中トロのカロリーと脂質を知って賢く楽しむ食べ方ガイド

中トロのカロリーと脂質を知って賢く楽しむ食べ方ガイド

中トロのカロリーと脂質の正体を徹底解説

中トロを週2回食べると、悪玉コレステロール値が下がることがあります。


この記事でわかること
🐟
中トロのカロリー・脂質の実際の数値

100gあたりのカロリーと脂質量を赤身・大トロと比較しながら、具体的な数字でわかりやすく解説します。

💡
脂質の「質」が健康に与える意外な効果

中トロの脂質はただの脂肪ではありません。DHAやEPAなどの良質な不飽和脂肪酸が含まれており、健康効果があることを詳しく説明します。

🍽️
ダイエット中でも食べられる賢い食べ方

カロリーを気にしながらも中トロを楽しむための具体的な方法や、一食あたりの適量の目安をお伝えします。


中トロのカロリーは100gあたり何kcal?赤身・大トロと比べてみた


中トロのカロリーについて、「なんとなく高そう」というイメージを持っている方は多いと思います。実際の数値を見てみると、その印象は半分正解・半分誤解と言えます。


文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、まぐろの部位別カロリーは以下の通りです。
























部位 カロリー(100gあたり) 脂質(100gあたり)
赤身(生) 125kcal 1.4g
中トロ(生) 264kcal 19.2g
大トロ(生) 344kcal 27.5g


中トロは赤身の約2倍のカロリーがあります。これは驚く数字に見えますが、食べる量で考えると印象が変わってきます。


お寿司1貫に使われる中トロのシャリ抜きのの重さは、平均で約20〜25g程度です。つまり、中トロ1貫あたりのカロリーはおよそ52〜66kcalとなります。これは板チョコ1かけ(約17g・約93kcal)よりもかなり少ない数値です。少量でも満足感が高い食材と言えますね。


つまり「中トロは太る食べ物」ではなく、「1回の量をコントロールすれば十分にダイエット中でも楽しめる食材」ということです。これが基本です。


参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」魚介類のカロリー・脂質データ
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)


中トロの脂質の種類とDHA・EPAの含有量を詳しく確認

「脂質が多い=体に悪い」というのは、大きな誤解です。脂質にはいくつかの種類があり、その質によって体への影響は大きく異なります。


中トロに含まれる脂質の主体は、不飽和脂肪酸と呼ばれるものです。その中でも特に注目されるのが、DHAとEPAという成分です。


中トロ100gに含まれるDHAとEPAの量を見てみましょう。



















成分 中トロ100gあたり 主な健康効果
DHA(ドコサヘキサエン酸) 約2,877mg 脳の働きをサポート、中性脂肪を下げる
EPA(エイコサペンタエン酸) 約1,288mg 血液をサラサラにする、悪玉コレステロールを減らす


これは数字だけではピンとこないかもしれません。わかりやすく言うと、DHAとEPAは健康食として知られるサバ缶(100gあたりDHA約1,781mg、EPA約930mg)を大きく上回る含有量です。サバが健康食として注目されていることを考えると、中トロがいかに優れた食材かがわかります。


EPAは悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす働きがあることが複数の研究で示されています。つまり、中トロを適量食べることは、心疾患リスクの低減につながる可能性があるということです。これは使えそうです。


ただし、注意が必要な点もあります。脂質全体の摂取量が増えすぎると、カロリーオーバーになりやすいため、他の食事とのバランスを考えることが条件です。


参考:農林水産省「DHA・EPA(不飽和脂肪酸)の健康効果について」
農林水産省 みんなの食育 DHA・EPAの解説ページ


中トロのカロリーをお寿司・刺身・手巻き別に計算する方法

「中トロ100gのカロリーは264kcal」と言われても、実際の食卓ではどれくらいの量を食べているのかイメージしにくいものです。ここでは具体的な食べ方ごとにカロリーを計算してみましょう。


🍣 お寿司(にぎり)の場合


中トロのにぎり1貫は、ネタ(魚の部分)が約20〜25g、シャリが約20〜25gが一般的です。シャリのカロリーは約40〜50kcal、ネタのカロリーは約53〜66kcalなので、1貫あたり合計で約90〜116kcalとなります。回転寿司でよく注文する「中トロ2貫盛り」なら180〜232kcal程度です。ご飯茶碗1杯(約150g・252kcal)より少ない計算になります。


🐟 刺身(5切れ盛り)の場合


刺身1切れはおよそ15〜20gです。5切れで75〜100gとなるため、カロリーは約198〜264kcalになります。刺身は醤油で食べるため、追加カロリーはほぼゼロと考えてよいでしょう。


🌯 手巻き寿司の場合


手巻き1本に使う中トロは家庭で作る場合、20〜30gが目安です。海苔(約4g・13kcal)、シャリ(約40g・67kcal)を加えると、1本あたり約133〜173kcalとなります。手巻き寿司なら量のコントロールがしやすいですね。


カロリー計算が面倒に感じる場合は、「あすけん」や「カロミル」などの無料アプリを使うと便利です。食品名を入力するだけで自動計算してくれるため、食事管理が大幅にラクになります。


