

タラの芽の下ごしらえで最初にやるべきは、「はかま(外側の堅い皮・ガク)」を取ることです。はかまが残ると口当たりが悪くなりやすいので、揚げる前に外します。
やり方は難しくありません。根元の堅い部分を“薄く削るように”切ってきっかけを作り、外側の堅い皮を手でむくと外れやすいです。
この工程を丁寧にすると、同じ温度・同じ時間で揚げても「えぐみ」より「香り」が前に出やすくなります(雑味の多くが外側に残るため、食感のノイズが減るイメージです)。
・はかまを外すときの小技
タラの芽は穂先側より根元側が硬く、火の通りも遅れがちです。下ごしらえでは、まず切り口の乾燥・変色部分を少し切り落とし、木の幹のような茶色い硬い部分があれば包丁でくるりと薄くむいて整えます。
次に重要なのが「切り込み」です。火通りを均一にするため、根元の切り口に浅く“一文字”または“十字”の切り込みを入れておくと、揚げ時間を伸ばさずに根元まで仕上げやすくなります。
太めなら十字、小さめなら一文字という判断が実用的です。切り込みを深くしすぎると、揚げている最中に水分の抜け方が偏って食感が崩れやすいので「浅く」がポイントです。
山菜というだけで「必ずアク抜き」と考えがちですが、タラの芽は調理法で扱いが変わります。天ぷらのように高温で加熱する場合は、アク抜きなしでも使える、という整理がされています。
一方で、下ゆでの目安としては「水1Lに塩20g(2%)」という具体値が示されており、あくまで“ゆでて使う料理”では塩ゆでが基本になります。
天ぷらでアク抜きを省略する場合でも、汚れは落とす必要があります。洗った後は水気をしっかり切り、衣が薄く付く状態にしてから揚げると、余計な水分が衣を重くするのを防げます(サクサク感の再現性が上がります)。
参考リンク(アク抜きの要否と塩分2%の目安)。
天ぷらはアク抜きなしでもOK、塩水2%の目安が書かれています
タラの芽の天ぷらは、揚げ油を180℃ほどの高めの温度にして短時間で仕上げるのが、家庭で再現しやすい基準です。揚げ時間は約1分半という具体的な目安が提示されています。
衣は小麦粉だけでも成立しますが、小麦粉と片栗粉を同量合わせると、片栗粉の“サクッ”とした軽さが出やすいとされています。白ごはん.comでは「小麦粉大さじ1+片栗粉大さじ1+水大さじ1と1/2」をざっくり混ぜる配合が紹介されており、混ぜすぎないのもポイントです。
衣を厚くしすぎるとタラの芽の香りが衣に負けます。てんぷら粉(衣)をさらっとするくらいに薄め、タラの芽を軽くくぐらせる程度が食感を活かす、と具体的に説明されています。
・「サクサク」寄せの運用メモ
参考リンク(衣の配合、180℃、1分半)。
根元の切り込み、衣の配合、180℃で1分半の目安がまとまっています
タラの芽は旬が短く、買ったタイミングと揚げたいタイミングがズレやすい食材です。そこで現実的に効くのが「下処理を済ませてから冷凍」という段取りで、はかまを除く下処理を冷凍前にしておくと“凍ったまま使える”とされています。
この運用にしておくと、平日の揚げ物で一番つらい「下処理の手間」と「ボウルやまな板の洗い物」を先に集約できます。冷凍タラの芽を使う日は、衣を作って180℃に上げるだけ、という構成に寄せられます(段取りの短縮が味の安定につながるタイプです)。
冷凍前に軽く下ゆでしてから冷凍する方法もあり、塩を入れた湯で30〜40秒ゆでて冷ましてから冷凍し、約1ヶ月程度の保存目安とする例もあります。
・冷凍を前提にした「天ぷら向け」注意点
参考リンク(下処理して冷凍、凍ったまま使える)。
下処理後に冷凍して凍ったまま調理する考え方が具体的です
参考リンク(有毒植物の誤食注意:山菜の取り違え防止の公的情報)。
山菜と間違えやすい有毒植物の注意点が公的に整理されています