モンブリアック チーズの選び方と美味しい食べ方

モンブリアック チーズの選び方と美味しい食べ方

モンブリアック チーズを知れば食卓がもっと豊かになる

ブルーチーズなのに、カビ臭さがほぼゼロで、乳脂肪55%のとろけるクリーミーさがあります。


🧀 この記事でわかること
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モンブリアック チーズとは何か

1977年にフランスのオーヴェルニュで誕生した比較的新しいブルーチーズ。乳脂肪55%のクリーミーな生地と、表面の灰が独特の見た目を作り出しています。

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おすすめの食べ方と組み合わせ

はちみつ・ドライフルーツ・バゲットとの相性が抜群。加熱してもおいしく、家庭料理への活用法まで詳しく紹介します。

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どこで買える?保存方法は?

通販や専門店での購入方法、開封後の正しい保存方法と賞味期限の目安を解説します。


モンブリアック チーズの基本情報と誕生の背景


モンブリアック(MONTBRIAC)は、フランス中央山岳地帯のオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ圏、オートロワール地方で生まれた青カビタイプのチーズです。誕生したのは1977年のこと。フランス・アンス谷の農業共同組合(Compagnie Fromagere de la Vallee de l'Ance)が設立され、地域の名産品をつくろうという目的から開発されたチーズです。伝統的なチーズが数百年以上の歴史を持つフランスにあって、わずか50年足らずの歴史しか持たない「新顔」という点が最初の驚きです。


形状は直径15.5センチ、高さ3センチ、重さ約500gの円盤形。外見の最大の特徴は、表面に木炭(活性炭)が均一にまぶされた黒灰色のクラストです。一見すると山羊乳チーズ(シェーブル)に見えるため、チーズに詳しい人でさえ「シェーブルですよね」と言ってしまうほど。中身を想像させない外見こそ、このチーズの大きな魅力でもあります。


ナイフを入れると、表面とは全く異なる表情が現れます。乳脂肪分55%のとろけるようなクリーミーな生地が顔を出し、青カビがわずかに点在しているのが見えます。この「乳脂肪55%」という数値は、一般的なブルーチーズの約2倍近い数字です。乳脂肪が多いと口当たりがなめらかになり、青カビのツンとした刺激が大幅に和らぎます。つまり、乳脂肪の豊かさがあのマイルドな味わいを生み出しているということですね。


別名「ロッシュ・バロン」とも呼ばれています。これは同じチーズが流通先によって異なる名前で販売されているためで、製造元のCEE番号(認証工場番号)を確認すると「F43.025.01」とまったく同じものだとわかります。輸入業者や販売店ごとに名前を変えて流通させるのは、チーズ業界では珍しくない慣習です。いずれの名前で見かけても、同じチーズと思って問題ありません。


熟成期間は6〜8週間で、セラー内でゆっくりと熟成される間、細かな青カビがクリーミーなペーストに点在し、徐々に柔らかく仕上がっていきます。熟成が進むことで表面の美しいグレーがかった色合いが現れます。旬は一年中とされており、季節を選ばず楽しめるのも使いやすいポイントです。


モンブリアック チーズとブルーチーズの違い|苦手な方でも食べられる理由

「ブルーチーズは苦手…」という方は少なくありません。あの独特の刺激臭や塩辛さ、舌をピリッと刺す青カビの風味が苦手意識の原因になっていることがほとんどです。しかしモンブリアックは、その常識を覆すブルーチーズです。


一般的なブルーチーズとの違いを整理すると次のようになります。


| チーズ名 | 乳脂肪分 | 青カビの量 | 塩味 | 刺激 |
|---|---|---|---|---|
| モンブリアック | 約55% | 少なめ | 控えめ | ほぼなし |
| ロックフォール | 約52% | 多め | 強い | 強い |
| ゴルゴンゾーラ(ピカンテ) | 約48% | 多め | 強い | 中〜強 |
| スティルトン | 約48% | 多め | 中程度 | 中程度 |


乳脂肪分の多さが口当たりのなめらかさに直結します。乳脂肪は青カビの刺激成分を包み込む役割を果たすため、脂肪分が高いほど刺激が穏やかに感じられます。これが基本です。


