

冷蔵庫から出した直後より、常温に30分おいてから食べる方がおいしい。
「サンネクテール」と聞いても、ピンとこない方は少なくないかもしれません。しかし、フランスのチーズ通の間では知らない人がいないほど有名な存在です。正式名称は「サン=ネクテール(Saint-Nectaire)」といい、フランス中央部に位置するオーヴェルニュ地方、火山の多いピュイ=ド=ドーム県とカンタル県の一部で作られるセミハードタイプのチーズです。
このチーズが特別な理由のひとつは、1955年にヨーロッパの厳格な品質規格「AOP(原産地名称保護)」の認定を受けていることです。AOPとはEU全体で適用される品質保証マークで、指定された産地・製法・原料でなければ名乗れない、いわば"チーズの履歴書"のようなものです。つまり、サンネクテールと名乗っているだけで、一定以上の品質が保証されているということですね。
チーズの歴史も非常に古く、17世紀にアンリ・ド・セネクテール元帥がフランス王ルイ14世にこのチーズを献上したことで一躍有名になったと伝わっています。もともとは農村部で自家消費される「農民のチーズ」でしたが、王の食卓に並んだことで一気に格が上がった、という逆転劇は意外ですね。現代でもフランスのAOP認定チーズのなかでトップ5に入る生産量を誇り、2017年には14,000トン以上を販売しています。パリの一流レストランがわざわざ熟成士と熟成庫の場所まで指定して仕入れるほど、その品質へのこだわりは本物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原料乳 | 牛乳(サレール牛など) |
| タイプ | セミハード(非加熱圧搾) |
| 産地 | フランス・オーヴェルニュ地方 |
| 熟成期間 | 大型:最低28日間/小型:最低21日間 |
| AOP認定 | 1955年 |
| 大きさ(大型) | 直径20〜24cm、高さ3.5〜5.5cm、重さ1.85kg以下 |
火山性土壌に育まれた豊かな牧草を食べた牛のミルクで作られているため、チーズには草や大地のアーシーな香りが自然と宿ります。つまり、産地の環境がそのまま味になるということです。
【参考リンク】Taste France Magazine|AOP サン=ネクテールの基本情報・特徴・食べ方・保存方法の公式解説ページ
サンネクテールを初めて見ると、外皮の印象に驚くかもしれません。白・赤・黄のカビが混ざり合い、グレーとベージュとオレンジが入り交じった複雑な色合いをしています。表面に鼻を近づけると、わらや熟成庫の土の香り、そしてマッシュルームのようなアーシーな香りがします。これが「なんか独特だな」と感じる理由です。
内側を切ると、アイボリー色のなめらかなペーストが現れます。口に含んだ瞬間、軽くとろけるようなクリーミーな質感があり、その後にヘーゼルナッツや栗のようなほっくりとした風味がじんわりと広がります。クセが強すぎず、それでいて深みのある味わいなので、チーズが苦手な方でも食べやすいと感じやすい品種です。これは使えそうです。
実はサンネクテールには「フェルミエ(農家製)」と「レティエ(乳製品工場製)」の2種類があり、チーズに貼られた小さなカゼインマークの形で見分けることができます。
フェルミエとレティエ、どちらが優れているというわけではありません。フェルミエはその日の牛の状態や季節によって風味が微妙に変わる「生きたチーズ」の魅力があり、レティエは品質が安定していて初心者にも取り組みやすいという良さがあります。フェルミエ、レティエ、それぞれに良さがあるということです。
成城石井の「6種チーズとドライフルーツアソート」に入っているサンネクテールは輸入されたものですが、産地の風味をしっかり感じられる品質で選ばれています。チーズを買ったらぜひパッケージのカゼインマークの形を確認してみてください。それだけで、そのチーズの"来歴"がわかります。
【参考リンク】雪印メグミルク チーズクラブ|サン・ネクテールの基本情報・製法・産地を詳しく解説した権威ある専門ページ
成城石井でサンネクテールを手に入れるには、いくつかのルートがあります。最も手軽なのは店頭での購入ですが、単体のカットチーズとして並ぶタイミングはフェア期間や入荷状況によって異なります。確実に入手したいなら、成城石井の公式オンラインショップ「成城石井.com」から購入する方法が安心です。
現在、成城石井でサンネクテールが含まれている主力商品がこちらです。
| 商品名 | 内容 | 税込価格 |
|---|---|---|
| 成城石井 6種チーズとドライフルーツアソート 155g | フルムダンベール、パルミジャーノレジャーノ、サンネクテール、エメンタール、レッドチェダー、フロマージュモンターニュ+レーズン | 1,502円 |
