

エメンタールチーズ100gのカルシウムは牛乳コップ約6杯分に相当します。
トムとジェリーに登場する穴あきチーズ、あれが「エメンタールチーズ」の本家です。スイスのエメンタール渓谷で13世紀頃から作られ続けている伝統チーズで、「チーズの王様」とも呼ばれています。
見た目の最大の特徴は、チェリーやくるみほどの大きさの丸い穴がいくつも開いていること。この穴は「チーズアイ」と呼ばれ、熟成時にプロピオン酸菌が発生させた炭酸ガスによって生まれます。チーズが低温から高温の熟成室へ移される際に菌が活性化し、ガスが内部に閉じ込められてできる自然な現象です。
外見はインパクト大ですが、味はクセが少なくマイルド。塩味が控えめで、木の実のような香ばしい香りとほんのりとした甘みが特徴です。強い香りのチーズが苦手な方にも受け入れやすい風味といえます。つまり見た目と味が真逆のチーズです。
チーズ本体のサイズは1ホールで直径約1m、重さ100kg超という圧倒的な大きさが特徴。1個を作るために必要な牛乳はなんと約1,000リットル(お風呂の浴槽2.5杯分)。スーパーでは当然カット販売されており、成城石井ではブロックタイプとスライスタイプが流通しています。
エメンタールはスイス産が本場ですが、現在はフランス産やオランダ産も広く流通しています。成城石井で取り扱う「フランス エメンタール 150g」はフランス産で、穏やかでフルーティーな味わいが特長です。スイス産はより力強いナッツ感が感じられる傾向があり、好みや用途で選び分けも可能です。
参考:雪印メグミルク チーズ辞典「エメンタール」では、チーズアイの特徴や産地情報が詳しく解説されています。
成城石井ではエメンタールチーズを2種類のタイプで取り扱っています。それぞれ特徴が異なるので、使い方に応じて選ぶのが賢いやり方です。
まず「成城石井 フランス エメンタール 150g」(税込約1,070円)はブロックタイプ。フランス産でフルーティーな味わいが特長で、チーズフォンデュ・グラタン・サラダなど幅広く使えます。カットして薄くスライスすれば、サンドイッチやチーズプレートにもそのまま活用できます。100gあたりの換算では約713円です。
もう一方は「ヴェルトゥハイゼンカース エメンタールスライス 138g」(税込約862円)。オランダのブランドによるスライスタイプで、クリーミーでなめらかな口当たりに、ほのかな甘さがあります。切る手間なくそのまま使えるため、朝食のトースト・弁当のサンドイッチへの利用に向いています。100gあたりに換算すると約625円とブロックより割安感があります。
| 商品名 | 内容量 | 税込価格 | タイプ | 産地 |
|---|---|---|---|---|
| 成城石井 フランス エメンタール | 150g | 約1,070円 | ブロック | フランス |
| ヴェルトゥハイゼンカースエメンタールスライス | 138g | 約862円 | スライス | オランダ |
一般的なスーパーでプロセスチーズ(6Pチーズ)が6個入り200円前後であることを考えると、価格差は明らかです。ただし、ナチュラルチーズとプロセスチーズは栄養価や風味が根本的に異なります。成城石井のエメンタールは輸入ナチュラルチーズのため、その分の品質と風味が価格に反映されていると考えるのが妥当です。
なお成城石井の店舗とオンラインショップの両方で購入可能です。楽天市場・JAL Mall・ANA Mallなどの提携モールからも注文でき、送料は一定金額以上で無料になる仕組みです。
エメンタールチーズの栄養で特筆すべきは、カルシウム含有量の多さです。100gあたり約1,200mgのカルシウムを含み、これはチーズの中でパルメザン(約1,300mg)に次ぐ2位の高さ(雪印メグミルク調べ)。牛乳コップ1杯(約200ml)に含まれるカルシウムが約200mgなので、エメンタール100gは牛乳6杯分に相当します。
これは驚きの数字です。
もちろん、一度に100g全量を食べるわけではありませんが、料理に少量加えるだけでも骨の健康をサポートできます。特に40代以降の女性はカルシウム不足が骨粗しょう症リスクにつながるため、日常的に摂取したい栄養素です。
エメンタール100gあたりの主な栄養成分は次の通りです。
- エネルギー: 約398kcal
- たんぱく質: 約27.3g
- 脂質: 約33.6g
- カルシウム: 約1,200mg
カロリーはやや高めです。1日の使用量を30g(薄切り2〜3枚程度)に抑えれば、カルシウムは約360mg摂取でき、カロリーは約120kcalに収まります。これを目安にすると取り入れやすくなります。
チーズのカルシウムは吸収率も高いことがポイントです。一般的に食品からのカルシウム吸収率は約25〜30%前後ですが、チーズなどの乳製品は小魚や野菜と比べて吸収率が高いとされています。さらにビタミンDを含む鮭やきのこ類と一緒に食べると吸収が促進されます。子どものおかずに少量のエメンタールを加えるだけでも、成長期の骨づくりに役立てられます。
カルシウム摂取とエメンタールの活用法について、雪印メグミルクの記事でも詳しく解説されています。
エメンタールの最大の魅力は、加熱するとよく溶けてよく伸びることです。生で食べても美味しいですが、熱を加えることで香りが一層引き立ち、とろけた食感とコクが楽しめます。加熱調理が本領発揮です。
