ラミ・デュ・シャンベルタン チーズの魅力と正しい楽しみ方

ラミ・デュ・シャンベルタン チーズの魅力と正しい楽しみ方

ラミ・デュ・シャンベルタン チーズを知って味わい尽くす完全ガイド

あのオレンジ色の外皮は食べるほどに美味しくなるのに、捨てると1,000円以上を損します。


🧀 この記事でわかること
🇫🇷
ラミ・デュ・シャンベルタンとは?

ナポレオンが愛したワイン「シャンベルタン」のために1950年に誕生した、フランス・ブルゴーニュ産の本格ウォッシュチーズ。名前の意味は「シャンベルタンの友」。

🍽️
おいしい食べ方・合わせ方

食べる30〜60分前に冷蔵庫から出し室温に戻すことが鉄則。フルーツやはちみつ、バゲットとの組み合わせで香りのクセが和らぎ、絶品の味わいに。

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正しい保存方法

ウォッシュチーズの大敵は「乾燥」。直接ラップはNG。オーブンシートで包み、密閉袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのが正解です。


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズとはどんなチーズか

ラミ・デュ・シャンベルタンは、フランスのブルゴーニュ地方・コート=ドール県のブロション村に拠点を置くゴーグリー社(Fromagerie GAUGRY)が製造するウォッシュタイプのチーズです。1950年、同社の創業者レイモンド・ゴーグリーによって考案されました。誕生からまだ100年に満たない「比較的若いチーズ」ですが、すでにブルゴーニュを代表するチーズのひとつとして世界中のチーズ愛好家に知られています。


名前の意味は「シャンベルタンの友(L'ami du Chambertin)」です。シャンベルタンとは、ブルゴーニュ地方を代表する赤ワインのこと。あの皇帝ナポレオン・ボナパルトが愛飲し、遠征にも必ず持参したと伝わるほどの名酒で、「ブルゴーニュの王」「ワインの王」とも呼ばれています。このワインをより深く楽しむために生まれたチーズ——それがラミ・デュ・シャンベルタンです。


原料は牛の生乳(または低温殺菌乳)100%で、固形分中の乳脂肪は50%という濃厚な配合です。形状は直径約9cm、高さ4〜5cm、重さ約250gの円盤型(円筒形)。大きさでいうと、ちょうど大き目のコースター程度を想像すると近いです。


| 項目 | 詳細 |
|------|------|
| 産地 | フランス・ブルゴーニュ地方コート=ドール県 |
| 製造元 | ゴーグリー社(Fromagerie GAUGRY) |
| タイプ | ウォッシュタイプ |
| 原料乳 | 牛乳(生乳または低温殺菌乳) |
| 乳脂肪 | 固形分中50% |
| 重さ | 約200〜250g |
| 熟成期間 | 1ヶ月以上 |


同じブルゴーニュ産のAOCチーズ(原産地呼称統制チーズ)「エポワス・ド・ブルゴーニュ」をお手本にして作られており、そのルーツはとても明確です。ただし、エポワスがAOCという公的な規定で守られた「地名チーズ」であるのに対し、ラミ・デュ・シャンベルタンはゴーグリー社の商標チーズです。この違いは大切な豆知識です。


参考:ラミ・デュ・シャンベルタンの基礎データが確認できます。


ラミ・デュ・シャンベルタン - Wikipedia


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズの香りと味わいの正体

ラミ・デュ・シャンベルタンを語るうえで欠かせないのが、その独特な香りです。チーズに詳しくない方が最初に感じるのは「古漬けのような臭い」や「のような臭い」という強烈な印象でしょう。しかし、これには明確な理由があります。


このチーズは熟成の過程で表面を「マール酒」で定期的に洗う「ウォッシュ製法」を用いています。マール酒とは、ワイン醸造時に出るブドウの搾りカスを再発酵・蒸留して作ったブランデーの一種です。この洗浄によって表面に「リネンス菌」と呼ばれる特別な菌が繁殖し、オレンジ色の外皮と強い香りが生まれます。


ここが大きなポイントです。外皮が強烈に臭うのは事実ですが、中身はバターのように濃厚でクリーミー、しかも意外なほどマイルドなのです。リネンス菌は外皮のタンパク質を分解するため、においが集中するのも外皮の表面部分です。つまり、あの強い香りは「外皮が仕事をしている証拠」であり、中身の美味しさとは別の話と理解しておくと気が楽になります。


