生活クラブとグリーンコープの違いと特徴や配達料金の比較

生活クラブとグリーンコープの違いと特徴や配達料金の比較

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生活クラブとグリーンコープの違い

生活クラブとグリーンコープの主な違い
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設立年の違い

生活クラブは1973年、グリーンコープは1988年に設立されました

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商品特性の違い

生活クラブは日常生活品全般、グリーンコープは有機食品中心

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配達エリアの違い

生活クラブは主に関東・中部圏、グリーンコープは西日本中心

生活クラブとグリーンコープの基本情報と理念の違い

生活クラブグリーンコープは、どちらも安全な食品を提供する生協(生活協同組合)ですが、設立の背景や理念に違いがあります。

 

生活クラブは1973年に設立され、「人と人のつながりを大切に」という理念を掲げています。消費者が主体となって食の安全を追求するという考え方が根底にあり、組合員同士の交流も重視しています。

 

一方、グリーンコープは1988年に設立され、「人と自然の共生」を理念としています。西日本を中心に展開する16の生協と約43万人の組合員からなるグループで、環境保護に特に力を入れています。2025年現在、配達トラックのEV化を先進的に進めるなど、環境配慮を実践している点が特徴的です。

 

両者の理念の違いは、取り扱う商品やサービスにも反映されています。生活クラブが人と人とのつながりを重視するのに対し、グリーンコープは環境との調和に重きを置いているのです。

 

生活クラブとグリーンコープの商品と価格の違い

生活クラブとグリーンコープでは、取り扱う商品の種類や価格設定に明確な違いがあります。

 

生活クラブは日常生活品全般を幅広く取り揃えており、価格も比較的手頃です。特にミールキット(カット済みの食材セット)が充実しており、約20種類のバリエーションがあります。また、お肉は冷凍品だけでなく、フレッシュな冷蔵品も選べる点が特徴です。

 

グリーンコープは有機食品を中心とした品揃えで、特に環境に配慮した商品が多いのが特徴です。素材の良さを生かし不要な食品添加物を使わない、原料や飼料の遺伝子組み換えでないものを追求するなど、こだわりが強いため価格はやや高めになっています。ただし、その分品質は確かなものとなっています。

 

商品カタログの表示方法にも違いがあります。生活クラブのカタログには原材料が全て記載されているのに対し、グリーンコープのカタログには原材料の記載が少ないという指摘もあります(ただし、ネットで検索すれば確認できます)。

 

生活クラブとグリーンコープの配達料金と会員制度の比較

配達料金や会員制度も、生活クラブとグリーンコープで異なります。

 

【配達料金の比較】

  • 生活クラブ:配送手数料は1回あたり110円~165円
  • グリーンコープ:月額660円(月33,000円以上購入で無料)

【出資金の比較】

  • 生活クラブ:加入時1,000円、毎月1,000円
  • グリーンコープ:加入時1,000円、毎月1,000円

【赤ちゃん割引】
両者とも申請から1年間は配達料が無料になる制度があります。

 

支払い方法はどちらも口座振替となっています。生活クラブは毎月26日に指定の口座から自動引き落としされます。取扱金融機関は銀行、信用金庫、労働金庫、農協、ゆうちょ銀行などです(一部取扱いのない金融機関があります)。

 

グリーンコープは2025年1月現在、新規加入の方全員に個配手数料6ヶ月無料のキャンペーンを実施しています。このような期間限定のキャンペーンも、選ぶ際の判断材料になるでしょう。

 

生活クラブとグリーンコープの安全基準と品質へのこだわり

両生協とも食の安全に対する高い基準を持っていますが、アプローチに違いがあります。

 

生活クラブは食品添加物の使用に厳しい制限を設けています。日本で使用が認められている食品添加物822品目のうち、生活クラブが許容しているのはわずか93品目(約1/10)です。また、放射能検査については国の基準の1/10という厳しい自主基準を設けて検査を実施しています。

 

生活クラブの野菜は以下の3つに分類されています。

  • あっぱれ育ち:栽培期間中、化学合成農薬と化学肥料を不使用
  • はればれ育ち:栽培期間中、化学合成農薬や化学肥料をできるだけ使わない
  • たぐいまれ野菜:「独自性の高い野菜」や「地域特有の野菜」

一方、グリーンコープも安全・安心な商品提供にこだわっています。素材の良さを生かし不要な食品添加物を使わないことはもちろん、原料や飼料の遺伝子組み換えでないものを追求し、容器や包材も環境ホルモン問題に対応したものを使用しています。

 

