離乳食の鮭はいつから中期後期完了期/生後8ヶ月

離乳食の鮭はいつから中期後期完了期/生後8ヶ月

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離乳食の鮭/調理

離乳食の鮭/調理

離乳食の鮭の基本情報

🐟

開始時期

 

離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)から

🍽️

調理のポイント

 

生鮭を使用し、骨と皮を取り除く

⚠️

注意点

 

アレルギーと塩分に注意

離乳食の鮭はいつから始める?中期・後期・完了期の目安

離乳食での鮭の導入は、一般的に中期(生後7〜8ヶ月頃)から始めることが推奨されています。この時期は、赤ちゃんの消化機能が発達し、より多様な食材を受け入れられるようになる頃です。

 

中期(7〜8ヶ月)。

  • 鮭をよく茹でて、骨と皮を取り除き、細かくほぐす
  • 1食あたりの目安量:10〜15g程度

後期(9〜11ヶ月)。

  • 鮭を小さな一口大にほぐす
  • 1食あたりの目安量:15〜20g程度

完了期(12〜18ヶ月)。

  • 鮭をフレーク状や小さな一口大に調理
  • 大人の食事から取り分けも可能

鮭は栄養価が高く、タンパク質やDHA、EPAなどの栄養素が豊富です。しかし、他の白身魚に比べて脂質が多いため、初期の離乳食には適していません。まずは白身魚から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に鮭を導入していくことが大切です。

 

離乳食の鮭の栄養と効果

鮭は栄養価が高く、赤ちゃんの成長に欠かせない多くの栄養素を含んでいます。主な栄養素と効果は以下の通りです。

  1. タンパク質。
    • 筋肉や臓器の成長をサポート
    • 免疫機能の強化に寄与
  2. DHA(ドコサヘキサエン酸)。
    • 脳の発達を促進
    • 視力の発達をサポート
  3. EPA(エイコサペンタエン酸)。
    • 抗炎症作用
    • 心血管系の健康維持に貢献
  4. ビタミンD。
    • カルシウムの吸収を促進
    • 骨の健康を維持
  5. ビタミンB12。
    • 赤血球の形成を助ける
    • 神経系の発達をサポート
  6. アスタキサンチン。
    • 強力な抗酸化作用
    • 免疫機能の向上に寄与

これらの栄養素は、赤ちゃんの健やかな成長と発達に重要な役割を果たします。特に、DHAは脳の発達に不可欠であり、鮭を離乳食に取り入れることで、赤ちゃんの知能や視力の発達を促す効果が期待できます。

 

厚生労働省の離乳食ガイドライン(PDF)
離乳食の進め方や栄養に関する詳細な情報が記載されています。

 

離乳食の鮭の下処理と調理方法のコツ

鮭を離乳食に使用する際の下処理と調理方法のコツをご紹介します。安全でおいしい鮭の離乳食を作るために、以下の点に注意しましょう。

 

  1. 鮭の選び方。
    • 生鮭を選ぶ(塩鮭は避ける)
    • 新鮮なものを選ぶ(臭みが少ない)
    • 脂身の少ない部分を選ぶ
  2. 下処理。
    • 骨を丁寧に取り除く(ピンセットを使うと便利)
    • 皮を取り除く
    • 臭みを取るために、酒や塩水で軽く洗う
  3. 調理方法。
    • 茹でる:沸騰したお湯で2〜3分茹でる
    • 蒸す:蒸し器で5〜7分蒸す
    • 電子レンジ:ラップをして600Wで40秒〜1分加熱
  4. 仕上げ。
    • 中期:フォークでつぶしてなめらかにする
    • 後期:小さくほぐす
    • 完了期:一口大に切る
  5. 保存方法。
    • 1食分ずつ小分けにして冷凍保存
    • 解凍後は当日中に使い切る

調理の際は、赤ちゃんの月齢に合わせて、適切な大きさと固さに調整することが重要です。また、味付けは控えめにし、赤ちゃんの味覚発達を促すようにしましょう。

 

