コオロギせんべい無印で売ってない本当の理由と今後

コオロギせんべい無印で売ってない本当の理由と今後

コオロギせんべい、無印で売ってない理由と今後を徹底解説

エビカニアレルギーがある人がコオロギせんべいを食べると、アレルギー発作が起きる可能性があります。


この記事でわかること
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売ってない本当の理由

製造元グリラスが2024年11月に自己破産。負債約1億5000万円で供給がストップし、事実上の販売終了状態になっています。

⚠️
知らないと危ないアレルギー情報

エビ・カニアレルギーがある方はコオロギせんべいも要注意。同じ「トロポミオシン」というアレルゲン物質が含まれています。

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今からでも試せる代替品情報

無印以外でもコオロギ食品は購入可能。Amazonや専門ECサイトで類似製品が入手できます。


コオロギせんべいが無印良品で売ってない最大の理由「グリラス破産」


無印良品のコオロギせんべいを店頭やネットで探しても見つからない——その最大の原因は、製造元だった徳島大学発ベンチャー「株式会社グリラス」が2024年11月に自己破産を申請したことにあります。負債総額は約1億5000万円。これにより、コオロギせんべいやコオロギチョコに使われていた食用コオロギパウダーの供給が完全に途絶えました。


グリラスはもともと2019年に設立された会社で、徳島大学の研究をベースに食用コオロギの養殖・加工を手がけていました。2020年に無印良品とのコラボ商品を発売した直後は爆発的な人気を誇り、2022年には生産能力を6倍に拡大するなど、順調な成長を続けていました。それがわずか数年で破産に至った背景には、SNSを中心とした激しい批判の拡散があります。


潮目が変わったのは2022年11月のこと。徳島県内の高校でコオロギ粉末を使った給食を希望者に提供したというニュースが、SNS上で「強制的に食べさせた」と誤解されて拡散されました。その後「政府の陰謀」「危険な食品」といったフェイクニュースが飛び交い、グリラスへの批判は収まることなく続きました。取引先企業の撤退が相次ぎ、経営が追い詰められていったのです。


つまり、コオロギせんべいが売ってない理由はシンプルです。「製造元が存在しなくなった」ということです。


2026年3月現在、無印良品の公式ネットストアで「コオロギ」と検索しても商品は表示されません。完全な販売中止という公式アナウンスはないものの、実態としては販売終了に近い状況です。


参考リンク(製造元グリラスの破産の経緯が詳しく解説されています)。


コオロギせんべいとは?無印で話題になった商品の特徴と価格

そもそも、無印良品のコオロギせんべいとはどんな商品だったのでしょうか。2020年5月20日にネットストアで先行発売されたこのせんべいは、税込190円という手頃な価格で、発売当日に完売するほどの注目を集めました。


最大の特徴は、食用コオロギをパウダー状にして練り込んでいること。1袋(約55g)に約30匹分のコオロギパウダーが使われているにもかかわらず、見た目は普通のおせんべいとまったく変わりません。「コオロギ」という文字がなければ、虫が入っているとはまずわからない仕上がりです。これは意外ですね。


味の評判は概ねポジティブで、「エビせんべいのような香ばしい風味」「言われなければコオロギとは気づかない」という口コミが多数ありました。コオロギは外骨格を持つ生き物なので、同じ外骨格を持つエビやカニと風味が似るという科学的な理由があります。複数のレビューサイトでも「普通においしいお菓子として食べられる」という結論が多い状況でした。


なぜ無印良品がコオロギを選んだかというと、フィンランドへの出店準備をしていた際に現地でコオロギ食品をお土産としてもらったことがきっかけだとされています。今後の世界的な食糧問題を見据えた取り組みとして、徳島大学とグリラスと共同でこの商品を開発しました。
































項目 詳細
販売開始 2020年5月20日
価格 190円(税込)
内容量 約55g
使用量 1袋あたり約30匹分のコオロギパウダー
味の特徴 エビに近い香ばしい風味
開発体制 良品計画・徳島大学・グリラスの共同開発


また2021年12月には第二弾として「コオロギチョコ」(税込190円)も発売されました。こちらも同様にコオロギパウダーを使用したチョコバーで、甘さ控えめかつ大豆パフ入りのザクザク食感が評判でした。どちらの商品もグリラスの破産により現在は手に入らない状況です。


コオロギせんべいを子どもや家族に食べさせる前の必須チェック「アレルギー問題」

コオロギせんべいに関して、家庭の食卓を守る立場として絶対に知っておきたい情報があります。エビやカニでアレルギーを起こしたことがある人は、コオロギせんべいも同様にアレルギー反応を起こす可能性があります。