グリーンコープの特徴的な点は、地元の農家と直接つながることができる仕組みを持っていることです。これにより、ただ商品を買うだけでなく、どのような人が作っているのかを知る機会が得られます。生産者の顔が見えることで、食べるものに対する愛着も増し、食育にもつながります。

 

生活クラブとグリーンコープの配達エリアと利便性の違い

配達エリアと利便性にも大きな違いがあります。

 

生活クラブは主に関東・中部圏を中心に展開しています。注文方法はカタログ注文とインターネット注文があり、注文の締め切りは配達日の翌日の11:30までとなっています。注文締切日時や主な配達日については、インターネットでログインすると画面最上部に表示されます。

 

グリーンコープは西日本を中心に展開しており、特に中国・九州地方の野菜の取り扱いが多いのが特徴です。他の生協にはない特徴として、LINEでの注文が可能な点が挙げられます。これは若い世代や、スマートフォンを主に使う方にとって便利な機能と言えるでしょう。

 

注文のキャンセルについては、生活クラブでは注文確定後のキャンセルはできません。一方、他の生協では注文期間内であれば、何度でも注文の追加・変更・キャンセルが可能な場合が多いです。

 

休止や解約については、どちらもいつでも可能です。生活クラブでは最寄りの配送センターやコールセンターに連絡する必要があります。

 

生活クラブとグリーンコープのミールキットと時短サービスの比較

現代の忙しい生活の中で、ミールキットや時短サービスの充実度は生協選びの重要なポイントになっています。

 

生活クラブのミールキットは約20種類と豊富なバリエーションがあり、品質にこだわりながらも価格が高くないという評価を受けています。こだわりの野菜を使用しながらも手頃な価格設定は、多くの家庭に支持されている理由の一つです。

 

一方、グリーンコープもミールキットを提供していますが、生活クラブと比較すると種類が少ないという指摘があります。ただし、グリーンコープならではの有機野菜や無添加食材を使用したミールキットは、安全性を特に重視する家庭には魅力的な選択肢となっています。

 

時短サービスという観点では、生活クラブは注文のしやすさや配達の柔軟性に優れています。インターネット注文システムが使いやすく、注文の締め切り時間も比較的遅めに設定されているため、忙しい方でも利用しやすいでしょう。

 

グリーンコープはLINEでの注文が可能という独自の利便性を持っています。スマートフォンを主に使う方にとっては、専用アプリをインストールする必要がなく、普段使い慣れたLINEから注文できる点が大きなメリットです。

 

両者とも、共働き家庭や子育て世帯のニーズに応えるサービスを展開していますが、それぞれ異なる特色があります。自分のライフスタイルや優先する価値(時短か品質か)によって選ぶと良いでしょう。

 

生活クラブとグリーンコープはどちらを選ぶべきか

生活クラブとグリーンコープ、どちらを選ぶべきかは、あなたの価値観やライフスタイルによって異なります。ここでは、それぞれに向いている人の特徴をまとめてみましょう。

 

【生活クラブが向いている人】

  • 日常的な商品を幅広く、比較的手頃な価格で購入したい方
  • ミールキットの種類の豊富さを重視する方
  • 放射能検査の厳しい基準を特に重視する方
  • 関東・中部圏にお住まいの方
  • フレッシュな冷蔵肉も選びたい方

【グリーンコープが向いている人】

  • 有機食品や環境保護を特に重視したい方
  • 西日本、特に中国・九州地方にお住まいの方
  • 地元の農家と直接つながる仕組みに魅力を感じる方
  • 環境に配慮した取り組み(配達トラックのEV化など)を支持したい方
  • LINEでの注文機能を便利だと感じる方

どちらの組織も、それぞれの理念や提供するサービスに違いがあるため、自分のライフスタイルや価値観に合った方を選ぶと良いでしょう。また、多くの地域では両方を試すことも可能です。お試しセットを利用して、実際の商品やサービスを体験してみることをおすすめします。

 

最終的には、「何を最も重視するか」という点が選択の決め手になるでしょう。食品の安全性、価格、配達の利便性、環境への配慮、地域とのつながり—これらの要素の中で、あなたにとって最も大切なものは何でしょうか。その答えによって、最適な選択が見えてくるはずです。

 

また、地域によっては一方しか選択できない場合もあります。その場合は、各生協のホームページで配達エリアを確認してみましょう。

 

どちらを選んでも、市販の食品よりも安全性の高い食材を手に入れられることは間違いありません。家族の健康を考えた食生活を実現するための強い味方となってくれるでしょう。