離乳食の鮭のアレルギーと注意点

鮭は栄養価が高い反面、アレルギーを引き起こす可能性のある食材の一つです。離乳食に鮭を取り入れる際は、以下の点に注意しましょう。

 

  1. アレルギー症状の観察。
    • 初めて与える際は少量から始める
    • 食べさせた後、30分〜2時間は注意深く観察する
    • 皮膚のかゆみ、発疹、咳、くしゃみなどの症状に注意
  2. 段階的な導入。
    • まずは白身魚から始める
    • 鮭は中期(7〜8ヶ月)から少量ずつ試す
    • 問題がなければ徐々に量を増やす
  3. 交差アレルギーに注意。
    • 鮭アレルギーがある場合、他の魚類にもアレルギー反応を示す可能性がある
    • サバ、マス、イワシなどにも注意が必要
  4. 塩分への配慮。
    • 塩鮭は避け、生鮭を使用する
    • 調理の際は塩分を控えめにする
  5. 保存と鮮度管理。
    • 新鮮な鮭を使用し、適切に保存する
    • 解凍後は速やかに使用し、再冷凍は避ける
  6. 調理器具の清潔維持。
    • アレルギー反応を防ぐため、調理器具は清潔に保つ
    • 他の食材と混ざらないよう注意する

アレルギー反応が見られた場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、家族にアレルギー歴がある場合は、特に慎重に導入を進めることが大切です。

 

日本小児アレルギー学会の食物アレルギー診療ガイドライン2020
食物アレルギーに関する最新の情報と対応方法が詳しく記載されています。

 

離乳食の鮭レシピと活用アイデア

鮭を使った離乳食レシピと活用アイデアをご紹介します。月齢に合わせて、さまざまな調理法や組み合わせを試してみましょう。

 

  1. 鮭のおかゆ(中期):
    • 材料:鮭(15g)、おかゆ(80g)、野菜ペースト(20g)
    • 作り方:
      1. 鮭を茹でてほぐし、おかゆと野菜ペーストと混ぜる
      2. なめらかになるまですりつぶす
  2. 鮭とじゃがいもの煮物(後期):
    • 材料:鮭(20g)、じゃがいも(30g)、にんじん(10g)、だし汁(50ml)
    • 作り方:
      1. 野菜を小さく切り、だし汁で煮る
      2. 鮭を加えて火が通るまで煮る
      3. 食べやすい大きさにほぐす
  3. 鮭のフレーク丼(完了期):
    • 材料:鮭(30g)、ご飯(100g)、青のり(少々)
    • 作り方:
      1. 鮭をフレーク状にほぐす
      2. ご飯に鮭を混ぜ、青のりをふりかける
  4. 鮭とブロッコリーのクリーム煮:
    • 材料:鮭(20g)、ブロッコリー(20g)、牛乳(30ml)、片栗粉(少々)
    • 作り方:
      1. 鮭とブロッコリーを茹でる
      2. 牛乳を加えて煮込み、片栗粉でとろみをつける
  5. 鮭とかぼちゃのマッシュ:
    • 材料:鮭(15g)、かぼちゃ(30g)、バター(少々)
    • 作り方:
      1. かぼちゃを蒸してマッシュする
      2. 茹でてほぐした鮭を混ぜ、バターで味を調える
  6. 鮭と豆腐のミルク煮(後期〜):
    • 材料:鮭(10g)、絹ごし豆腐(15g)、にんじん(15g)、粉ミルク(50ml)、水溶き片栗粉(小さじ1)
    • 作り方:
      1. にんじんは皮をむき、大きいまま鍋で水からやわらかくなるまでゆでる
      2. 鮭は電子レンジ(600W)で30秒程度加熱し、フォークの背でほぐす
      3. 豆腐はさいの目に切り、にんじんに加え、お湯で溶いたミルクを入れて温め、水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

アイデア:

