ウスヒラタケの時期と旬・採れる季節と正しい食べ方

ウスヒラタケの時期と旬・採れる季節と正しい食べ方

ウスヒラタケの時期と旬・採り方から食べ方まで徹底解説

スーパーで見かけるヒラタケを夏に採ったら、それは別のきのこかもしれません。


この記事でわかること
🍄
発生時期と旬

ウスヒラタケは梅雨期〜初秋(5〜9月)が発生ピーク。ヒラタケとは季節がまったく異なります。

⚠️
毒きのことの見分け方

スギヒラタケ・ツキヨタケとの確実な見分けポイントを写真なしでも判断できるよう解説します。

🥘
保存と食べ方のコツ

冷蔵で3〜7日、冷凍で約1ヶ月持たせるための正しい下処理と保存法を解説します。


ウスヒラタケの時期はいつ?ヒラタケとの季節の違いを整理する


ウスヒラタケの発生時期は、5月ごろから始まり9月ごろまで続きます。特にピークとなるのは梅雨から初秋にかけての時期です。広葉樹(ブナやミズナラなど)の倒木や枯れ幹に、折り重なるように群生する姿が見られます。


多くの人が「きのこの季節は秋」と思いがちです。つまり、夏にきのこを山で見つけても「食べられるものはないだろう」と通りすぎてしまうかもしれません。しかし、ウスヒラタケはまさに夏が本番のきのこです。


ここで混乱しやすいのが、ヒラタケとの関係です。名前がよく似ているヒラタケは、晩秋から春にかけての寒い時期に発生します。真逆の季節と覚えておくとわかりやすいですね。


きのこ 主な発生時期 発生場所 傘の大きさ
ウスヒラタケ 5〜9月(夏が旬) 広葉樹の倒木・枯れ木 2〜8cm
ヒラタケ 晩秋〜春(寒い時期) 広葉樹の倒木・枯れ幹 5〜15cm


傘の直径は2〜8cmと、きのこのなかでは平均的な大きさです。はがきの短辺(約14.8cm)を基準にすると、発生し始めの小さなものは2〜3cm、成長したものでも傘の横幅がはがきの半分程度というイメージです。


ウスヒラタケが生える時期は、山菜採りや渓流釣りの最盛期とほぼ重なります。山に入る機会がある人なら、別の目的で入った林でウスヒラタケに出会う可能性が十分あります。これは使えそうです。


また、ウスヒラタケは世界各地に分布しており、日本でも北海道から九州まで広く見られます。菌床栽培(おが粉などを使った人工栽培)も行われているため、スーパーでも秋以外に流通することがあります。旬は夏が原則です。


秋田の森づくり活動センター:ヒラタケ・ウスヒラタケの発生時期や採り方・調理法についての詳細情報


ウスヒラタケの時期ごとの見た目の変化と鮮度の見分け方

ウスヒラタケは成長段階によって見た目が変化するため、鮮度や食べごろを見極めることが大切です。発生直後の幼菌は淡灰褐色をしていますが、成長とともに白から淡黄色へと変化していきます。


ヒダの色が白いうちが旬です。古くなるにつれてヒダはクリーム色からレモン色になり、風味も落ちていきます。山や直売所で購入する際は、ヒダの色を必ずチェックしましょう。


鮮度のよいウスヒラタケを選ぶポイントをまとめます。


  • 🍄 傘の色が均一で、白〜淡い灰色をしている
  • 🍄 ヒダが白い(クリーム色・黄色に変色していないもの)
  • 🍄 傘の表面に光沢がある
  • 🍄 水分が多すぎない(べとつくものは鮮度が落ちている可能性あり)
  • 🍄 異臭がしない(カビっぽい臭いは腐敗のサイン)


天然のウスヒラタケは夏の高温多湿な環境で発生します。そのため水分を大量に含んでいることが多く、採取後の鮮度低下が早い点に注意が必要です。8〜9月ごろの個体は特にべとつきやすいため、採取後はすぐに処理することが基本です。


夏場に山で採ったものは、常温放置は1〜2日が限界と考えてください。いいことですね、とは言えませんが、このリスクを知っておくだけで食中毒を防げます。採ったらその日のうちに冷蔵庫へ入れるか、調理してしまうのがベストです。


ウスヒラタケの時期に注意!似ている毒きのことの確実な見分け方

ウスヒラタケと形が似ている毒きのこが存在します。これは健康に直結する情報なので、しっかり押さえておきましょう。


特に注意が必要なのは以下の2種類です。


  • ⚠️ スギヒラタケ(毒):傘が全体的に白っぽく、針葉樹(スギ・マツ)の枯れ木に生える。急性脳症を引き起こすことがあり、2004年以降で約60名が発症、19名の死亡が確認されている。かつては食用とされていたため、古い書籍には「食べられる」と書かれている場合がある。
  • ⚠️ ツキヨタケ(毒):ヒラタケに似た形で、ブナなどの倒木に発生する。きのこによる食中毒原因の約半数を占める代表的な毒きのこ。嘔吐・下痢・腹痛などを引き起こす。


