

スーパーで売られているアカアマダイの鱗は、取り除かずに食べるのが正解です。
アカアマダイは、日本の食卓に上る魚の中でも屈指の高級魚です。「スーパーで見かけるけれど、なんとなく高い気がして手が出ない…」という主婦の方も多いのではないでしょうか。実際、どのくらいの値段なのかを知っておくと、購入判断がしやすくなります。
豊洲市場(東京中央卸売市場)での2026年1月時点のアマダイ平均卸売価格は、1kgあたり約6,078円です。これは卸売の価格なので、スーパーでの店頭価格はこの4〜5割増しになると農林水産省の統計からわかっています。つまり、スーパーでは1kgあたり8,500〜9,000円前後になることも珍しくありません。
| 購入場所 | 1kgあたりの目安価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 豊洲市場(卸値) | 5,000〜10,000円 | 季節・サイズ・鮮度により変動大 |
| スーパー(小売) | 2,800〜9,000円 | 切り身・小型ほど割安な場合もあり |
| 楽天市場等(通販) | 5,000〜14,000円(1kg) | 産地直送品は品質が安定しやすい |
| 漁師直送・産直通販 | 鮮魚セット4,680円〜(税・送料込) | 他の魚と一緒にセットになる場合が多い |
スーパーの切り身売りは1パック300〜500gで1,500〜3,500円程度が目安です。1切れに換算すると300〜700円程度になることが多く、これは「ちょっといい焼き魚」という感覚の値段帯。高いことは確かですが、旬の時期に産直通販などを使えばコストパフォーマンスよく手に入ることもあります。
豊洲市場のデータによると、価格が最も高い月は12月で1kgあたり平均約6,834円(過去5年平均)に達します。一方、最も安い月は6月で約3,489円と、12月の約半値近くまで値下がりします。つまり夏場は比較的安く手に入るということですね。
アカアマダイは「漁法」によっても値段が大きく変わります。一本釣りや延縄漁で丁寧に扱われたものは高値がつき、底引き網漁で漁獲されたものは練り製品になるほど安くなることもあります。同じ産地のアカアマダイでも、漁法と水揚げ後の扱い次第で価格が乱高下するのが、この魚の特徴です。
📊 豊洲市場のアマダイ月別平均卸売価格データ(GD Freak!)
豊洲市場でのアマダイの月別・年別の卸売価格推移が詳細な表とグラフで確認できます。季節ごとの相場感をつかむのに非常に役立ちます。
アカアマダイの値段がなぜここまで高いのか、その理由は「旬の時期」と「産地ブランド」にあります。これを理解しておくと、スーパーで手ごろな価格の個体を上手に選べるようになります。
旬は晩秋から冬にかけて、具体的には10〜2月頃が最もおいしい時期です。産卵期(夏〜秋)が終わり、脂をしっかり蓄えたアカアマダイが市場に多く出回るようになります。この時期のものは皮がピンク色に輝き、身に甘みと旨味が凝縮されているのが特徴。旬が条件です。
特に有名なのが、福井県若狭湾で水揚げされる「若狭ぐじ」と、京都府丹後地方で水揚げされる「丹後ぐじ」です。若狭ぐじは福井県のプライドフィッシュにも選定されており、関西の料亭やフレンチレストランで高値で取り引きされています。
「丹後ぐじ」は京都府のブランド産品として登録されており、水揚げから出荷まで厳格な規約のもとで管理されています。500g以上の個体を一本釣りまたは延縄漁で漁獲し、専用の保冷ボックスで5℃前後に保ちながら輸送するという徹底した品質管理が行われています。これが高値の理由です。
ブランドではない産地のアカアマダイでも、漁法と鮮度管理がしっかりしていれば味は十分においしいです。関西の市場では流通量の70%がアカアマダイが占めるため、スーパーでも比較的目にしやすい魚です。産地名よりも「釣り物(一本釣り)」「延縄」などの表示に注目する買い方が、賢い選択につながります。
🐟 高級魚アマダイの不思議・産地よりも「漁獲後の扱い」で価値が変動(TSURINEWS)
産地ブランドの成り立ちと、価格が産地よりも「漁獲後の扱い」に左右される仕組みをわかりやすく解説しています。
スーパーでアカアマダイを買うとき、値段だけを判断材料にするのは損です。同じ値段でも鮮度の良し悪しで、味は大きく変わります。ここを知っているだけで、買い物が格段に上手くなります。
まず確認したいのが「目の透明感」です。新鮮なアカアマダイは目が澄んでいてぷっくりと盛り上がっています。時間が経つと目が白濁して沈み込んでくるので、これが一番わかりやすい目安です。意外ですね。
次に「皮の色」を見ます。アカアマダイは名前の通り赤みを帯びた体色が特徴ですが、鮮度が落ちると色がくすんだり茶けたりします。鮮やかなピンク〜赤色で皮にハリがあるものを選びましょう。
アカアマダイは身の水分量が多く、鮮度が落ちるのが非常に早い魚です。購入したその日か翌日には調理するのが基本です。もし翌日以降に使う場合は、軽く塩を振ってペーパーで包み、冷蔵庫で水分を抜く「一塩(ひとしお)」の処理をすると、うま味が凝縮されてよりおいしく食べられます。
また、スーパーで「丸物(一尾まるごと)」が売られていることもあります。丸物は重量あたりの単価は切り身より安いことが多いものの、さばく手間がかかります。アラ(頭・骨)からは絶品の出汁が出るため、丸物を買ってアラ汁や酒蒸しに使うのは非常にコスパが高い活用法です。
アカアマダイが他の白身魚より高い値段で取り引きされる理由は、単純に「味がいいから」だけではありません。この魚ならではの「調理価値」が、値段を押し上げているのです。