🫕 チーズフォンデュに使うコツ
チーズフォンデュでは、エメンタールとグリュイエールを同量かエメンタール多めでブレンドするのが王道スタイルです。エメンタールだけでも作れますが、グリュイエールを加えることでより深いコクと風味が出ます。使う前にチーズをすりおろしておくと、均一に溶けてダマになりにくくなります。
白ワイン(または牛乳)と一緒に温め、コーンスターチを少量混ぜると分離しにくくなります。成城石井の150gブロックを使えば、2〜3人分のフォンデュに十分な量です。
🥘 グラタン・キッシュへの活用
グラタンに使う際もすりおろすか細かく刻んで使うのが基本です。加熱すると表面がきれいなきつね色になります。ホワイトソースを手作りしなくても、牛乳にエメンタールをすりおろして加え、弱火で溶かすだけで簡単なチーズソースになります。これは使えそうです。
🍞 トーストでの使い方
スライスタイプをそのままパンに乗せてトーストするだけで、簡単チーズトーストの完成です。プロセスチーズより溶け方が自然で、香りも豊かです。サンドイッチにも薄くスライスして挟むだけで一段上の仕上がりになります。ハムやトマトとの相性が特によく、小さめに切ってサラダに加えるのもおすすめです。
🥗 そのまま食べる場合
塩味が控えめなので、はちみつやナッツ、ドライフルーツと合わせると甘みが引き立ちます。辛口白ワインや軽めの赤ワイン、フルーティーな純米吟醸酒とも相性が良いです。
参考:エメンタールを使った具体的な調理法やレシピは以下のページが詳しいです。
成城石井でエメンタールを買ったあと、保存方法を誤ると風味が落ちやすくなります。正しい保存が条件です。
ブロックタイプの保存手順
1. 使う分だけカットし、残りはブロックのまま保存します
2. まずクッキングシート(またはチーズペーパー)で包む
3. さらにラップでしっかり包む
4. ジッパー付き保存袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室へ
野菜室は庫内の他の棚より温度・湿度が適切で、チーズの乾燥を防ぎやすいスペースです。匂いが強い食材(にんにく・生魚など)の近くに置くと風味が移りやすいため注意してください。
クッキングシートは3日に1度交換するのが理想です。水分が溜まるとカビの原因になります。切り口を少しずつ変えながら使うと、断面の乾燥を防ぐことができます。
スライスタイプの保存
開封後は空気に触れないよう、ラップで包み直すか密閉袋に入れて早めに使いきるのが基本です。開封後は10日以内が目安です。
カビが生えたら?
表面に白や緑のカビが出た場合、その部分を大きめに切り取れば残りは食べられます。ただし茶色・黒への変色やアンモニア臭がする場合は廃棄してください。
スライスタイプは冷凍できる?
エメンタールは冷凍すると食感がパサパサになり、風味も落ちやすいため、冷凍保存は基本的に向きません。料理に使う場合のみ細かく刻んで冷凍する方法もありますが、そのまま食べるには冷蔵保存での早めの消費が一番です。
購入時に賞味期限を確認し、自分の使用ペースに合った量を買うのが無駄のないポイントです。一人暮らしや使用頻度が低い場合は、スライスタイプの138gのほうが小分けで使いやすく、余らせるリスクが少なくなります。
チーズフォンデュのレシピを調べると、必ずといっていいほど「エメンタールとグリュイエールをブレンド」という表現が出てきます。では、そもそも2つは何が違うのでしょうか?
エメンタールとグリュイエールは、同じスイスを代表するハードタイプのチーズでありながら、味わいに明確な差があります。まずエメンタールはマイルドで塩味控えめ、ナッツのような香ばしさがあります。一方グリュイエールは熟成が深く、より濃厚でコクが強く、少し塩味もあります。
用途の違いを端的に言うと、食べやすさ優先ならエメンタール、コクの深さを求めるならグリュイエールです。
成城石井ではグリュイエールも取り扱っていますが、エメンタールのほうが比較的価格が抑えられているのが特徴です。チーズフォンデュを初めて試みる場合、まずエメンタールだけで作り、次回にグリュイエールをブレンドして比較するやり方が失敗しにくいステップです。
また、エメンタールはグラタンやキッシュに使うとマイルドに仕上がります。一方グリュイエールで作るとより本格的なフランス料理の風味になります。家庭での日常料理なら、クセが少なくコスパに優れるエメンタールのほうが使い勝手が良いといえます。
ブレンド比率については、エメンタール2:グリュイエール1がバランスよく仕上がると評されることが多いです。どちらかに偏りすぎると、風味の一本調子感が出やすくなります。成城石井で両方を購入し、家庭でのブレンド実験を楽しんでみるのも面白い選択です。
エメンタールとグリュイエールの特徴の違いは以下のページが参考になります。
東京デーリー「冬に大活躍するハードタイプ・エメンタールチーズのご紹介」

【Nature Kiosk】スイス産 エメンタール AOP チーズ グラスフェッド ナチュラルチーズ - チーズフォンデュ グラタン 料理やワインに Swiss Emmental Grassfed Cheese Perfect for Melting & Pairing with Wine (100g)