

午後から行くと、お目当てのケーキが3種類以上売り切れている可能性があります。
兵庫県豊岡市法花寺(ほっけいじ)という地域をご存じでしょうか。豊岡市街地から車で約15分走ると、もう山の向こうは京都という県境近くに、80軒ほどの小さな集落があります。その集落の一番奥、行き止まりのすぐ手前に、エメラルドグリーンの扉がひときわ目を引くカフェが現れます。それが「MANATEA(マナティー)」です。
オーナーの森真奈美さんは、豊岡市出身。大阪のカフェ学科のある専門学校を卒業後、大阪のイタリア料理店やカフェで約6年間勤務しました。26歳のときに地元へUターンし、地元のケーキ屋さんでさらに4年間修業を積んだのち、30歳で独立。2018年5月25日、自分の実家だった古民家を改装してMANATEAをオープンさせました。
オープンするまでの道のりは、決して一本道ではありませんでした。「実はめちゃくちゃやりたかったわけではない」と森さん本人が語るほど、ギリギリまで開店を迷っていたといいます。流行語になっていた「今でしょ」という言葉に背中を押されて踏み切ったというエピソードは、等身大で飾らない森さんの人柄をよく表しています。
意外なことですね。でも、その優柔不断なほど丁寧な性格が、ケーキの仕上がりにそのまま生きています。
味も見た目も納得いくまで妥協しないため、季節の素材を使った新しいケーキを考えはじめると、完成するのはいつもシーズンオフになってしまうほど。それでもそのこだわりが多くのファンを生み、広告をほとんど出さないにもかかわらず、口コミだけで集客している実力の源泉になっています。
MANATEAで提供されるケーキは、大きく分けて2種類あります。ショートケーキなどの定番が4種類ほどと、旬のフルーツを使った季節限定品が2〜3種類ほど。いずれもすべて手作りで、ショーケースに並ぶのはその日焼き上げた分のみです。
価格は、過去の訪問記録によると1ピース430〜480円程度が多く、コーヒーやカフェオレが400〜430円前後とのこと。ケーキ1つとドリンク1つのセットで1,000円以内に収まるケースが多いため、コスパの面でも満足度が高いカフェと言えます。
開店当初から人気なのは「メイプルナッツタルト」。サクサクのナッツ食感とほどよい甘さのタルト生地が特徴の一品で、リピーターに根強く愛されています。季節限定では、夏の「桃パフェ」(ザクザク大きく切られたフレッシュ桃とケーキ・クリームが重なる一品)が特に話題です。秋には裏の畑で収穫した自家製さつまいもを使ったタルトが登場し、五感で季節を感じる仕掛けが随所に施されています。これは使えそうです。
また、ケーキのテイクアウトと焼き菓子の持ち帰りも可能です。入口近くには1袋100円で家庭菜園の野菜を販売していることもあり、手土産やお土産を探しているなら一緒にチェックする価値があります。
クリスマスシーズンには、毎年予約制のホールケーキが登場します。過去には「クリスマスいちごショート(4号・税込4,200円、5号・税込5,200円)」「クリスマスバスクチーズ(5号・税込4,800円)」といったラインナップが確認されています。年末年始の手土産や記念日ケーキを探しているなら、早めにSNSや電話で確認しておくのが確実です。
MANATEAへのアクセスは、実質的に車が必須と考えてください。最寄り駅はJR山陰本線の「コウノトリの郷駅」ですが、お店まで約3,457mあり、徒歩では47分かかります。バスも法花寺バス停まで来るものの、そこからさらに徒歩5分ほど山道を歩く必要があります。
車でのルートは、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市栄町)をさらに東へ進み、法花寺地区の細い道を奥へ奥へと進んでいきます。カーナビに「豊岡市法花寺951」を入力すれば迷わず到着できますが、集落の細い道ではすれ違いに注意が必要です。
駐車場はお店の向かいに無料で約10台分あります。料金は無料です。週末や休日の昼間は混雑することがあるため、開店の11時前後に合わせて訪れると比較的ゆったりと過ごせます。
| 項目 | 詳細 |
|------|------|
| 📍 住所 | 兵庫県豊岡市法花寺951 |
| 📞 電話番号 | 0796-20-7435 |
| 🕐 営業時間 | 11:00〜16:00(最新情報は要確認) |
| 🗓️ 定休日 | 日曜日・第2月曜日・第4月曜日 |
| 🚗 駐車場 | 無料・約10台(店前) |
| 🚉 最寄り駅 | コウノトリの郷駅(徒歩47分) |
