粉末コオロギの別名を全部知らないと健康リスクがある

粉末コオロギの別名を全部知らないと健康リスクがある

粉末コオロギの別名を知らないと食卓に潜むリスクに気づけない

エビアレルギーの子どもにクッキーを食べさせたら救急搬送になることがあります。


📋 この記事の3つのポイント
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粉末コオロギには別名が8種類以上ある

「クリケットパウダー」「グリラスパウダー」「シートリア」「ドライクリケット」など、食品パッケージに見慣れないカタカナ表記があった場合はコオロギの可能性があります。

⚠️
エビ・カニアレルギーの人は特に注意が必要

コオロギはエビ・カニと同じアレルゲン「トロポミオシン」を含みます。甲殻類アレルギーがある家族がいる家庭では、別名を知っておくことが健康を守ることに直結します。

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アレルギー表示義務がないため自衛が必要

現状、昆虫食にはアレルギー表示の法的義務がありません。「コオロギ」と書かれていない食品にも含まれている可能性があるため、原材料名の確認方法を知ることが大切です。


粉末コオロギの別名「クリケットパウダー」とは何か


粉末コオロギの最も有名な別名が「クリケットパウダー(Cricket Powder)」です。「クリケット」は英語でコオロギを意味し、それをパウダー状に加工したものを指します。日本語で「コオロギ粉末」とほぼ同じ意味ですが、英語表記のままパッケージに記載されている商品が多く、一見しただけではコオロギとわかりにくい点が特徴です。


海外から輸入された食品や、スポーツ栄養食品・プロテインバーのカテゴリに並ぶ製品に多く見られます。「クリケットフラワー(Cricket Flour)」という表記も同義で使われることがあり、こちらは特にパン・クッキー・パスタなどに練り込む用途のコオロギ粉末を指します。食品の原材料欄に「クリケット」という文字があれば、それはすなわちコオロギです。


実際、国内で販売されているプロテインバーやエナジーバーの一部で「Cricket Protein」や「Cricket Flour」という記載が確認されています。外資系ブランドの健康食品コーナーで見かけることがありますので、輸入食品を購入する際は原材料名をよく見ることが基本です。


つまり「クリケット=コオロギ」が原則です。


コオロギパウダーの栄養価・用途について詳しい解説あり:FUTURENAUT「たんぱく質豊富なクリケット(コオロギ)パウダー」


粉末コオロギの別名「グリラスパウダー・シートリア・サーキュラーフード」の正体

日本国内でとりわけ注目を集めているのが「グリラスパウダー」「シートリア」「サーキュラーフード」という3つの名称です。これらはすべて、徳島大学発のスタートアップ企業「グリラス株式会社」が関わるコオロギ粉末・ブランドに由来しています。


グリラスパウダーは同社が製造・販売する粉末コオロギそのものの商品名です。原材料には「食用フタホシコオロギ(国産)」と明記されており、食品メーカーや飲食店向けに業務用で広く流通しています。原材料名に「グリラスパウダー」とだけ書かれている場合、それがコオロギ粉末だと気づかない消費者も少なくありません。


シートリア(C.TRIA)はグリラス株式会社が立ち上げた消費者向けの食品ブランド名です。「Circulated(循環型)」「Cultured(養殖された)」「Cricket(コオロギ)」という3つのCと、ラテン語で「3」を意味する「tria」を組み合わせた名称です。C.TRIAクッキー、C.TRIAプロテインバーなどの商品が市場に出回っています。ブランド名だけではコオロギ食品とわかりにくいのが実情です。


サーキュラーフード(Circular Food)はやや意味が異なります。もともとは「循環型食品」「食品ロスを活用した食材」という概念を指す広い言葉ですが、グリラス株式会社がコオロギ食品をこの概念のモデルケースとして積極的に発信したため、「サーキュラーフード=コオロギ系食品」という認識がSNS上で広がっています。ただし、すべてのサーキュラーフード商品にコオロギが含まれるわけではない点には注意が必要です。


これらが別名だと覚えておけばOKです。


グリラスパウダーの原材料・成分詳細:PR TIMES「食用コオロギ国内生産量No.1のグリラスがコオロギを使用した食品を発売」


粉末コオロギの別名「ドライクリケット・レオバイト・インセクトパウダー」も要チェック

「ドライクリケット」は英語で「乾燥したコオロギ」という意味で、粉末状に加工する前の乾燥コオロギ全体を指すこともあれば、粉末コオロギの別表記として使われることもあります。パッケージに「Dry Cricket」と書かれていれば、乾燥・粉末を問わずコオロギを意味します。


「インセクトパウダー(Insect Powder)」は「昆虫粉末」という意味で、コオロギ限定ではなくミールワームやイエバエの幼虫なども含む場合があります。ただし、インセクトパウダーを使っている食品の多くはコオロギを主原料としていることが多いため、この表記があれば注意が必要です。


「レオバイト」という名称も粉末コオロギの一種として知られています。もともと爬虫類・両生類の飼育用途で開発された昆虫系フードですが、食用グレードのものが人向けの商品に転用されるケースもあります。この名称は特にSNSやブログで「粉末コオロギの隠れた別名」として取り上げられることがあります。


