

ロックフォールチーズを初めて購入しようとしたとき、「成城石井に行けば全種類そろっている」と思い込んでいると、売り場でがっかりするかもしれません。
ロックフォールチーズは、ゴルゴンゾーラ(イタリア)とスティルトン(イギリス)と並ぶ「世界三大ブルーチーズ」のひとつです。その歴史は古代ローマ時代まで遡るといわれ、フランス最古のチーズとも称されています。生産地はフランス南部のアヴェロン県にある小さな村「ロックフォール・シュール・スールゾン」。この村の地下に広がる石灰岩の自然洞窟(コンバール山の洞窟)でのみ熟成が行われており、その環境が他では再現できない独特の風味を生み出しています。
三大ブルーチーズのなかでロックフォールが最も個性的とされる理由は、原料が「羊乳」である点です。ゴルゴンゾーラもスティルトンも牛乳から作られますが、ロックフォールだけが羊乳を使用しています。羊乳は牛乳に比べて脂肪分やタンパク質が豊富で、チーズに濃厚なコクと独特の甘みを与えます。そのため、強い青カビの香りの中にも複雑なうまみが感じられるのが特徴です。
また、1925年にはフランスのAOC(現在のAOP:原産地名称保護)第一号として認定された格式あるチーズでもあります。AOP認証とは、EUが定めた制度で、「指定された地域で、定められた製法と原材料を使って作られたものだけが名称を名乗れる」という品質保証の仕組みです。つまり、「ロックフォール」と表示されている商品は、必ずその基準をクリアした本物ということになります。これが原因です。
栄養面では、100gあたりのカロリーは約360kcalで、タンパク質は約18.8g、脂質は約29gが含まれます。カルシウムも豊富に含まれている一方、塩分量は約4%と他のチーズより高めな点に注意が必要です。成城石井で購入する際にも、この塩分の高さは覚えておいてください。
雪印メグミルク「チーズ辞典:ロックフォール」|味の特徴・産地・固形分中乳脂肪などの基本情報が詳しく掲載されています
成城石井でロックフォール関連商品を探すとき、実は2つのカテゴリーに分けて考えると選びやすくなります。「本格的なナチュラルチーズ」と「ロックフォール風味の加工食品」です。
まず本格ナチュラルチーズとしては、「ロックフォール トラディションエモーションAOP 100g」が成城石井の代表的な取り扱い商品です。コンバール山の洞窟で3ヶ月以上熟成させた正真正銘のAOP認定品で、搾乳から24時間以内の新鮮な羊乳を使用しています。羊乳ならではの濃厚なコクと、ピリッとした青カビの香りが楽しめる本格派です。また、「ソシエテ ロックフォールAOP 100g」も取り扱われており、こちらは塩味がスパイシーで強い青カビ特有の風味が際立つタイプです。熟成が進むとバターのようにねっとりとした食感になり、うまみが増します。
もうひとつのカテゴリーが、「ロステ スナックサラミ ロックフォールチーズ 80g」です。フランス・ロステ社の伝統的なソシソン製法で作られた一口サイズの小粒サラミで、ロックフォールチーズの風味が練り込まれています。開封してすぐつまめる手軽さが特徴で、ワインやビールのおつまみとして人気が高い商品です。成城石井の楽天市場店では税込863円(送料別)で購入できます。
ただし、成城石井の店舗によって在庫状況が異なります。本格ナチュラルチーズのロックフォールは、チーズ専門コーナーがある規模の大きな店舗での取り扱いが中心です。近くの店舗で見つからない場合は、成城石井公式オンラインショップ(seijoishii.com)や楽天市場の成城石井公式店を確認するのが確実です。店舗によっては取り扱いがないこともあります。
| 商品名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| ロックフォール トラディションエモーションAOP 100g | ナチュラルチーズ | 洞窟3ヶ月熟成・羊乳使用の本格派 |
| ソシエテ ロックフォールAOP 100g | ナチュラルチーズ | スパイシーな塩味・青カビ風味強め |
| ロステ スナックサラミ ロックフォールチーズ 80g | 加工食品(サラミ) | 一口サイズ・ワインのお供に最適 |
成城石井公式「ロックフォール トラディションエモーションAOP 100g」商品ページ|最新の在庫状況や価格を確認できます
成城石井でロックフォールチーズを買ってきた後、「どうやって切ればいいの?」と戸惑う方は少なくありません。実は切り方を間違えると風味が偏ってしまうため、ちょっとしたコツを知っておくだけで大きく変わります。
ロックフォールチーズは非常に柔らかく、粘着性があるため、一般的な包丁では断面が崩れやすいという特徴があります。理想的なのはワイヤーチーズカッターを使う方法です。チーズに負荷をかけずにスパッと切れるため、断面がきれいに仕上がります。家庭に専用道具がない場合は、細いナイフをぬるま湯で温めてから使うと、チーズが刃に張り付きにくくなります。
三角形の形で販売されているロックフォールチーズは、中心から放射状にカットするのが基本です。この切り方が重要なのは、青カビの分布が均等になるからです。端の部分だけ青カビが少なかったり多かったりすると、口に入れたときの風味に差が出てしまいます。放射状カットが原則です。
保存方法については、開封後はアルミホイルとチーズ専用の保存紙(パーチメントペーパー)で包み、冷蔵庫のチルド室や野菜室で保存するのがおすすめです。ラップだけだとにおい移りや乾燥が起きやすく、風味が落ちます。また、チーズは「呼吸」をしているため、完全に密封してしまうと風味が劣化します。ある程度空気が通る状態を保つことが大切です。未開封の状態での賞味期限はお届け後約2週間程度が目安とされています。開封後はできるだけ早く食べ切ることを意識しておけばOKです。