これらと確実に区別するためのポイントを覚えておきましょう。


スギヒラタケとの見分け方:生える木が違います。ウスヒラタケはブナ・ミズナラなどの広葉樹、スギヒラタケはスギ・マツなどの針葉樹に生えます。スギ林のなかで見つけた白いきのこには、特に注意が必要です。「広葉樹についているか」が最初の確認ポイントです。


ツキヨタケとの見分け方:最も確実な方法は、きのこを縦に割ってみることです。ツキヨタケは柄(軸)の部分に黒いシミがあります。ウスヒラタケやヒラタケには、割っても黒いシミがありません。またツキヨタケは柄の根元あたりにぐるっとツバがついていることも特徴のひとつです。


厳しいところですね。夏は暑くて判断が難しい場面もありますが、少しでも確証が持てない場合は食べないのが鉄則です。野生のきのこは「専門家に確認してから食べる」が原則です。


農林水産省厚生労働省は「採らない・食べない・売らない・人にあげない」という4つの原則を示しています。特に、スギヒラタケについては腎機能が正常な人でも健康被害が出た事例があり、引き続き摂取を見合わせるよう呼びかけています。


農林水産省:スギヒラタケの特徴・危険性・ウスヒラタケとの違いについての公式情報


ウスヒラタケの下処理と冷凍保存で旨みを逃がさないコツ

ウスヒラタケは鮮度が落ちやすいきのこです。冷蔵で3〜7日、冷凍で約1ヶ月が保存の目安なので、使い切れないと判断したら早めに冷凍保存に切り替えることをおすすめします。


基本の下処理の手順は以下のとおりです。きのこ類は水洗いすると旨みが逃げ、風味が落ちるため、原則として洗いません。


  • 🔪 石づき(軸の根元の硬い部分)を切り落とす
  • 🔪 汚れがある場合は、湿らせたキッチンペーパーで優しく拭き取る
  • 🔪 食べやすい大きさにほぐすか、手で裂く
  • 🔪 太い軸は包丁で縦に割いておくと火が通りやすい


冷凍保存をするときは、下処理を済ませた状態でジッパー付き保存袋に平らに広げて入れ、できるだけ空気を抜いて密閉します。使うときは解凍せずそのまま料理に加えるのがコツです。解凍してから使うと水分が出て食感が落ちます。


ポイントはひとつです。「生のまま冷凍する」ことでビタミンDなどの栄養素も比較的保持できます。


冷蔵の場合は、新聞紙で包んでから野菜室に入れると湿度が調整されてカビの発生を抑えられます。パックのままの保存は、内側に水滴がたまりやすいため避けましょう。


なお、きのこを冷凍すると細胞壁が壊れ、解凍時に旨み成分が出やすくなるという側面もあります。煮物や味噌汁に使う場合は、冷凍したものの方がむしろ旨みが強く感じられることも。これは使えそうです。


管理栄養士監修:ウスヒラタケの賞味期限・保存方法・腐敗サインの見分け方


ウスヒラタケを旬の時期においしく食べる!おすすめレシピと栄養

ウスヒラタケは香りが高く、味にクセがありません。肉質が柔らかで歯切れが良いのが特徴で、幅広い料理に使えます。ただし、ヒラタケと比べると個性が弱いため、他の食材と組み合わせると持ち味が活きやすいです。


おすすめの調理法はこちらです。


  • 🥣 味噌汁・お吸い物:出汁をよく吸うため、汁物との相性が抜群。豆腐油揚げと合わせるとボリュームが出る。
  • 🍳 バター炒め・にんにく炒め:シンプルな調理法でウスヒラタケの香りを引き出せる。醤油を少し加えるとご飯のおかずになる。
  • 🍲 鍋物・煮物:だしをよく吸って旨みが増す。水分が多いため、煮詰めすぎず短時間でまとめるのがコツ。
  • 🍚 炊き込みご飯:秋の定番料理にぴったり。油揚げや鶏肉と合わせると満足感がある。
  • 🍤 天ぷら:水分をしっかり拭き取ってから揚げると、さくっとした食感に。梅雨〜夏の時期に旬を感じる一品。


栄養面でも、ウスヒラタケは優秀な食材です。ヒラタケ類には以下の栄養素が含まれています。


  • 🌟 食物繊維:腸内環境の改善に役立つ。特に含まれるβグルカン(β-グルカン)は免疫細胞を活性化させる働きが報告されている。
  • 🌟 ビタミンB群:糖質をエネルギーに変える代謝をサポート。特にビタミンB1は疲労回復に効果的。
  • 🌟 ビタミンD:骨の健康維持に欠かせないビタミン。日光に当てることで含有量が増えるため、使う前に10分ほど天日干しするのもよい。
  • 🌟 カリウム:体内の塩分濃度を調整し、高血圧予防に役立つ。


また、コレステロールや血圧を下げる働き、抗酸化作用、抗腫瘍作用なども注目されています。低カロリーで栄養豊富な点は、日々の食事管理に気を遣う主婦にとってうれしい特徴です。


旬の時期(5〜9月)に採れたものを冷凍しておけば、秋以降も楽しめます。山菜とウスヒラタケを組み合わせた山の幸料理は、旬の食材をふんだんに活かした一品になります。旬に採って・旬に食べる、これが一番です。


秋田の森づくり活動センター:ウスヒラタケ料理(味噌汁・鍋物・炒め物・天ぷら・きのこ飯)の実例紹介




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