定休日について注意が必要です。日曜日が定休日というのは意外と見落としがちなポイントで、「週末にゆっくり出かけよう」と土日を候補にすると、日曜日は休みに当たってしまいます。家族でのお出かけや子連れのお茶タイムを計画している場合は、必ず事前に公式インスタグラムや電話で営業状況を確認してから向かうようにしましょう。
📷 MANATEA公式インスタグラム(最新の営業情報・メニュー写真はこちらで確認できます)
MANATEAの魅力は、ケーキだけではありません。むしろオーナーの森さん自身が「ケーキはこの空間を楽しむためのお供」と語るほど、場所そのものの体験が中心にあります。
建物は築200年を超す古民家で、森さんの父親が建設会社を営みながら長年丁寧にメンテナンスを続けてきました。天井まで届く重厚な梁と柱、一枚板の大きなテーブル、堀ごたつのある個室。どこを見ても歴史の積み重ねが感じられる空間です。
店の象徴ともいえるエメラルドグリーンの扉は、実は父親の建設会社のイメージカラーで、別の現場で余った扉を再利用したもの。「父の色が7〜8割入っている」と笑いながら話す森さんですが、その父娘の共同作業が生み出した空間は、訪れた人が皆カメラを向けるほど印象的です。
窓の外には里山の景色が広がり、夏はセミの声、秋は銀木犀の香り、冬は雪景色が室内に届きます。春は山の新緑が目に眩しく、どの季節に訪れても異なる表情を見せてくれます。四季ごとに行く価値があるということですね。
もし窓際の一枚板テーブル席が空いていたら、迷わずそこを選んでください。2部屋にまたがる大きなテーブルから田んぼと山の原風景を眺めながらいただくケーキは、それだけで特別なひとときになります。また、カウンターに置かれた古い脱穀機は、最初は反対した森さんもいまでは「置いてよかった」と認める名物ディスプレイで、インスタグラム映えスポットにもなっています。
MANATEAへの道すがらには、兵庫県立コウノトリの郷公園があります。豊岡市は、一度日本から絶滅したコウノトリの野生復帰プロジェクトで有名な地域で、今やフィールドにはコウノトリが普通に飛来する光景が見られます。
コウノトリの郷公園では、コウノトリの飛翔する姿を間近で観察できる展望スポットや、コウノトリの生態を学べる「コウノトリ文化館(コウノピア)」が無料で楽しめます。カフェの前後に立ち寄ることで、山陰の自然と文化を一日で体感できるコースになります。
豊岡観光のモデルルートとして、「コウノトリの郷公園で自然散策→MANATEAでランチ後のケーキタイム→城崎温泉で日帰り入浴」という流れがおすすめです。城崎温泉は豊岡市内にあり、MANATEAから車で約20〜30分。7か所の外湯めぐりを楽しめる国内屈指の温泉地です。外湯1か所あたりの入浴料は600〜800円前後と手頃なため、ちょっとご褒美の日帰りプランにちょうど良い規模感です。
子連れで訪れる場合も心配いりません。MANATEAの縁側や庭スペースはのびのびとした雰囲気で、外の景色を眺めながらゆったり過ごせます。ただし、夏場は蚊やアブが出ることもあるため、虫除けスプレーを1本バッグに入れておくと安心です。それだけ覚えておけばOKです。
また、コウノトリの郷公園に隣接する「豊岡市立コウノトリ文化館(コウノピア)」も入場無料で楽しめるため、お財布にやさしい一日コースとして家族のお出かけ候補に入れてみてください。
🦅 兵庫県立コウノトリの郷公園 公式サイト(コウノトリの生態・公園情報・アクセスを確認できます)
これまでの情報を踏まえ、初めてMANATEAを訪れる前に確認しておくと確実に満足度が上がるポイントをまとめました。知らずに行くと「目当てのケーキがない」「お休みだった」といった残念な経験につながりやすいため、出発前に5分だけ時間を取って確認することをおすすめします。
知っておくと得する情報が揃っています。これだけ押さえておけば、「せっかく遠くまで来たのに…」という失敗を防ぐことができます。
MANATEAへのアクセス道はナビ通りに進めば問題ありませんが、法花寺地区に入ると道幅が1〜1.5車線ほどになる区間があります。対向車が来たときに備えて、手前ですれ違いをするゆとりある運転を心がけると安心です。地元の方の生活道路でもあるため、スピードを落として丁寧に走ることが原則です。
豊岡市街から向かう場合は、Googleマップで「MANATEA 豊岡」または住所「兵庫県豊岡市法花寺951」で検索すると、最新のルートが表示されます。到着したらまず、向かいの無料駐車場(約10台)に車を止めてから入店しましょう。