これは医学的に裏付けられた事実です。コオロギなどの昆虫はエビやカニと同様に、「トロポミオシン」というアレルゲンタンパク質を持っています。甲殻類アレルギーを引き起こす物質と同じ成分が含まれるため、甲殻類アレルギーの人がコオロギせんべいを食べると、蕁麻疹・腹痛・呼吸困難などのアレルギー症状が出るリスクがあります。


無印良品も商品のパッケージに「食用コオロギパウダーは、えびやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれています。えびやカニのアレルギーをお持ちの方はお控えください」と明記していました。これが基本です。


問題になりやすいのは、「コオロギ食品」であることを知らせずに家族に食べさせるケースです。SNSでも「知らずに食べさせていた」「子どもがエビアレルギーなのに気づかなかった」という声が見られました。現状では昆虫食へのアレルギー表示義務化は進んでいません。将来的に昆虫食が広がった際にも、この点は必ず確認すべき重要な情報です。


もし家族にエビ・カニアレルギーがある場合は、コオロギを使った食品全般(コオロギパウダー入りのパン・ラーメン・チョコなど)も同様に避けることが安全のポイントです。


参考リンク(甲殻類アレルギーとコオロギの関係をわかりやすく解説しています)。
無印良品、コオロギをパウダー状にして練りこんだ「コオロギせんべい」をネットストアで先行販売|Impress Watch


コオロギせんべいが売ってない今、無印以外で試せる昆虫食はある?

「コオロギせんべいを食べてみたかったのに」「代わりに試せるものはないの?」と思っている方に向けて、現在でも購入できる選択肢を紹介します。無印良品以外にも昆虫食品を販売している企業は存在します。これは使えそうです。


現在流通している昆虫食品としては、以下のようなものがあります。



  • 🦗 TAKEO株式会社のコオロギせんべい・コオロギパスタ(公式ECサイト・Amazon等で購入可)

  • 🦗 MNH(エムエヌエイチ)のコオロギスナック系商品(Amazon等)

  • 🦗 JRユニークフーズのグリラスシリーズ関連商品(在庫確認が必要)


これらを試すうえでの注意点は、必ずアレルギー情報を確認することです。コオロギを使った食品はすべて甲殻類アレルギーの人に影響する可能性があります。初めて試す場合は少量から始め、体調の変化を確認するのが安心です。


また、購入先として信頼できるのはAmazonや楽天市場などの大手ECサイト、または各メーカーの公式サイトです。フリマアプリ等での購入は品質の保証がない場合があるため、特に食品は正規ルートで入手するのが原則です。


コオロギせんべいを子どもへのちょっとした「食育体験」として試したい場合は、少量ずつ試せる小パックのある商品を選ぶと、無駄になるリスクが少なくて済みます。


コオロギせんべいが無印で売ってない背景にある「昆虫食と日本社会」独自視点

「気持ち悪いから」だけが日本で昆虫食が広まらない理由ではありません。もう少し深いところを掘り下げると、SNSと食文化の関係という見逃せないテーマが浮かび上がってきます。


実は日本には古くからイナゴの佃煮や蜂の子など、昆虫を食べる食文化が存在しています。長野県や岐阜県などでは今も地元の定番食材として市場に並んでいます。それでも「コオロギ食」は2023年以降、激しいバッシングを受けました。違いが何かというと、「誰かに無断で食べさせられるかもしれない」という不信感がSNSで爆発的に広がったことです。


グリラスのケースを振り返ると、2022年11月の高校給食の件が誤解を招いて拡散し、その後「政府主導で虫を食べさせようとしている」という陰謀論が多数の人々に信じられていきました。実際には希望者のみが食べる形だったにもかかわらず、ネット上では全く別の事実として広まってしまったのです。


これは「食の安心感」という消費者心理と密接に関わります。おいしいかどうかよりも、「勝手に何かを食べさせられる」という不安が購買行動に大きく影響するということです。


世界全体で見れば昆虫食市場は2025年の約19億5000万米ドルから2033年には約59億1000万米ドルに成長すると予測されており、年間約25%のペースで拡大が続いています。東京ドームを5つ並べた面積で養殖できる量のコオロギが、同面積の牛より何倍もの食料を生産できると言われるほど、食糧効率の面でも注目されています。


一方で日本では供給元が破産し市場から消えつつある状況です。日本と世界でこれほど温度差があるのは、食品に対する「安心・安全・納得」のハードルが高いこと、そして不正確な情報がSNSで瞬時に広がる環境が影響していると考えられます。


コオロギせんべいが売ってないのは単なる在庫切れではなく、こうした複合的な社会背景があってのことです。今後無印良品が別の製造元と組んで昆虫食を再展開するかどうかは、社会的な受容度の変化にかかっていると言えるでしょう。


参考リンク(昆虫食が日本で定着しなかった背景を詳しく解説しています)。
コオロギ食、コンビニ全国展開目前で挫折 無印良品で話題も陰謀論標的に|日経ビジネス




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