また、EUではコオロギのうち「グラルス・ビマキュラトゥス(Gryllus bimaculatus)」という学名が食品原料として承認されており、輸入食品の原材料欄にラテン語の学名で記載されている場合もゼロではありません。海外発のプロテイン製品を購入する際には念頭に置いておくとよいでしょう。


意外ですね。


| 別名・表記 | 意味・由来 |
|---|---|
| クリケットパウダー(Cricket Powder) | コオロギ粉末の英語表記 |
| クリケットフラワー(Cricket Flour) | 製菓・製パン用コオロギ粉 |
| グリラスパウダー | グリラス株式会社の商品名 |
| シートリア(C.TRIA) | グリラス社のブランド名 |
| サーキュラーフード | 循環型食品の概念名(コオロギと結びつく場合あり) |
| ドライクリケット | 乾燥コオロギの英語表記 |
| インセクトパウダー | 昆虫粉末の総称 |
| レオバイト | 昆虫系フードの商品名 |


粉末コオロギとエビ・カニアレルギーの危険な関係

コオロギはエビやカニと同じ節足動物の仲間です。これは多くの人が意外と知らない事実で、生物学的分類上でコオロギ(昆虫綱)とエビ・カニ(甲殻綱)は非常に近い関係にあります。この近縁性が、アレルギー面での重大なリスクにつながっています。


具体的には、「トロポミオシン」と呼ばれるタンパク質が問題です。このタンパク質はエビ・カニの主要アレルゲンとして知られており、コオロギにも同様に含まれています。エビやカニでアレルギーを起こす方は、コオロギを食べることで同じようなアレルギー反応——じんましん、咳、喉のかゆみ、最悪の場合はアナフィラキシーショック——が起きるリスクがあります。


実際に群馬大学の医学部附属病院が報告した事例では、コオロギパウダーを含む食品を摂取した患者がアナフィラキシーを発症しています。この症例はエビ・カニへのアレルギーを持たない患者だったにもかかわらず、コオロギパウダーで重篤な症状が現れた点が注目されています。


深刻なところですね。


問題は、現在の日本において昆虫食へのアレルギー表示義務がない点です。食物アレルギーの義務表示対象は卵・乳・小麦えび・かに・くるみ・落花生・そばの8品目のみで、コオロギ(昆虫類)は含まれていません。つまり「エビ・カニ不使用」と書かれたお菓子でも、「クリケットパウダー」使用と書かれていれば、エビアレルギーのある方には危険な食品になる可能性があります。


家族にエビやカニのアレルギーがある場合は、原材料名に「クリケット」「グリラス」「シートリア」「インセクト」などの文字がないか確認する習慣をつけることが、症状発生の予防につながります。食品を購入する前に原材料名を1行チェックする、それだけで大きなリスクを回避できます。


コオロギパウダーによるアナフィラキシー症例の医学的報告:群馬大学「コオロギパウダーを含む食品の摂取によるアナフィラキシーの一例」(PDF)


粉末コオロギ別名の正しい見分け方と日常での対策

食品の原材料欄を確認する際、コオロギを見分けるためのポイントは大きく3つあります。まず「クリケット(Cricket)」という英単語が含まれているかどうかです。クリケットパウダー、クリケットフラワー、クリケットプロテインなど、複合語の形で含まれていることが多いので、「クリケット」の文字があれば間違いなくコオロギです。


次に「グリラス」「シートリア」「ドライクリケット」「インセクトパウダー」などのカタカナ表記が出てきた場合も要注意です。ブランド名や概念名として記載されているケースがあります。


3つ目は、「調味料(アミノ酸等)」という一括表示の問題です。コオロギを調味料として使用した場合は「アミノ酸等」とまとめて表示できる場合があり、この中にコオロギ由来の成分が含まれているかどうかを原材料欄からだけで判断するのは難しい状況です。ただし、現時点では消費者庁がコオロギ由来のアミノ酸を添加物として認めておらず、食品衛生法に抵触する可能性があると説明しているため、正規ルートの食品ではこのケースは現実的に少ないとされています。


これは覚えておけば安心です。


日常の買い物では、「見慣れないカタカナがあったら調べる」という習慣が効果的です。スマートフォンで商品名や原材料欄の気になる表記をすぐに検索できる時代ですので、「グリラスパウダーって何?」と感じたらその場で確認するのが最も確実な方法です。


昆虫食を積極的に取り入れたい方にとっては、タンパク質が乾燥重量で約65%と非常に豊富で、鉄・亜鉛・カルシウムも含まれるコオロギパウダーは魅力的な食材です。一方でアレルギーの懸念がある方や昆虫食を避けたい方にとっては、別名の知識こそが最大の防衛手段になります。どちらの立場であっても、別名の一覧を知っておくことが食の選択の自由につながります。


知識があれば問題ありません。


コオロギ由来成分のアミノ酸表示についてのファクトチェック:日本ファクトチェックセンター「コオロギ由来の成分を食品に添加しても『アミノ酸』と表記されるのみは不正確」




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