中トロのカロリーを抑えるダイエット中の賢い食べ方と食べ合わせ

中トロのカロリーや脂質を把握した上で、次に知っておきたいのが「どう食べるか」です。カロリーを気にしながらも、中トロを最大限に楽しむための工夫があります。


食べる量の目安を決める


ダイエット中に中トロを食べる場合、1回あたり50〜80g(にぎりなら2〜3貫相当)を目安にするとバランスが取りやすいです。これは一食のたんぱく質目標(約15〜20g)を十分に満たしつつ、脂質の摂り過ぎを防げる量です。50gという量は、はがきの横幅(10cm)程度の中トロの厚めのひと切れ3〜4枚分のイメージです。


食べ合わせで脂質の吸収をコントロールする


中トロと一緒に食べると良いのが、食物繊維が豊富な食材です。大根のつま、わかめの味噌汁、ほうれん草のお浸しなどを組み合わせると、脂質の吸収をゆるやかにする効果が期待できます。食物繊維と一緒に摂ることが原則です。


食べる順番を意識する


食事の最初に野菜や汁物を食べてから中トロを食べると、血糖値の急上昇が抑えられ、脂肪が蓄積されにくくなります。いわゆる「ベジファースト」の応用です。この順番に注意すれば大丈夫です。


夜の外食でお寿司を選ぶなら


外食でのお寿司は揚げ物やマヨネーズ系のメニューと組み合わせると一気にカロリーが跳ね上がります。中トロを楽しむなら、一緒に頼むメニューをかっぱ巻きや茶碗蒸し、あさりの味噌汁などの低カロリーなものにするのが賢い選択です。


主婦が知っておきたい中トロの栄養素とたんぱく質・ビタミンD・鉄分の意外な効能

中トロはカロリーや脂質の話が注目されますが、実は他の栄養素も豊富です。特に家族の食事を管理する主婦の方に知っておいてほしい栄養素があります。


たんぱく質


中トロ100gには約20.1gのたんぱく質が含まれています。成人女性の1日のたんぱく質推奨量は約50gですので、中トロ100gを食べるだけで1日の必要量の約4割を補えます。たんぱく質は筋肉を維持するだけでなく、代謝を高めてダイエットを助ける役割も担っています。これは見逃せない情報です。


ビタミンD


中トロ100gには約10μg(マイクログラム)のビタミンDが含まれています。ビタミンDは骨の健康に欠かせないカルシウムの吸収を助ける栄養素で、特に日光を浴びる機会が少ない方に不足しがちです。成人女性の1日の目安量は8.5μgですので、中トロは1食でその目安を軽く超えるビタミンDを摂れる優秀な食材と言えます。


鉄分


中トロ100gには約1.0mgの鉄分が含まれています。月経のある女性の1日の推奨摂取量は10.5mg(月経あり・18〜49歳)ですので、単独で補うのは難しいですが、赤身魚に含まれるヘム鉄は植物性食品の鉄分よりも体への吸収率が高い(約15〜25%)ため、貧血予防に効果的です。ほうれん草(非ヘム鉄)と組み合わせると吸収率がさらに上がります。これが条件です。


参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」鉄・ビタミンD・たんぱく質の推奨量データ
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)


中トロの選び方・鮮度の見分け方と脂のり確認のコツ

スーパーや魚屋で中トロを選ぶとき、何を基準に選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。鮮度と脂のりを見極めるポイントを知っておくと、買い物がぐっとラクになります。


色で見分ける


良質な中トロは、赤みと白い脂が美しいサシ模様(霜降り状のまだら模様)を描いています。表面に光沢があり、深みのある赤色をしているものが新鮮です。反対に、色がくすんでいたり、茶色がかっていたりするものは鮮度が落ちている可能性があります。色の確認が基本です。


脂のりの確認


脂のりは断面の白い筋(脂肪分)の量で判断できます。白い部分が均等に分散しているものほど、口当たりがなめらかで風味豊かです。また、魚の腹側(ハラス)の部分に近い切り身ほど脂が乗っている傾向があります。


ラベルの表示確認


スーパーで売られている「中トロ」の表記は、厳密な基準が定められていない場合もあります。産地や魚種(本まぐろ、キハダマグロ、メバチマグロなど)によって脂質の量や風味が異なるため、ラベルの確認が必須です。本まぐろ(クロマグロ)の中トロが最もDHA・EPA含有量が高く、風味も豊かとされています。


保存のコツ


購入後はなるべく当日中に食べるのが理想ですが、翌日以降に食べる場合はキッチンペーパーで包んでからラップをして冷蔵保存すると、余分な水分(ドリップ)が出にくくなります。冷凍する場合は1回分ずつラップで包み、密閉袋に入れてから冷凍庫へ。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うのがおすすめです。急速な温度変化はドリップが増え、栄養素が流れ出てしまうため注意が必要です。





























チェック項目 良い中トロ 避けたい中トロ
深みのある赤・光沢あり 茶色・くすんだ色
脂のサシ 均等に分散した白いまだら 偏りがある・ほぼない
表面の状態 しっとり・ドリップなし 乾燥・赤い液体が出ている
においの状態 ほぼ無臭〜ほのかな磯の香り 酸っぱい・生臭い


参考:水産庁「まぐろの種類と産地・栄養に関するガイド」
水産庁 水産白書 マグロ類に関する解説ページ




【食のポストカードのAIR】和食寿司盛り(マグロ中トロ鯛いくらなど)のはがきハガキ葉書 撮影/YOSHIO IWASAWA