

背わたを取らずに調理すると、えびの臭みが料理全体に移ることがあります。
ブラックタイガーを調理しようとしたとき、「あれ、背わたがないな」と思ったことはありませんか?実は、背わたが存在しないわけではなく、見えにくい状態になっているケースがほとんどです。
まず一つ目の理由として、すでに下処理済みの商品を購入している場合があります。スーパーで売られているブラックタイガーの中には、「背わた処理済み」と表示されているものがあり、購入時点で取り除かれています。しかし表示が小さくて見落とすことも多く、「最初からなかった」と勘違いするケースが多いです。これは問題ありません。
二つ目は、えびのサイズや個体差による見えにくさです。ブラックタイガーは体長15〜20cm程度になる大型のえびですが、冷凍流通の過程で身が縮むと、背わたが細く見えたり、身の中に埋もれたりすることがあります。はがきの横幅(約15cm)ほどの大きさでも、背わたの色が薄い個体は見つけにくいです。
三つ目は、背わたの色が薄い状態になっていること。えびが空腹の状態で漁獲・処理されると、腸管内の内容物が少なく、背わたがほぼ透明になっていることがあります。黒や茶色のイメージがある背わたですが、透明〜淡いグレーのこともあるため、「ない」と判断してしまいがちです。
つまり、「背わたがない=除去済み or 見えにくいだけ」ということですね。
見えないからといってそのまま調理するのは少しリスクがあります。次の項目で、確認方法と取り方を詳しく見ていきましょう。
背わたの取り方には主に3つの方法があります。それぞれ道具と手順が異なるので、手元にあるものや慣れに応じて選んでください。
① 包丁を使う方法
えびの背中側(丸くなっている側)に沿って、浅く1〜2mmほど切り込みを入れます。深く切りすぎると身が割れてしまうため注意が必要です。切り込みを入れると黒〜灰色の細い管が見えてくるので、包丁の先や指でそっと引き出します。この方法は加熱後に「開きえび」のような見た目になり、料理の見栄えをよくしたいときにも向いています。
② 竹串を使う方法(最もおすすめ)
えびの背中の、頭から2〜3節目あたりに竹串を刺し、ゆっくりと引き上げます。するとするっと背わたが出てきます。身を大きく傷つけないため、エビフライや塩焼きなど形をきれいに保ちたいメニューに最適です。これは使えそうです。
竹串がない場合は爪楊枝でも代用できます。ただし爪楊枝は細くて折れやすいため、力を入れすぎないよう注意してください。
③ 殻ごとゆでてから取る方法
殻付きのまま軽く下茹でしてから、背中に切り込みを入れて背わたを取る方法もあります。加熱すると背わたが少し固まるため、つかみやすくなるという利点があります。ただし加熱しすぎるとえびが縮んで硬くなるため、下茹では30秒〜1分程度に留めるのが基本です。
どの方法も、背わた取りのコツは「焦らずゆっくり引き出すこと」です。勢いよく引っ張ると途中で切れてしまい、取り残しが発生します。
| 方法 | 必要な道具 | 向いている料理 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 包丁で切り込み | 包丁 | 開きえび・天ぷら | ★★☆ |
| 竹串で刺す | 竹串・爪楊枝 | エビフライ・塩焼き | ★☆☆ |
| 下茹で後に取る | 鍋・包丁 | サラダ・和え物 | ★★☆ |
「背わたって本当に取らないといけないの?」という疑問を持つ方は多いです。結論から言うと、取ったほうが美味しく、衛生的に安心です。
背わたはえびの消化管(腸)にあたる部位で、中に消化途中の食物や砂が含まれています。これをそのまま加熱すると、独特の臭みや苦味が料理に移ることがあります。特に塩焼きやガーリックソテーのようにシンプルな味付けの料理では、臭みが目立ちやすいです。
厳しいところですね。
ただし、すべてのケースでリスクがあるわけではありません。たとえばカレーやチリソースのように、スパイスや強い調味料を使う料理では臭みが打ち消されることも多く、「取らなくてもあまり気にならない」という声もあります。でも、基本は取るのが安心です。