6種類のチーズが一度に楽しめるアソートは、チーズ初心者の方にも特におすすめです。サンネクテール単体の風味だけでなく、ブルーチーズや熟成ハードチーズとの食べ比べも楽しめます。「チーズの違いがよくわからない」という方が比較体験するのに最適な構成になっています。
成城石井がこの価格でチーズを提供できる背景には、自社の輸入専門子会社「東京ヨーロッパ貿易」を通じた直輸入の仕組みがあります。商社を介さずに現地メーカーと直接取引することで、中間マージンを極力カットし、品質はそのままに手に取りやすい価格を実現しています。さらに、自社のセントラルキッチンでブロックチーズをカット・包装することで、食べやすい量目に仕上げています。直輸入+自社加工が成城石井の強みです。
オンラインでの購入時には、チルド配送が必要な商品は送料がかかる場合があります。まとめ買いや送料込みセットを選ぶと費用を抑えられます。店舗は全国約230店舗展開されていますが、取り扱い商品は店舗によって異なる場合があるので、事前に公式サイトで在庫確認してから行くのが確実です。
【参考リンク】成城石井.com 公式チーズ一覧ページ|現在取り扱い中のチーズ商品をまとめて確認できる公式ページ
せっかく買ったサンネクテール、食べ方を間違えると風味が半減します。最大の注意点は温度管理です。冷蔵庫から出してすぐ食べない、というのが基本ルールです。食べる30分前には冷蔵庫から出して常温に戻しておくと、香りとコクが引き立ちます。これが「冷蔵庫から出した直後より常温30分おいてから食べる方がおいしい」理由です。チーズは温度が上がることで香り成分が揮発し、本来の風味が出てきます。これが原則です。
そのまま食べる場合の王道の合わせ方 🧀
加熱・調理に使う場合 🍳
サンネクテールは加熱すると滑らかに溶け、料理との相性が抜群です。特におすすめなのが「ベークドポテト」や「ポテトグラタン」への活用です。マッシュポテトに混ぜ込んだり、トーストにのせて軽く焼いたりするだけで、家庭料理が一気にフレンチビストロの雰囲気になります。
ワインとのペアリング 🍷
サンネクテールの産地・オーヴェルニュ地方のワインが最も相性が良いとされています。
保存方法について
開封後は乾燥を防ぐためにチーズペーパーやアルミホイルで包み、冷蔵庫の野菜室(約5〜8度)で保存するのがベストです。保存後は早めに食べるのが条件です。
「チーズはおいしいけど、食べすぎが心配」と思う方も多いかもしれません。ただ、サンネクテールをはじめとするナチュラルチーズは、栄養バランスの面でも注目に値する食品です。
チーズ全般に共通する特徴として、牛乳から作られるためカルシウムとタンパク質が非常に凝縮されています。牛乳コップ1杯分(200ml)を作るのに必要な乳量が、チーズだとわずか20〜25g程度で摂れるといわれます。スライスチーズ1枚(20g)あたりのカルシウム含有量は約126mgで、これは成人の1日推奨摂取量(650〜800mg)の約15〜19%に相当します。チーズは少量でも栄養が濃いということですね。
一方、チーズは脂質も多く含むため、食べすぎには注意が必要です。1日の摂取目安は一般に20〜30gとされており、親指の先ほどのサイズが目安です。おつまみとして少量ずつ楽しむスタイルが、栄養を賢く取り入れながら食べすぎを防ぐうえで理想的です。
成城石井の「6種チーズとドライフルーツアソート」は6種類が少量ずつ入っているため、自然と食べすぎを防ぎながら複数の栄養素を摂れる構成です。これも賢い選択肢といえます。
【参考リンク】株式会社明治 公式サイト|チーズの栄養・タンパク質・カルシウムの吸収についての詳しい解説ページ
チーズをそのまま食べるだけでなく、「チーズプレート」として盛り付けると食卓の雰囲気がぐっと上がります。成城石井の「6種チーズとドライフルーツアソート」は、実はそのままチーズプレートとして出せる設計になっています。レーズンが同梱されているのはその証拠です。
ここでは、主婦の方が自宅で再現しやすいアレンジ術を紹介します。追加食材は近所のスーパーで揃うものばかりなので安心してください。
🧀 成城石井サンネクテール入り「おうちチーズプレート」の作り方
盛り付けのコツは「奇数個の食材を使う」「高さを出す」「色のバランスを見る」の3点です。これだけで料理がない日の夕食でも、ホームパーティー感が演出できます。実際のところ、チーズプレートはほぼ切って並べるだけなので、調理時間は5分以内で完成します。
また、成城石井はフェアの時期(立冬フェアなど)に新チーズ商品が次々登場します。ソムリエ資格を持つバイヤーがチーズに合うワインも厳選して提案しているので、「チーズ×ワイン」のセット買いもおすすめです。フェアのスケジュールは公式アプリや公式サイトで事前確認しておくと、お得な商品を逃さずに購入できます。これだけ覚えておけばOKです。
【参考リンク】PR TIMES|成城石井「立冬フェア」プレスリリース。チーズとワインのペアリング商品ラインアップが詳しく掲載されています