

塩分4.5%のペコリーノ・ロマーノを「パルメザンと同じ量」入れると、あなたの料理が食べられないほど塩辛くなります。
カルディで販売されているペコリーノ・ロマーノは、正式名称を「アルジオラス ペコリーノ・ロマーノ DOP 150g」といい、税込1,175円で販売されています(2026年3月現在)。「DOP」というのはイタリアの原産地名称保護制度の認証マークで、生産地・製法・原材料がすべて厳しく管理された本物の証です。
ペコリーノ・ロマーノの名前の由来は、イタリア語で「羊」を意味する「ペコーラ(Pecora)」。つまり、羊乳100%から作られたチーズです。産地はイタリアのサルデーニャ州・ラツィオ州が中心で、ローマ帝国時代(約2,000年前)から兵士の携帯食として利用されていたという記録が残る、世界最古のチーズのひとつといわれています。
チーズの外見は白色で円柱形の硬質タイプ。熟成期間はテーブルチーズ用で最低5か月、すりおろし用なら最低8か月です。パルミジャーノ・レッジャーノと同じ「超硬質チーズ」に分類されますが、パルミジャーノよりも塩分が高く(約4.5%)、脂質も若干多め、かつホロホロと崩れやすい食感が特徴です。
一般的な粉チーズ(パルメザン)とは風味・塩分・製法すべてが異なります。それが基本です。
カルディでは常時取り扱いのある定番商品のひとつです。他の販売店と比較すると、成城石井(税込755円前後・別製品)やオーケーストア(税込627円前後・税抜き)、コストコ(100gあたり税込249円・大容量)でも購入可能。カルディが最寄りで入手しやすい場合は積極的に活用できます。
参考:カルディ公式オンラインストア「アルジオラス ペコリーノ・ロマーノ DOP 150g」の商品ページ(価格・在庫情報はこちらで最新を確認できます)
カルディ公式 ペコリーノ・ロマーノ商品ページ
ペコリーノ・ロマーノとパルミジャーノ・レッジャーノは、スーパーのチーズコーナーで隣同士に並んでいることも多く、「どちらを使えばいいの?」と迷いやすい2種類です。見た目は似ていますが、味わいはかなり異なります。
最大の違いは原料乳の種類です。ペコリーノ・ロマーノは羊乳、パルミジャーノ・レッジャーノは牛乳で作られます。羊乳は牛乳に比べて脂質がおよそ2倍、タンパク質・カルシウムも牛乳の約1.5倍含まれるため、ペコリーノ・ロマーノは濃厚でコクが深い仕上がりになります。
| 比較項目 | ペコリーノ・ロマーノ | パルミジャーノ・レッジャーノ |
|------|------|------|
| 原料乳 | 羊乳 | 牛乳 |
| 塩分濃度 | 約4.5% | 約1.7% |
| 風味 | シャープ・塩気強め | ナッツのようなまろやか |
| 向いている料理 | カルボナーラ・アマトリチャーナ・カチョエペペ | リゾット・ミネストローネ・幅広い料理 |
| 食感 | ホロホロ崩れやすい | 硬くシャリシャリ |
塩分の差は歴然です。ペコリーノ・ロマーノの塩分濃度4.5%に対し、パルミジャーノは約1.7%程度。つまり同じ量を使うと2倍以上の塩分差が生まれます。ペコリーノをパルミジャーノと同量で代用すると、料理が塩辛くなりすぎる原因になります。
代用するときの調整が条件です。ペコリーノで代用する場合は使用量を7〜8割程度に抑え、その分の塩をレシピから減らしましょう。逆にパルミジャーノで代用するときは、塩を少しだけ足して調整すれば近い仕上がりになります。
参考:ペコリーノ・ロマーノとパルミジャーノの違いを詳しく解説した記事
ペコリーノ・ロマーノとパルミジャーノ・レッジャーノの違いとは(fiano.co.jp)
ローマ三大パスタとは、「カチョエペペ」「アマトリチャーナ」「カルボナーラ」のことです。この3種すべてにペコリーノ・ロマーノが使われており、カルディのチーズ1個(150g)で複数のレシピに挑戦できます。
🍝 カチョエペペ(Cacio e Pepe)
材料はパスタ・ペコリーノ・ロマーノ・黒こしょうの3つだけ。まさに「チーズと胡椒のパスタ」を意味するシンプルな一品です。素材のクオリティがそのまま味に出るため、ペコリーノ・ロマーノの品質が直接おいしさに直結します。カルディのDOP認定品を使うと、チーズの深みと羊乳特有の甘い香りがしっかり感じられます。作り方のポイントは、チーズをふわふわに削り、茹で汁で丁寧に乳化させること。これが基本です。
🍅 アマトリチャーナ(Amatriciana)