また、モンブリアックは青カビの量そのものが少ない設計になっています。通常のブルーチーズは内部に金串で穴を開け、空気を取り込んで青カビを盛大に増殖させますが、モンブリアックはクリーミーな生地の中に青カビが「ほんのり点在する」程度にとどめられています。口に入れたとき、まずミルキーな甘い香りが広がり、その後にわずかなブルーの風味がふわっと追いかけてくるような感覚です。


塩分についても、通常のブルーチーズはかなり塩辛く感じられますが、モンブリアックは比較的塩分が控えめです。塩分が気になる方にも勧められるブルーチーズとして、専門店のチーズ職人からも名前が挙がります。


フランスのチーズ文化において、このチーズは特に女性に人気が高いことで知られています。パリジェンヌの間でも愛されている理由がよくわかります。意外ですね。日本でも「ブルーチーズ入門」として紹介されることが多く、初めてブルーチーズに挑戦したい主婦の方にも安心して勧められる一品です。


ブルーチーズの苦手意識を持っている方は、まずモンブリアックから試してみてください。一度食べると、今まで苦手だったのが嘘のように感じるかもしれません。


参考:チーズとワイン専門店 Le Comptoir によるモンブリアックの詳細情報
Le Comptoir – モンブリアックの特徴と歴史について


モンブリアック チーズの食べ方|はちみつ・ドライフルーツとの相性

モンブリアックの豊かなクリーミーさを最大限に引き出すには、合わせる食材選びが大切です。いくつかのお決まりの組み合わせを知っておくと、食べるたびに新しい発見があります。


そのままバゲットにのせて食べるのが最もシンプルで失敗のない食べ方です。薄くスライスしたバゲットやパン・ド・カンパーニュ(田舎風パン)にのせ、ひとかじりするだけで、ミルキーな甘みとほのかなブルーの風味が口に広がります。バゲットのサクサクした食感と、モンブリアックのとろりとした口当たりのコントラストがたまりません。これは使えそうです。


はちみつとの組み合わせはとくに人気が高く、プロのチーズ職人も強くすすめます。クリーミーなチーズの塩味に、はちみつの甘みが重なることで、スイーツのような贅沢な味わいになります。特に「百花蜜」や「アカシアはちみつ」など、癖が少なくフローラルな香りのものが相性◎です。食後のデザートとして少量のせて食べると、ワインにも日常のひとときにも合います。


ドライフルーツとの組み合わせも外せません。青カビチーズと相性のよいフルーツとしてはりんご、洋梨、ぶどうが定番です。ドライフルーツ入りのパンに乗せて食べる方法も、チーズ専門店が強くすすめています。いちじくのドライフルーツも特に相性がよく、チーズの塩味といちじくの甘酸っぱさが絶妙なバランスになります。


くるみ・アーモンドなどのナッツ類も好相性です。ナッツのこうばしさとチーズのクリーミーさが組み合わさると、コクが増して満足感が高まります。ひとつのプレートにチーズ、ナッツ、ドライフルーツ、はちみつをまとめれば、見た目もおしゃれなチーズボードが完成します。


加熱してもおいしいというのも、モンブリアックの見逃せないポイントです。トーストしたバゲットに乗せてオーブンで軽く焼いたり、パスタに絡めたりするのもおすすめです。加熱することでさらにとろけやすくなり、クリーミーさが増します。料理への活用幅が広いと感じますね。


ワインや日本酒との組み合わせについては、フルーティーで軽めの赤ワイン(ボージョレやブルゴーニュ・ルージュなど)や、フルーティーな白ワインが好まれます。日本酒なら吟醸酒との相性も抜群とのことで、和食テーブルにも自然に取り入れられます。シャンパンやスパークリングワインとの組み合わせも人気です。


モンブリアック チーズの健康効果と栄養|主婦が知っておきたいポイント

チーズというと「カロリーが高い」「塩分が多い」という印象を持つ方も多いですが、モンブリアックを含むブルーチーズには、見逃せない栄養上のメリットがあります。


まず、ブルーチーズ全般に共通する注目成分としてLTP(ラクトトリペプチド)があります。これはチーズの熟成過程でたんぱく質が分解されることで生まれる物質で、血圧を下げたり血管の収縮を和らげるなど、血液機能の改善への効果が期待されています。特定保健用食品(トクホ)にも採用されている成分です。動脈硬化の予防やがん細胞の増加抑制にも研究結果が出されており、毎日少量取り入れることで健康維持につながる可能性があります。