また、背わたを取ることで見た目の印象も大きく変わります。特に透明感のある炒め物や、お子さんに出す料理では「えびがきれいに仕上がった」という達成感も得られます。
食中毒のリスクについては、背わたが直接的な原因になるというデータはありませんが、消化管内の内容物は清潔とは言えません。衛生面を気にする方は、取り除くことを習慣にしておくと安心です。
スーパーで購入するブラックタイガーは冷凍品が多いです。冷凍のまま背わたを取ろうとしている方もいますが、それは難しいです。
冷凍えびの正しい解凍方法と、背わた取りのベストなタイミングをご紹介します。
推奨する解凍方法:流水解凍
ボウルにえびを入れ、ビニール袋に入れた状態で流水に5〜10分さらします。常温放置より短時間で解凍でき、雑菌の繁殖も抑えられます。電子レンジ解凍は避けるのが基本です。加熱ムラが起きてしまい、部分的に火が通ってしまうため、食感が損なわれます。
前日に使うことがわかっている場合は、冷蔵庫に移して一晩かけてゆっくり解凍する「冷蔵解凍」が最も品質を保ちやすいです。解凍にかかる時間は約8〜12時間が目安です。
背わた取りのベストなタイミング:半解凍〜完全解凍後
半解凍の状態では身が固く、竹串が通りにくかったり、背わたが切れやすかったりします。完全に解凍してから行うのが、取り残しを防ぐためにも効果的です。
解凍後は流水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってから調理に入ります。水気が多いと揚げ油が跳ねたり、炒め物が水っぽくなったりするので注意が必要です。これが条件です。
また、解凍後のえびは再冷凍しないことが鉄則です。再冷凍すると細胞が壊れ、食感が著しく落ちます。1回分ずつ分けて解凍する習慣をつけると無駄がありません。
「竹串を刺してもうまく取れない」「引っ張ると途中で切れてしまう」という経験をしたことがある方は少なくありません。背わたが取りにくい原因と対策を知っておくと、次からストレスなく下処理できます。
原因1:解凍が不十分
半解凍状態では身が硬く、背わたが途中で切れやすくなります。完全に解凍してから行うことで格段に取りやすくなります。解凍が足りないのが最大の原因です。
原因2:竹串を刺す位置がずれている
背わたは背中の中央よりやや上(皮のすぐ下)を通っています。竹串を深く刺しすぎると身の中を通ってしまい、背わたをすくいにくくなります。浅めに、皮のすぐ下に刺すイメージが正解です。
原因3:引き出す速度が速い
ゆっくり引き出すことが大前提です。背わたは管状になっているため、急いで引くと節のところで切れてしまいます。切れてしまった場合は、切れた先の節に再度竹串を刺してもう一度引き出します。
独自アドバイス:塩もみで取り出しやすくなる?
あまり知られていませんが、解凍後のえびに塩小さじ1/2ほどをまぶして30秒ほど軽くもみ洗いすると、えびの表面がキュッと引き締まり、背わたが背中の方に浮き上がって見えやすくなることがあります。これは表面のぬめりを塩が取り除くことで視認性が上がるためです。意外ですね。
塩もみには臭み取りの効果もあるため、下処理の一工程として取り入れるのは一石二鳥です。もみ洗い後は流水でしっかりすすぎ、塩気を落としてから調理に使いましょう。
背わた取りに慣れるまでは、100円ショップなどで販売している「えび背わた取り器(えびの背開き用スプーン型ツール)」を使うのも手軽です。スプーンの先端で背中に沿ってなぞるだけで背わたがすくえる設計になっており、初心者でも短時間できれいに処理できます。
最後に、「背わたがない?」と迷ったときの確認ポイントを整理します。
背わたが「ない」ように見えても、上記を確認してみると取り残しが見つかることがあります。処理済み表示がなければ、念のため竹串でひと通り確認する習慣をつけると安心です。
ブラックタイガーはしっかりした甘みと歯応えが魅力の食材です。下処理をきちんと行うことで、その美味しさをフルに引き出すことができます。背わた取りは慣れてしまえば1尾あたり15〜20秒ほどで終わる作業です。最初は竹串を使う方法から試してみて、だんだん感覚をつかんでいくのがおすすめです。

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