

実は、アイコトマトを生でしか食べていないと、リコピンの吸収量が半分以下になっています。
アイコトマトは、2004年に株式会社サカタのタネが開発したミニトマトの品種です。正式名称は「ミニトマト アイコ」で、名前の由来は「日本人に幅広く愛されたい」という想いから和風の名前をつけたとされています。
最大の特徴は、ラグビーボールのような細長いプラム型の形です。一般的な丸いミニトマトとは異なり、長さ約3〜4cm、1粒あたりの重さは18〜25g程度。大きめのものはミディトマトと変わらないサイズになることもあります。
色は鮮やかな赤色で、果皮に照りとツヤがあります。そのため、お弁当のすき間やサラダに入れるだけで、一気に華やかさが増します。「彩りが足りないな」と感じたとき、アイコが一役買ってくれるはずです。
プラム型は、球形のミニトマトと比べて転がりにくいのも地味に便利なポイントです。まな板に置いても、お弁当箱の中でも安定感があります。これは助かりますね。
| 項目 | アイコトマト | 一般的なミニトマト |
|---|---|---|
| 形 | プラム型(細長い楕円形) | 球形 |
| サイズ | 3〜4cm・18〜25g/粒 | 2〜3cm・10〜15g/粒 |
| 糖度 | 平均8度以上 | 平均6〜7度程度 |
| ゼリー部分 | 少ない(果汁飛び散りにくい) | 多い(飛び散りやすい) |
| リコピン量 | 13.7mg/100g | 約6.96mg/100g |
出典:サカタのタネ(イチネン農園掲載データ)
ミニトマト アイコについて – イチネン農園(リコピン・糖分などの成分分析データを掲載)
アイコトマトの平均糖度は8度以上と言われています。これがどのくらいかというと、いちごの糖度が8〜10度程度、メロンで12〜15度程度なので、アイコは「フルーツに近い甘さ」と言っても大げさではありません。一般的なミニトマトが6〜7度前後であることと比べると、甘さの違いは一口食べれば誰でも気づくレベルです。
甘みが強い理由の一つは、果実中のゼリー(水っぽい部分)が少なく、果肉が詰まっているためです。水分が少ないぶん、糖分や旨み成分が凝縮されています。つまり「肉厚な食感=甘さの凝縮」ということです。
さらに、アイコにはうまみ成分であるグルタミン酸が100gあたり227mgと、従来品種(177mg)より約28%多く含まれています。だしや昆布のうまみで使われる成分と同じで、これがアイコを食べたときに感じる「ただ甘いだけじゃない、コクがある」という印象の正体です。
酸味については、従来品種の酸度が0.65に対し、アイコは0.36と約半分程度です。酸っぱさが苦手な子どもや、トマト独特の青臭さが気になる方でも食べやすい理由がここにあります。
N's KITCHEN「お弁当にもおやつにも。ミニトマト『アイコ』の魅力①」(サカタのタネ担当者へのインタビュー記事。糖度・グルタミン酸・旨みの特徴について詳しく解説)
アイコトマトが他のミニトマトと大きく異なる点が、リコピンの含有量です。通常のミニトマトが100gあたり約6.96mgなのに対し、アイコは13.7mgと約2倍も含まれています。リコピンは強力な抗酸化作用を持つ色素成分で、体内の「活性酸素」を除去するはたらきをします。
活性酸素は紫外線やストレス、激しい運動によって増えやすく、増えすぎると細胞を傷つけて老化や免疫機能の低下を引き起こします。リコピンはこの活性酸素を抑える力が非常に強く、動脈硬化・がん・糖尿病などの生活習慣病予防や、日焼け後の肌の回復にも効果が期待されています。
リコピンの1日あたりの推奨摂取量は15〜20mgとされています。アイコトマトなら、1日10〜15粒程度(100gほど)でほぼカバーできる計算になります。グラムで言えば約100g、コンビニのサラダ1パック分くらいのイメージです。続けやすい量です。
ただし、ここで重要な点があります。リコピンは生のままでは体内への吸収率が下がるという特性があるのです。トマトの細胞壁の中にリコピンが閉じ込められているため、生で食べると十分に取り込めません。加熱することで細胞壁が柔らかくなり、吸収効率が大幅に上がります。さらにオリーブオイルなどの油と合わせると、脂溶性のリコピンはより吸収されやすくなります。