  • 鮭フレークを作り置きし、様々な料理に活用する
  • 野菜と組み合わせて栄養バランスを整える
  • 完了期には鮭おにぎりや鮭チャーハンなど、家族の食事から取り分けるメニューも試す

これらのレシピは、赤ちゃんの成長に合わせて調整してください。また、新しい食材を組み合わせる際は、アレルギーに注意しながら慎重に進めることが大切です。

 

離乳食の鮭と白身魚の違い

離乳食において、鮭と白身魚には栄養面や調理法に違いがあります。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることが重要です。

 

  1. 栄養成分の違い:
    • 鮭:
      • DHA・EPAが豊富
      • ビタミンDが多い
      • アスタキサンチンを含む
    • 白身魚(タイ、カレイなど):
      • 低脂肪
      • タンパク質が豊富
      • ミネラル(カリウム、リンなど)が豊富
    • 脂質含有量:
      • 鮭:脂質が多い(約10〜20%)
      • 白身魚:脂質が少ない(約1〜3%)
    • 離乳食での導入時期:
      • 鮭:中期(7〜8ヶ月)から
      • 白身魚:初期(5〜6ヶ月)から
    • 調理のしやすさ:
      • 鮭:身が固めで、ほぐしやすい
      • 白身魚:身が柔らかく、つぶしやすい
    • 味の特徴:
      • 鮭:うま味が強く、独特の風味がある
      • 白身魚:淡白で癖がない
    • アレルギーリスク:
      • 鮭:比較的アレルギーリスクが高い
      • 白身魚:アレルギーリスクが比較的低い
    • 調理方法の多様性:
      • 鮭:焼く、煮る、蒸す、フレーク状にするなど多様
      • 白身魚:主に煮る、蒸すなどシンプルな調理

離乳食の鮭に関するよくある疑問と回答

離乳食に鮭を取り入れる際に、多くの保護者が抱く疑問について回答します。

 

  1. お刺身のサーモンは離乳食に使えますか?
    • お刺身は骨や皮がなく便利ですが、サーモンは脂質が多いため、生鮭を選ぶのがおすすめです
    • サーモンなどの脂質が多い種類は後期以降に取り入れるようにしましょう
    • 生食は寄生虫のリスクがあるため、必ず加熱調理してから与えてください
  2. 鮭のフレークは離乳食に使用できますか?
    • 鮭だけのフレークであれば安心ですが、塩や調味料、添加物が含まれているものもあります
    • 原材料表示を確認してから使用しましょう
    • 塩分が気になる場合は、茹でこぼし(茹でて水を捨てる)をしてから使うと良いでしょう
  3. 大人の鮭の塩焼きを取り分けしても大丈夫ですか?
    • 塩焼きのような塩分が多く含まれるものをそのまま離乳食にするのは避けましょう
    • 塩焼きの一部をさっと湯通ししたり、生鮭であれば表面の塩のついていない部分を選んだりする工夫をすると良いでしょう
  4. 鮭はどのくらいの量を与えれば良いですか?
    • 中期(7〜8ヶ月):1食あたり10〜15g程度
    • 後期(9〜11ヶ月):1食あたり15〜20g程度
    • 完了期(12〜18ヶ月):1食あたり20〜30g程度
  5. 鮭の保存方法は?
    • 冷蔵保存:当日中に食べきる
    • 冷凍保存:1週間以内を目安に食べきる
    • 1食分ずつ小分けにして保存すると便利です
    • 解凍後は再冷凍せず、当日中に使い切りましょう
  6. 鮭のアレルギーが心配です。どうすれば良いですか?
    • 初めて与える際は少量から始め、30分〜2時間は注意深く観察しましょう
    • 皮膚のかゆみ、発疹、咳、くしゃみなどの症状に注意してください
    • 鮭はアレルギー表示推奨品目に指定されているため、特に注意が必要です

離乳食の鮭を取り入れる際の注意点とコツ

離乳食に鮭を取り入れる際の注意点とコツをまとめました。安全においしく鮭を食べさせるために参考にしてください。

 

