ソルビトールはお菓子に必須 食品添加物の危険性 原材料や効果

ソルビトールはお菓子に必須 食品添加物の危険性 原材料や効果

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ソルビトールの入ったお菓子

ソルビトールとは?

ソルビトール(ソルビット) 添加物

ソルビトール(ソルビット) 添加物

 

ソルビトールとは、ブドウ糖を原料とした天然の糖アルコール。一般的に甘味料として使用されています。化学式はC6H14O6、融点は95°C、沸点は296°C、密度は1.49g/cm3、IUPAC名は(2S,3R,4R、5R)-Hexane-1,2,3,4,5,6-hexolであり、バラ科ナナカマド属の植物から抽出。

 

ソルビトールは、甘味料のくせに虫歯予防効果まであります。不思議。

 

ソルビトールは、ソルビットとも呼ばれます。甘味料としてブドウ糖を原料にして作られたもので、食品添加物として冷凍障害の防止や味の染み込み、微生物の繁殖抑制などの目的で使われています。

 

「ソルビット」とは何ですか?|品質に関するご質問|お客様窓口|株式会社不二家

 

ソルビトールは、砂糖よりカロリーが75%低く、甘さが60%程度と抑えられるため、ダイエット食品などによく使用されています。また、品質保持や保湿、安定剤、冷涼感を出すなどの目的で使われることも。食品以外にも歯磨きペーストなどにも使われています。

 

すべての冷凍食品にソルビトールが添加されているわけではありませんが、メーカーによっては冷凍傷害を抑えるためにソルビトールを添加している場合があります。糖度を上げることで、水分と糖分が強く結びつき、商品が傷みにくくなる、ということを利用しているんですね。

 

ソルビトールは自然の食べ物にも含まれていて、低カロリーで人の腸では分解や吸収されない性質を持っています。海藻類やバラ科の果物(りんご、なし、桃、プルーン)などに多く含まれています。

 

甘いけど、吸収されないお菓子…これはすごい。

 

甘味度は砂糖の約60%で、ほどほどの甘さ。

 

ソルビトールは、口の中で溶けるときに吸熱反応を起こし、ひんやり感を与えることができる性質を持つ水溶性の保湿剤です。そのため、ガムやスナック菓子の清涼剤として使われることもあります。また、保湿作用や石鹸成分を透明化する特徴があるため、化粧品やスキンケア商品、医薬品などにも使われています。

 

ソルビトールの危険性

ソルビトールの危険性

 

太らない甘味料っていうイメージのソルビトール、危険性はあるんでしょうか?

 

これまで、ソルビトールの危険性として、糖尿病性神経障害や白内障などのリスクがあると言われていました。現在では、40年以上の使用実績から、特に目立ったリスクが出てきていないので、安全と考えていいと思います。ただ、糖尿病との関係性は未だに不明な部分が多く、継続的な研究がされています。

 

雑に言うと「アホみたいに摂らなければ、まあ大丈夫じゃないかな…」という感じ。

 

果物の防カビ剤みたいな注意は不要と思います。
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ちなみに、過剰摂取すると「お腹がゆるくなる」、腹痛や下痢をおこすというんですね。まあ、これぐらいなら「ちょっと食べすぎちゃった」ってことになっても、それほど怖くないかな。

 

おなかがゆるくなるのは、人間の小腸で消化・吸収されにくいためです。そのため、大腸の浸透圧を高めることになり、腸内の水分が多くなって人によっては軟便・下痢といった症状を引き起こすのだそう。何か毒があってお腹が痛くなるという感じではないようです。

 

ちなみに「リンゴの蜜」と言われる、リンゴの果実の色が一部変わる現象は、ソルビトールが蓄積されるから。

 

りんごの蜜はソルビトール
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りんごの内部で自然にできるぐらいですから、あまり深刻にソルビトールのリスクを考えなくても良いのかも知れないですね。

 

生協で自主規制している添加物リストの中にも、ソルビトールは入っていませんでした。

 

パルシステムの添加物リスト 安全基準と無添加の商品