また、ブルーチーズに含まれる青カビが持つリパーゼという酵素には、乳脂肪を脂肪酸に分解する働きがあります。脂肪が分解された状態で摂取できるため、体内での吸収効率が高く、脂肪として体に蓄積されにくいと言われています。乳脂肪55%と聞くとカロリーが気になるかもしれませんが、吸収の質という観点で見るとメリットがあるということですね。


カルシウムやビタミンA、ビタミンKも豊富に含まれており、骨の健康を維持するのに役立ちます。とくにビタミンKは骨粗しょう症の予防に関わる栄養素で、食事からの摂取が重要とされています。チーズは日常的に取り入れやすいビタミンK源のひとつです。


プロバイオティクス(善玉菌)も含まれており、腸内環境の改善が期待できます。ブルーチーズに由来する乳酸菌が腸内で活躍することで、免疫力の向上にも貢献すると考えられています。


ただし、1日あたりの目安は約30g程度です。30gというとチーズを小さめにカットしたひと切れほどのサイズ感で、プロセスチーズ2切れとほぼ同量です。食べすぎると塩分やカロリーの過剰摂取になりかねないため、少量を毎日続けるのが原則です。


参考:ブルーチーズのLTP成分と血管への健康効果について
チーズ専門店による「ブルーチーズの健康に良いポイント」解説


モンブリアック チーズの購入方法と保存のコツ|通販・専門店を賢く使う

モンブリアックは一般的なスーパーではほとんど見かけることがないチーズです。国内での主な購入先は、チーズ専門店や通販サイトになります。これが現実です。


通販での購入が最も手軽です。フェルミエ(fermier)やフロマージュ(fromage.jp)、楽天市場の「男の台所」など、チーズ専門の通販サイトで取り扱いがあります。価格の目安は以下の通りです。


| 購入単位 | 目安の重さ | 目安価格 |
|---|---|---|
| 1/4ホール | 約125g | 2,000〜2,500円前後 |
| 1/2ホール | 約250g | 3,000〜4,000円前後 |
| ホール(1個) | 約500g | 4,000〜5,000円前後 |


初めて購入する場合は1/4ホール(約125g)から試すのがおすすめです。はがきよりひと回り小さいくらいのカットサイズで、1〜2回の食事でちょうど使い切れる量です。はじめから大きいサイズを買って使い残して無駄にするのは避けられます。


楽天市場やAmazonでも「モンブリアック チーズ」と検索するとヒットします。送料については、12,000円以上の購入で送料無料になる店舗もあるため、他のチーズと合わせて買うと経済的です。


専門店・デパ地下での購入も選択肢のひとつです。成城石井やカルディでは、同じく食べやすいブルーチーズの取り扱いがあることがありますが、モンブリアック自体の常時取り扱いは確認が必要です。お近くに輸入食品専門店やチーズ専門店がある場合は、問い合わせてみると入荷状況を教えてもらえます。


保存方法については、冷蔵庫の一番温度変化が少ない場所(野菜室や上段の棚)での保存が基本です。届いたチーズペーパー(専用の蝋引き紙)のまま、もしくはラップよりアルミホイルで包んで保存すると湿度が保たれて風味が長持ちします。ラップで密封しすぎると表面が蒸れてしまうため、軽く包む程度でOKです。


開封後は2〜3日以内に食べきるのが理想的です。それ以上保存する場合は、乾燥を防ぎながら空気にも当てる必要があるため、アルミホイルで包んで冷蔵庫に入れ、日を置かずに食べ切るようにしましょう。チーズは鮮度が命です。保存中に青カビが増えることがありますが、これは青カビチーズの熟成の続きであり、問題ありません。ただし、食べる1日前に冷蔵庫から出して室温に戻すことで、本来のとろけるような口当たりと香りが戻ってきます。このひと手間が原則です。


参考:チーズ専門店フェルミエのモンブリアック商品ページ(保存方法・購入方法)
フェルミエ公式通販 – モンブリアック商品詳細




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