ホールトマト・ベーコン(本場はグアンチャーレ)・ペコリーノ・ロマーノで作るトマト系パスタ。ベーコンは食べやすい大きさにカットし、香ばしくなるまで炒めてからトマトを加えます。仕上げにすりおろしたペコリーノ・ロマーノをたっぷり振りかけるのが本場流。塩分が強いチーズなので、パスタの茹で汁の塩は通常より控えめにしましょう。
🥚 カルボナーラ(Carbonara)
ご存知の通り、日本では生クリーム入りのカルボナーラが広く浸透しています。しかし本場ローマでは生クリームをまったく使いません。卵黄・ペコリーノ・ロマーノ・黒こしょう・グアンチャーレ(またはベーコン)だけがオリジナルのレシピです。
生クリームなしが本場の原則です。ペコリーノ・ロマーノだけだと塩気が強くなりすぎる場合は、グラナ・パダーノと半量ずつ混ぜるとマイルドに仕上がります(1人前:ペコリーノ7g+グラナ・パダーノ7g が目安)。卵黄液を加えるときはフライパンの火を止め、余熱で仕上げるのが失敗しないコツです。
参考:本場ローマ風カルボナーラのレシピと解説
生クリームを使わない本場のカルボナーラ(il-calice.jp)
ペコリーノ・ロマーノは高カロリーなチーズ(100gあたり約368〜400kcal)ですが、豊富な栄養素を含む食品でもあります。イタリアの栄養学専門家によると、少量で多くの栄養を摂取できる点が特徴です。
羊乳は牛乳に比べてカルシウムが約1.5倍含まれており、ペコリーノ・ロマーノを20g食べるだけでもカルシウムとリンを効率よく補給できます。骨の健康が気になる世代の女性にとって、毎日少量ずつ取り入れることが一つのメリットです。
また、炭水化物がほぼゼロ(100gあたり0g)で、タンパク質は100gあたり29.0gと豊富です。必須アミノ酸8種をすべて含むうえ、脂質には体に有益なオメガ3・オメガ6脂肪酸も含まれています。
ただし食塩相当量は100gあたり約4.9gと高め。栄養士の推奨は1週間で20gずつ2〜3回、別々の日に分けて食べること。これが栄養バランスを保つコツです。
パスタの調味料として少量(1人前に10〜15g程度)使う分には、塩の代わりになる側面もあります。料理に使う塩の量を減らしながら、旨みとコクをプラスできるという実用的なメリットがあります。うまく活用すれば減塩につながる可能性があります。
参考:ペコリーノ・ロマーノの栄養成分に関するイタリアの栄養学専門家によるインタビュー記事
ペコリーノ・ロマーノDOP:身体においしいエネルギー(enjoythetasteoflife.jp)
カルディのペコリーノ・ロマーノは150gのブロックタイプで販売されています。開封後の保存と削り方を知っておくと、最後まで無駄なくおいしく使い切れます。
✅ 上手な削り方のポイント
硬質チーズを削るには、日本のおろし金よりも目の細かい「チーズグレーター」を使うのがおすすめです。ふわふわの粉状に仕上がり、パスタに絡みやすくなります。削る前にチーズを冷蔵庫でしっかり冷やしておくと、崩れにくく均一に削れます。常温に戻した後は脂が溶けやすくなるため、室温に出してから削ろうとすると粉状にならず塊になりやすいです。冷えた状態で削るのが基本です。
削りすぎてしまった場合は、使わない分はラップで小分けにして冷凍保存が可能。冷凍すると風味は若干落ちますが、加熱調理に使う分には問題なく使えます。
❄️ 開封後の保存方法
開封後は、以下の手順で保存すると2〜3週間ほど品質を保てます。
- ① チーズをオーブンシートで包む(直接ラップで包まないこと)
- ② さらにラップで包み、乾燥を徹底的に防ぐ
- ③ ジッパー付き保存袋に入れて密閉する
- ④ 冷蔵庫の野菜室(温度が安定している)で保存する
アルミホイルで包む方法もよく知られていますが、オーブンシートを一枚挟むとチーズの表面を傷めずに包める点でおすすめです。風味が大切な食材なので、他の食品の匂いが移らないよう他の食材とは離して保管しましょう。
💡 使い切りアイデア:パスタ以外にも活躍!
パスタに使い切れない分は、以下のような料理にも活用できます。
- サラダのトッピング:薄くスライスして緑の野菜にのせるだけ。塩の代わりになります。
- フライドポテトにかける:揚げたての熱でチーズが少し溶け、独特の香りが食欲をそそります。
- リゾットの仕上げ:パルミジャーノの代わりに少量使うと塩気とコクが増します(塩分は控えめに)。
- スープへの振りかけ:ミネストローネやトマトスープに削って加えると深みが出ます。
このチーズは塩の代わりになる調味料、という発想が使い切りのコツです。
参考:ペコリーノ・ロマーノの選び方・調理法・保存方法について詳しく解説したページ
ペコリーノ・ロマーノ|食材データベース(cooking-lab.jp)