ロックフォールチーズを初めて食べた方がよくやってしまうのが、「一口食べてクセが強すぎると感じてそれっきり」という経験です。しかし、ちょっとした食べ方の工夫で印象が劇的に変わります。これは試してほしいところです。
最もシンプルで効果的なのが「ハチミツをたらす」方法です。ロックフォールの強い塩気と青カビの刺激を、ハチミツのやさしい甘さがうまく包み込んでくれます。昔からフランスでは「ロックフォールにハチミツをかけてパンに塗る」食べ方が一般的で、チーズの風味をそのままに食べやすさがぐっとアップします。バゲットやクラッカーに薄く伸ばし、ハチミツをひとたらしするだけで、立派なおしゃれな一品になります。
ナッツとの組み合わせも非常に相性がよいです。クルミやピーカンナッツを添えると、チーズのクリーミーさとナッツのサクサク食感が対比となり、味に奥行きが生まれます。ドライフルーツ(レーズン、クランベリーなど)もおすすめで、甘酸っぱさがロックフォールの塩気を引き立てます。
料理への活用としては、パスタや温野菜のソース、ハンバーグやステーキのトッピングに少量使うのも効果的です。加熱すると青カビの香りが和らぎ、クセが苦手な方でも食べやすくなります。その際、塩分が非常に強いため、料理全体の塩分量を調整しながら少量ずつ加えるのがポイントです。チーズを加えた後は追加で塩を加えないくらいの意識がちょうどよいです。
また、成城石井で売られているロステ スナックサラミ ロックフォールチーズは、最も手軽な食べ方のひとつです。袋を開けてそのままつまむだけで、ロックフォールの風味を手軽に楽しめます。ワインとの相性が特に高く評価されており、「一粒でワインが止まらなくなる」という口コミも多いほどです。
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成城石井でロックフォールを購入する前に、食べる人の状況によって注意が必要な点があります。特に家族に妊娠中の方がいる場合は、必ず確認しておいてください。知っているかどうかで、大きなリスクの差が生まれます。
ロックフォールチーズのような非加熱のナチュラルチーズには、リステリア・モノサイトゲネス菌が含まれている可能性があります。リステリア菌は健康な成人が食べても症状が出ないことがほとんどですが、免疫力が低下した妊婦、高齢者、乳幼児にとっては深刻な問題になる場合があります。妊婦がリステリア感染症を発症すると、胎盤を通して胎児に影響が及び、最悪の場合は流産や早産のリスクが上がると厚生労働省も注意を呼びかけています。これが重要な点です。
リステリア菌は75℃以上で1分以上の加熱で死滅します。そのため、ロックフォールチーズを料理に使い十分に加熱した場合は問題ありません。しかし、そのまま食べる場合はナチュラルチーズのリスクがあるため、妊娠中の方は控えることが推奨されます。
塩分についても改めて確認しておきましょう。ロックフォールチーズの塩分量は100gあたり約4%と、一般的なチーズの1〜2%に比べて2倍以上です。30gを食べると塩分だけで1.2g近く摂取することになります。これは血圧が気になる方や、塩分制限が必要な方にとって無視できない数字です。ブルーチーズ全般の1回の適量は約10〜20g程度が目安とされており、小さじ1杯分くらいのイメージです。この量に注意すれば大丈夫です。
また、ロックフォールチーズのカビは「ペニシリウム・ロックフォルティ」という種類で、食用として認められた青カビです。青カビを見て驚く必要はありません。ただし、表面に異なる種類の黒カビや赤カビが発生した場合は品質が変化している証拠なので、食べずに処分してください。
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成城石井でロックフォールチーズを買ったら、せっかくなのでワインとのペアリングを楽しみたいところです。ただ、「ブルーチーズには赤ワインが合う」と思い込んでいると、実は相性が悪い組み合わせにつながる場合があります。意外ですね。
実はブルーチーズ全般に最もよく合うとされているのは、甘口の白ワインやデザートワインです。代表的なものとして「ソーテルヌ」(フランス・ボルドー産の貴腐ワイン)が挙げられます。ロックフォールの産地であるフランス南部とソーテルヌはさほど遠くなく、地元の食文化の中で自然に組み合わされてきた歴史があります。甘みのある果実味が、ロックフォールの強い塩気と青カビの風味をやわらかく包み込み、口の中で調和が生まれます。
赤ワインであれば、タンニンが少なめで果実味が豊かなものを選ぶのがポイントです。ピノ・ノワールはその代表格で、軽やかな酸味がロックフォールの濃厚さをすっきりさせてくれます。逆に、タンニンが強いカベルネ・ソーヴィニヨンや、スパイシーさが前面に出るシラーはチーズのクセとぶつかりやすいため、あまりおすすめできません。
おうちバルとして気軽に楽しむなら、成城石井で揃えられる次のような組み合わせがおすすめです。
- 🧀 ロステ スナックサラミ ロックフォールチーズ:袋を開けてそのままお皿に出すだけ
- 🍯 ロックフォール トラディションエモーションAOPをクラッカーにのせハチミツをひとたらし
- 🍇 ドライクランベリーやドライいちじくを添えて甘みのアクセントに
- 🥖 バゲット(スライス済み):成城石井でも手に入ります
全部成城石井で揃います。1,500〜2,000円程度の予算でかなり豪華なチーズプレートができあがります。特別な道具も手間も要らず、ワインのボトルをひとつ開けるだけで外食に近い満足感が得られます。