毒の発生防止に関する公式ガイドライン
卵の保存と加熱調理に関する安全基準が詳しく記載されています。