熟成度合いによって味わいと食感は大きく変わります。


- 熟成浅め:中心にやや芯が残り固め。香りも比較的穏やか。チーズ初心者にも試しやすい。


- 食べごろ(中程度の熟成):中身がやわらかく、スプーンですくえるほどとろとろの食感。ミルクの甘み・ナッツのような旨味・濃厚さが絶妙に重なる。


- 熟成進みすぎ:アンモニア臭が非常に強くなり、苦みが前面に出る。この段階はチーズ通でも好みが分かれます。


食べごろが原則です。購入する際は、チーズ専門店のスタッフに好みの熟成度を相談するのが一番の近道です。


参考:ラミ・デュ・シャンベルタンの味わいや熟成による変化について詳しく解説されています。


ツウ好みのチーズ【ラミ・デュ・シャンベルタン】の特徴を解説 - オリひと


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズの正しい食べ方とおすすめペアリング

せっかく本格輸入チーズを手に入れたのに、食べ方を間違えると本来の魅力が半減してしまいます。まずおさえておきたいのは、食べる前に必ず室温に戻すことです。冷蔵庫から出してすぐ食べると、香りも食感もガチガチに固まった状態になり、チーズ本来のクリーミーさと旨味が感じられません。目安は30〜60分前に冷蔵庫から出すこと。これだけで仕上がりがまるで変わります。


香りが強くて食べにくいと感じる場合は、まず中身だけをバゲットやクラッカーにのせて試してみてください。外皮に強い香りが集中しているので、中身だけで食べると驚くほど食べやすく、クリーミーで深みのある旨味を感じられます。これは使えそうです。


本場フランスでの定番の食べ方は、フルーツやナッツ、バゲットを添えることです。具体的にはりんご・洋なし・いちじくなど甘酸っぱいフルーツ、くるみやアーモンドなどのナッツ、ライ麦パンやバゲットが合います。はちみつをほんの少したらすと、チーズの塩気と甘みのコントラストが際立って絶品です。


ワインとのペアリングについては、名前の由来である「シャンベルタン(ジュヴレ・シャンベルタン)」に合わせるのが最高とされています。ブルゴーニュのピノ・ノワールは、果実味と土っぽさがチーズとよくシンクロします。ただし、必ずしも高価なシャンベルタンでなくても問題ありません。フルボディ寄りの赤ワインであれば、チーズの力強い旨味に負けずに楽しめます。


また、意外に思われるかもしれませんが、ブルゴーニュの辛口白ワイン(シャルドネ)や、甘口デザートワインとの組み合わせも実は好相性です。白ワインの酸味がクリーミーな中身をさっぱりとリフレッシュさせ、食後のデザートとして楽しむスタイルにもなります。


参考:ラミ・デュ・シャンベルタンの食べ方とワインペアリングが詳しく紹介されています。


ラミ・デュ・シャンベルタンとは?ブルゴーニュの名物ウォッシュチーズの魅力・食べ方・ワインペアリング


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズを日本で購入する方法と価格相場

ラミ・デュ・シャンベルタンは、スーパーの一般的なチーズ売り場ではほとんど見かけません。日本では輸入チーズとして取り扱われており、入荷数が限られているためです。入手ルートと価格の目安を知っておくと、購入の際に迷わなくて済みます。


主な購入先


- 🏪 チーズ専門店:状態を確認してから購入できるため最もおすすめ。スタッフに熟成度の好みを伝えて選んでもらえる。


- 🍷 ワインショップ・酒販店:ワインとセットで仕入れていることがあり、ペアリングの提案も受けられる。


- 💻 通販(楽天・Amazonなど):冷蔵・クール便対応のショップを必ず選ぶこと。商品ページに熟成状態の記載があるショップが安心。


価格の目安


| サイズ | 価格(税込み目安) |
|--------|------------------|
| 約200g | 2,000〜3,500円前後 |
| 約250g | 3,500〜4,500円前後 |


価格帯はショップや輸入経路によって異なります。入荷が不定期なチーズですので、専門店やオンラインショップで見かけたら早めに購入するのが賢い選択です。


また、海外(フランス)から直接購入する手段もありますが、輸送中の温度管理と通関の問題があります。生乳使用の場合は輸入規制に引っかかるケースもあるため、国内の専門店経由が現実的です。これが条件です。