リコピン以外にも、アイコにはカリウム・カルシウム・ビタミンC・β-カロテンなどが豊富に含まれています。これだけの栄養素が一粒に詰まっているのはすごいことですね。
| 栄養素 | 主な効果 | 備考 |
|---|---|---|
| リコピン(13.7mg/100g) | 抗酸化・美肌・生活習慣病予防 | 通常の約2倍 |
| グルタミン酸(227mg/100g) | 旨み・腸内環境サポート | 従来比約28%増 |
| ビタミンC(30mg/100g) | 美肌・免疫強化 | レモンの約1/5程度 |
| カリウム | むくみ予防・血圧調整 | ミニトマト全般に豊富 |
| β-カロテン | 免疫力・粘膜保護 | 体内でビタミンAに変換 |
カゴメ「オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法」(リコピンを油と組み合わせると吸収率がアップする理由を管理栄養士が解説)
スーパーでアイコトマトを選ぶときは、いくつかのポイントを確認するだけで大きく鮮度が変わります。まず見るべきは、果皮のツヤと張りです。ピンとハリがあってツヤツヤ光っているものが新鮮な証拠で、皮がしなびていたり表面がくすんでいるものは避けましょう。ヘタの色も重要です。鮮やかな緑色のものを選び、黒ずんだり萎れているものはすでに鮮度が落ちています。
色は全体が均一に赤く色づいているものが理想的です。部分的に緑や白っぽく残っているものは未熟の可能性があります。ヘタの付け根部分が小さいのがアイコの特徴ですが、しっかり実にくっついているかも確認しましょう。
購入後の保存方法は、用途によって使い分けるのがベストです。
冷蔵保存(5〜7日が目安)の手順は次のとおりです。ヘタを取って水洗いし、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。保存容器の底にキッチンペーパーを敷き、トマトが重ならないように並べ、上にもキッチンペーパーを敷いて蓋をして野菜室へ入れます。冷蔵庫の強冷エリアではなく野菜室を使うのがポイントです。温度が低すぎると味が落ちてしまいます。
冷凍保存(3週間〜1ヵ月が目安)は、ヘタを取って洗い水気を拭いたあと、冷凍用ジッパーバッグに空気を抜いて入れるだけです。冷凍したアイコはそのまま加熱調理に使えます。また、凍ったまま流水に10〜20秒当てると、トマトの皮がスルッと剥けるので、湯むきの手間が省けます。これは使えますね。
アイコトマトの最大の強みは「生でも加熱でもおいしい」という万能さです。通常のミニトマトは加熱すると皮がはがれたり煮崩れしたりしやすいのですが、アイコは皮が厚くて果肉がしっかりしているため、加熱しても形が保たれます。この特徴が、調理の幅を大きく広げてくれます。
そのまま生食・お弁当に入れる場合、ヘタを取ってよく洗い、水分を拭いてそのまま入れるだけです。プラム型のため転がりにくく、果汁が飛び散りにくいため、お弁当箱の中で他のおかずを汚しにくいのが嬉しいポイントです。白いご飯や卵焼きのそばに添えるだけで、彩りが一気に鮮やかになります。
夏場のお弁当には特におすすめです。アイコはゼリー部分が少なく水分が少ないため、他のミニトマトよりも傷みにくく、ランチタイムまで安心して持ち運べます。ただし、切ると断面から水分が出るので、丸ごと入れるのが基本です。
加熱調理では、次のようなレシピが特に好評です。
加熱するとリコピンの吸収率が上がるのは前述のとおりですが、さらにオリーブオイルやにんにくと組み合わせて調理するとより効果的です。カゴメと名古屋大学の共同研究によれば、トマトをにんにく・たまねぎ・油と一緒に加熱することで、リコピンが体内に吸収されやすくなる可能性が示されています。栄養効率が上がるということです。
子どもが野菜嫌いで困っているなら、アイコをカレーやスープに入れる方法がおすすめです。甘みが強く酸味が少ないため、野菜嫌いでも抵抗なく食べてくれることが多いです。「ただ入れるだけ」で栄養も摂れて一石二鳥ですね。

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