最大の特徴は、鱗(うろこ)を食べられることです。ほとんどの魚は鱗を取り除いて調理しますが、アカアマダイの鱗は薄くて柔らかいため、高温の油をかけると逆立ってパリパリのクリスピー状になります。これを活かした料理が「松笠揚げ(まつかさあげ)」や「鱗焼き(うろこやき)」です。これは使えそうです。
松笠揚げは、鱗をつけたまま三枚おろしにしたアカアマダイに片栗粉をまぶし、170℃前後の油で揚げる料理です。鱗の部分がサクサク・パリパリになり、身はふっくらと柔らかい食感になります。「松笠」という名称は、揚がった鱗が松の木の実(松ぼっくり)の形に似ていることから来ています。
アカアマダイの身は水分が多く柔らかいため、料理人の腕が問われる食材でもあります。かつて京料理の世界では、扱いが難しいほど名声が高まる食材として珍重されてきました。「若狭ぐじの若狭焼き」は、今も京都の料亭コースで13,000〜16,000円という価格帯の中の主役を張る一品です。
家庭で試すなら、まずは鱗焼きから始めるのがおすすめです。フライパンに油を熱し、鱗側にスプーンで熱々の油をかけて鱗を立たせ、その後オーブンや魚焼きグリルで焼けば、料亭の味に近い仕上がりになります。鱗を取り除かずに済む分、下処理の手間も省ける一石二鳥の調理法です。
🍽️ アマダイ松笠焼きのレシピとコツ(銀座渡利)
鱗が逆立たないときの対処法なども含め、家庭で松笠焼きを成功させるポイントが詳しく解説されています。
「アカアマダイは高くて手が出ない」と思っている方も、買い方を工夫すれば手ごろに購入できます。ポイントは「時期」「購入方法」「サイズ選び」の3つです。
まず「時期」の観点から言うと、豊洲市場のデータでは6月の卸値が最も安く、12月比で約半値になります。夏場(6〜8月)はアカアマダイが旬ではない分、市場での人気が落ちて値下がりしやすいのです。旬の味には少し及ばないかもしれませんが、松笠揚げや酒蒸しなどの加熱調理では十分においしく食べられます。つまり夏の方が出費を抑えやすいです。
次に「購入方法」について。産直通販サイトを使えば、中間流通業者を一つ挟む分、市場よりも鮮度が高いものが届くケースがあります。漁師さんから直送される鮮魚セットにアカアマダイが入っていることもあり、1.5〜3kgのセットで4,680円(税・送料込)程度から注文できるものもあります。ただし、魚の種類は水揚げ状況によるため、希望を備考欄に書いておくスタイルが基本となります。
「サイズ」も価格に大きく影響します。1kgを超える大型のアカアマダイは「旬のもの」として1尾10,000円以上になることも珍しくありません。一方、500g以下の小型は割安で流通していることが多く、家庭料理には十分なサイズです。小さくても料理法によっては十分おいしいのが、アカアマダイの特徴でもあります。
アカアマダイを初めて家庭で調理するときは、下処理済みの切り身から試すのがおすすめです。スーパーで売られている切り身に軽く塩を振り、鱗つきのまま鱗側を上にしてグリルで焼くだけで、皮はパリッ、身はふっくらとした一品になります。特別な道具や技術なしで料亭風の焼き魚が楽しめます。それだけ覚えておけばOKです。
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スーパーや通販で「アマダイ」と表示されているものを見たとき、それが「アカ」なのか「シロ」なのかを確認することが大切です。同じアマダイでも種類によって値段が大きく違い、コスパも異なります。
アマダイには主に3種類います。最も高級なのが「シロアマダイ」で、次いで「アカアマダイ」、最も安価に出回ることが多いのが「キアマダイ」です。シロアマダイは希少性が高く、流通量が少ないためスーパーではほぼ見かけません。主に予約・競りでの取り引きが基本で、価格は1kgあたり10,000円を超えることも当たり前です。厳しいですね。
| 種類 | 価格帯(1kgあたり) | 見た目の特徴 | 主な流通場所 |
|---|---|---|---|
| シロアマダイ | 10,000〜数万円 | 白っぽい体色、三角班なし | 料亭・競り市場(スーパーには稀) |
| アカアマダイ | 5,000〜10,000円 | 赤みがあり、目の後方に白い三角班 | スーパー・通販・市場 |
| キアマダイ | 3,000〜10,000円(変動大) | 顔や尾びれが黄みがかっている | スーパー・鮮魚店 |
アカアマダイが市場全体の中で占める割合は非常に大きく、関西の市場では流通するアマダイのうち約70%がアカアマダイとされています。漁獲量の多さから、アマダイ3種の中では最もスーパーで手に入りやすい種類です。アカアマダイが基本です。
一方で、シロアマダイはアカアマダイよりもやや浅い海域に生息しており、漁獲量が限られるため非常に希少です。味はアカアマダイよりも淡泊でありながら上品とされ、日本料理の最高級食材として位置付けられています。政府の統計で「アマダイ類」としてまとめられた漁獲量の大部分は、実質的にアカアマダイが占めています。
つまり、スーパーで「アマダイ」と書いて売られているものは、ほぼアカアマダイと考えてよいでしょう。表示を確認する習慣をつけておくと、購入判断がより正確になります。万が一シロアマダイが混在していれば、それはとても希少なので即購入を検討するくらいの価値があります。
🔍 アマダイは色(アカ・シロ・キ)で値段が大きく変わる(サカナト)
アカ・シロ・キアマダイの見分け方や、それぞれの価格帯・流通状況をわかりやすく比較解説しています。
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