なお、チーズ通販を利用する場合は、届いたらすぐに冷蔵庫(野菜室)に入れ、なるべく1週間以内に食べきることをおすすめします。保存状態が良ければ2週間ほど持ちますが、輸送のストレスで熟成が進んでいる場合もあるため、早めに状態を確認する習慣をつけておくと安心です。


参考:チーズの購入方法や価格帯、日本での入手方法についての参考情報です。


【限定販売】ラミ・デュ・シャンベルタン - fromage.jp


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズの正しい保存方法と注意点

せっかく3,000〜4,000円以上するチーズを買っても、保存方法を間違えると風味が一気に落ちてしまいます。ウォッシュタイプのチーズにとって最大の敵は「乾燥」です。この点を知らずに普通のラップをかけて冷蔵庫に放り込むと、水分が飛んでしまい、あの濃厚なクリーミー感が失われます。痛いですね。


正しい保存方法は以下のとおりです。


1. オーブンシート(クッキングシート)で包む:通気性を確保しながら乾燥を防ぐため、まず外皮をオーブンシートで覆います。


2. ファスナー付き保存袋(ジップロック等)に入れる:シートで包んだチーズをさらに密封袋に入れ、空気をできるだけ抜きます。


3. 冷蔵庫の野菜室で保存:野菜室は温度が比較的高め(約5〜7℃)で湿度も保たれているため、ウォッシュチーズの保存に最適です。


直接ラップで包むと匂いが他の食材に移ることもあるので注意が必要です。また、ラップと外皮が密着すると余分な水分が籠もり、カビや腐敗の原因になります。オーブンシートを挟む一手間が、風味を守る大事な工程です。


開封後の保存期間の目安は冷蔵で約1〜2週間です。ただし、熟成が進んでいるものは早めに食べきるほうが美味しく食べられます。「もったいないから少しずつ」と長期間にわたって保存するより、開封したら3〜4日で食べきるくらいの気持ちで楽しむのがこのチーズらしい楽しみ方です。


また、においが強いため冷蔵庫内でほかの食材に臭いが移りやすいです。保存袋はしっかり口を閉じ、他の食材と隣接しない場所に置くのがおすすめです。これだけ覚えておけばOKです。


参考:チーズタイプ別の正しい保存方法について詳しく解説されています。


チーズタイプ別保存方法 - 雪印メグミルク チーズクラブ


ラミ・デュ・シャンベルタン チーズを使った主婦目線の楽しみ方アイデア

「ウォッシュチーズは難しそう」「ワインがないと楽しめないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし実は、日常の食卓でも取り入れやすいアイデアがいくつかあります。ここでは、主婦目線のちょっと嬉しい活用法をご紹介します。


ハレの日の特別おつまみプレートとして


チーズ、フルーツ、ナッツ、クラッカーを並べた「チーズプレート」は、パーティーや記念日の前菜として映えます。ラミ・デュ・シャンベルタンをプレートの主役に据えると、見た目のオレンジ色が華やかで食卓が一気に本格的に見えます。ワインだけでなく、日本酒(特に吟醸系)との相性も試してみる価値があります。意外ですね。


チーズフォンデュ風のアレンジ


熟成が進んでトロトロになったラミ・デュ・シャンベルタンは、軽くトーストしたバゲットにのせてオーブントースターで1〜2分温めるだけで、簡単チーズトーストになります。加熱すると香りがやわらぎ、クリーミーさが際立つため、香りが苦手な方でも食べやすくなります。


少量を上手に使い切る


250gは1人で食べるには多く感じる量ですが、家族と分けたり、食事の際に少しずつチーズプレートに添えるスタイルにすると1週間以内に無理なく食べきれます。また、チーズが残ったときはパスタのソースに少量混ぜたり、グラタンの仕上げにのせるのも美味しい使い方です。ミルクの濃厚な旨味がソース全体に広がります。


こうして考えると、ラミ・デュ・シャンベルタンは「特別な日のご褒美チーズ」として購入する価値が十分あります。年に数回、自分や家族へのご褒美として上質なチーズを取り寄せる習慣は、食への関心と豊かさをじわじわと育ててくれます。チーズ専門のオンラインショップではギフトセットも取り扱っていることが多いので、贈り物にも重宝します。


参考:ラミ・デュ・シャンベルタンの基本情報と雪印メグミルクのチーズクラブによる解説です。


ラミ・デュ・シャンベルタン - 雪印メグミルク チーズクラブ