学生時代、イギリス留学中にホームステイ先で衝撃的な体験をしました。ホストマザーが「今日はスペシャルよ!」と笑顔でテーブルに運んできたのは、見た目は完全に天ぷら。衣はサクサク、野菜や魚介が美しく揚がっています。
「わーい、天ぷらだ!」と心躍らせて一口食べると...あれ? なんか違う。衣が厚すぎるし、油っぽすぎる。そして何より、肝心の天つゆがない!
「これ、天ぷらじゃないの?」と恐る恐るホストマザーに聞くと、「そうよ、フリッターよ!」と自信満々。「日本のテンプラと似てるでしょ?」
...確かに見た目は似ている。しかし、味は全く違う。天ぷらは軽い衣で素材の味を楽しむものなのに、フリッターは厚い衣で油っぽく、まるで別の料理だ。
「天ぷらとフリッターは違うんだよ」と説明しようと試みたものの、ホストマザーには理解してもらえず。「日本のテンプラも同じよ」と一笑されてしまった。
結局、その日は油っぽくて重いフリッターを何とか平らげました。しかし、人生初のフリッターがまさかの天ぷらのニセモノだったという衝撃は、今でも忘れられません。
その後、お店でフリッターを食べて、ちゃんとしたフリッターはカラッと揚がってて美味しいということを知りました。
原産国:フリッターはイタリア発祥、天ぷらは日本発祥です。
衣の材料:フリッターの衣は、小麦粉、卵白、炭酸水など、天ぷらの衣は、小麦粉、卵、水などが一般的です。
食感:フリッターの衣は、メレンゲを加えて空気を含ませるため、ふんわりと軽い食感になります。天ぷらの衣は、さっくりと軽い食感になります。
揚げ方:フリッターは、高温の油で短時間で揚げるのが一般的です。天ぷらは、中温の油でじっくりと揚げるのが一般的です。
料理として、フリッターは、魚介類や野菜、肉などのさまざまな食材に使われますが、天ぷらは、魚介類や野菜が主な食材として使われます。
どちらもおいしい揚げ物ですが、原産国や材料、食感、揚げ方など、それぞれに特徴があります。
材料(作りやすい分量)
作り方
ポイント
アレンジ
材料(2~4人分)
作り方
コツ・ポイント
薄力粉は混ぜすぎると衣が重たくなり、サクッとした食感に仕上がりません。混ぜすぎにはご注意ください。
卵は冷えたものをお使いください。冷えた卵を使うと、衣がふんわりと仕上がります。
応用編
薄力粉に片栗粉を1:1の割合で混ぜると、よりサクッとした食感になります。
卵の代わりにマヨネーズを使うと、よりふんわりとした食感になります。
天ぷらの揚げ方
鍋にたっぷりの油を熱し、180℃にします。
衣をつけたいものを、薄力粉をまぶしてから衣をつけます。
熱した油の中に入れ、両面をこんがりと揚げます。
天ぷらの衣は、混ぜすぎないことがポイントです。薄力粉のダマが少し残った程度で完成です。また、卵は冷えたものをお使いください。冷えた卵を使うと、衣がふんわりと仕上がります。
フリッターは、天ぷらよりも軽い食感の揚げ物です。そのため、サクサクとした食感を楽しむために、水分量が少ない食材がおすすめです。また、フリッターはさまざまな食材で作ることができるので、アレンジを楽しむのも良いでしょう。
以下に、フリッターに合う食材をいくつかご紹介します。
魚介類:エビ、イカ、サーモン、アジ、イワシ、タコなど
野菜:じゃがいも、玉ねぎ、ピーマン、ナス、パプリカ、ほうれん草など
肉類:鶏肉、豚肉、牛肉など
その他の食材:チーズ、コーン、ハム、ベーコンなど
天ぷらに合う食材
天ぷらは、フリッターよりも衣が厚く、油でじっくりと揚げられる揚げ物です。そのため、水分量が多くても美味しく仕上がります。また、天ぷらは和食の定番料理なので、和の食材との相性が良いでしょう。
以下に、天ぷらに合う食材をいくつかご紹介します。
魚介類:エビ、イカ、カニ、アサリ、ホタテ、タコなど
野菜:かぼちゃ、さつまいも、茄子、ピーマン、にんじん、しいたけなど
肉類:鶏肉、豚肉、牛肉など
その他の食材:長芋、ずんだ、ししとうなど
もちろん、これらはあくまでも一例です。好みに合わせて、さまざまな食材でアレンジしてみてください。