  1. 鮭の選び方:
    • 塩鮭ではなく生鮭を選ぶ(塩分に注意)
    • 新鮮なものを選ぶ(臭みが少ない)
    • 脂身の少ない部分を選ぶと消化しやすい
  2. アレルギーへの配慮:
    • 鮭はアレルギー表示推奨品目に指定されている
    • 初めて与える際は少量から始める
    • 白身魚に慣れてから鮭を導入する
  3. 安全な調理:
    • 骨を丁寧に取り除く(ピンセットが便利)
    • 皮も取り除く
    • アニサキスなどの寄生虫対策として、必ず中まで火を通す
  4. 栄養を逃さない調理法:
    • 茹でる・蒸す・電子レンジで加熱するなど、栄養素を逃さない調理法を選ぶ
    • 電子レンジで加熱する場合は、耐熱容器に水を入れてラップをかけ、600Wで40秒〜1分加熱する
  5. 月齢に合わせた調理:
    • 中期:フォークでつぶしてなめらかにする、とろみをつける
    • 後期:小さくほぐす
    • 完了期:一口大に切る
  6. 保存のコツ:
    • 1食分ずつ小分けにして冷凍保存
    • 清潔な保存容器を使用する
    • 常温で長時間放置しない
  7. 取り分け調理のポイント:
    • 大人用の調理前に取り分ける
    • 調味料は別々に加える
    • 子ども用はシンプルな味付けにする

これらの注意点とコツを押さえることで、鮭を安全においしく離乳食に取り入れることができます。赤ちゃんの様子を見ながら、無理なく進めていきましょう。

 

離乳食の鮭を使った豊富な栄養素と発達への効果

鮭は離乳食に取り入れることで、赤ちゃんの健やかな発達を促す豊富な栄養素を摂取できます。ここでは、鮭に含まれる主要な栄養素とその発達への効果について詳しく解説します。

 

  1. タンパク質:
    • 赤ちゃんの成長に必要な基礎栄養素
    • 骨や筋肉、臓器の形成をサポート
    • 免疫力を高め、病気にかかりにくい体づくりに貢献
  2. DHA(ドコサヘキサエン酸):
    • 脳の発達を促進し、知能や視覚機能をサポート
    • 体内では作ることのできない必須脂肪酸
    • 神経系の発達に重要な役割を果たす
  3. EPA(エイコサペンタエン酸):
    • 抗炎症作用がある
    • 心血管系の健康維持に貢献
    • 免疫機能の調整をサポート
  4. ビタミンD:
    • 骨の成長を助け、丈夫な体づくりに貢献
    • カルシウムの吸収を促進
    • 免疫機能の維持に役立つ
  5. ビタミンB群:
    • ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康を維持
    • ビタミンB6:皮膚や髪の毛の成長を促進、免疫機能を正常に保つ
    • ビタミンB12:赤血球の形成を助ける
  6. アスタキサンチン:
    • 強力な抗酸化作用がある
    • 免疫機能の向上に寄与
    • 鮭の赤い色の元となる成分
  7. ミネラル:
    • カルシウム:骨や歯の形成に必要
    • リン:骨の形成、エネルギー代謝に関与
    • 鉄:赤血球の形成、酸素運搬に必要

これらの栄養素は、赤ちゃんの脳の発達、骨や筋肉の成長、免疫機能の向上など、様々な面で健やかな発達をサポートします。特に、DHAは脳の発達に不可欠であり、ビタミンDは骨の成長に重要です。

 

鮭を離乳食に取り入れることで、これらの栄養素をバランスよく摂取でき、赤ちゃんの健やかな成長を促すことができます。ただし、アレルギーや消化能力に配慮しながら、月齢に合わせた適切な量と調理法で与えることが大切です。

 

鮭を生の状態から調理するのがしんどい…という場合は、離乳食用に用意された冷凍食材を使う手もあります。コープには、時短用の離乳食材がたくさん用意されているのでチェックしてみてください。
コープのお店で購入できます。
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