
常総生協(常総生活協同組合)は、1975年9月12日に設立された歴史ある生協です。本部は茨城県守谷市本町281に位置し、共同購入事業と店舗事業を主な事業内容としています。2023年度末時点での組合員数は5,729名と、比較的小規模な生協として地域に根ざした活動を展開しています。
常総生協の特徴は以下の通りです。
常総生協の最大の魅力は、地域密着型の生協として地場の商品を多く取り扱っていることです。特に無農薬・無添加の商品にこだわりがあり、安全な食材を求める方に支持されています。配送エリアは茨城県の守谷市、取手市、龍ヶ崎市、牛久市、つくば市、土浦市、常総市、坂東市、利根町、石岡市、かすみがうら市、つくばみらい市、阿見町と、千葉県の我孫子市、柏市、松戸市、鎌ヶ谷市、流山市、野田市、印西市をカバーしています。
生活クラブは全国41万人以上が選ぶ大規模な生協で、安全な食材の提供に力を入れています。特に食品添加物に対する姿勢は非常に厳格で、「疑わしいものは使用しない」という原則を掲げています。
生活クラブの安全基準における最大の特徴は、食品添加物の厳しい制限です。現在日本で認められている食品添加物は約1,500種類あり、天然香料や一般飲食物を除いても833品目になります。しかし、生活クラブで許容している食品添加物はわずか93品目(原材料のキャリーオーバー及び粉ミルクの栄養素は除く)と、国の基準のおよそ1/10に抑えられています。
また、生活クラブでは以下の点にも徹底的にこだわっています。
これらの厳しい基準により、他では手に入らない安心の品質を提供しています。また、組合員が生産現場に出向いて基準に照らして点検する取り組みも行っており、生産者と消費者の距離を近づける努力をしています。
常総生協と生活クラブはどちらも安全性を重視した商品を取り扱っているため、一般的なスーパーと比較すると価格は高めに設定されています。しかし、両者の間にも違いがあります。
価格帯の比較:
配送料の比較:
支払い方法:
出資金:
価格面では両者とも高めですが、生活クラブは配送料の設定が柔軟で、特に子育て世帯に優しい料金体系となっています。一方、常総生協は地域密着型のため、地元の新鮮な食材を適正価格で提供するという強みがあります。
どちらを選ぶかは、予算と優先する価値(地域密着か全国規模の安全基準か)によって判断するとよいでしょう。
両生協の配送エリアと組合員活動には大きな違いがあります。
配送エリア:
組合員活動の特徴:
生活クラブでは、2025年4月19日に北東京支部主催の生産者交流会が練馬センター2Fホールで開催されるなど、組合員と生産者の交流の場も定期的に設けられています。このような交流会では、添加物や震災、水産などのテーマについて学び、組合員活動に活かす取り組みが行われています。
常総生協は規模は小さいながらも、地域に根ざした活動を展開しており、地元の生産者との繋がりを大切にしています。加入受付時間は平日7:30~18:30、土曜9:00~17:00となっており、生協本部(Tel: 0297-48-4911)で対応しています。
両生協とも独自の商品開発に力を入れていますが、そのアプローチには違いがあります。
生活クラブの商品開発:
生活クラブでは、商品を「消費材」と呼び、組合員が職員以上に食材の開発に積極的に関わっています。産地視察などのイベントも盛んで、組合員の参加意識が非常に高いのが特徴です。
生活クラブの人気商品には以下のようなものがあります。
また、生活クラブは他の生協との共同開発も行っています。例えば、生活協同組合「あいコープ」と共同開発した「パクパクなぎょっと」という商品があります。これは微酸性電解水を使用した商品で、安全性にこだわった練り物製品です。
常総生協の商品特徴:
常総生協は地場の商品を中心に取り扱っており、地元の生産者との関係を大切にしています。無農薬・無添加にこだわった商品が多く、地域の特性を活かした商品開発を行っています。
商品数は公開されていませんが、地域密着型の生協として、地元の新鮮な食材を適正価格で提供することに力を入れています。
両生協とも、安全性と品質にこだわった商品開発を行っていますが、生活クラブがより広範囲で大規模な商品開発を行っているのに対し、常総生協は地域の特性を活かした商品開発に注力している点が大きな違いと言えるでしょう。
子育て世帯にとって、生協の宅配サービスは買い物の負担を軽減する強い味方です。常総生協と生活クラブ、どちらが子育て世帯に適しているのか、比較してみましょう。
生活クラブの子育て支援:
常総生協の子育て支援:
子育て世帯が生協を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
子育て世帯にとっては、配送料の優遇や子育て支援活動が充実している生活クラブが総合的におすすめと言えますが、地域の食材を大切にしたい場合は常総生協も良い選択肢となります。
常総生協と生活クラブは、組織の規模や歴史において大きな違いがあります。
常総生協の組織と歴史:
常総生協は地域密着型の生協として、茨城県と千葉県の一部地域で活動しています。比較的小規模ながらも、地域に根ざした活動を展開し、地元の生産者との繋がりを大切にしています。
生活クラブの組織と歴史:
生活クラブは全国規模の大きな生協として、多くの地域で活動しています。組合員が生産現場に出向いて基準に照らして点検する活動や、「デポー」と呼ばれる店舗での活動が活発です。
組織の違いによる特徴:
組織の規模や歴史の違いは、それぞれの生協の特徴や強みに反映されています。どちらを選ぶかは、地域密着型の小規模な生協を好むか、全国規模の大きな生協を好むかによって判断するとよいでしょう。