

アメリカーノを頼んでいるつもりが、実は毎回カフェインを余分に摂りすぎているかもしれません。
ロングブラックとアメリカーノは、どちらも「エスプレッソをお湯で割ったコーヒー」ですが、実は作り方がまったく逆です。これが味の違いを生む最大の理由です。
アメリカーノはカップにまずエスプレッソを抽出し、その上からお湯を注ぎます。一方ロングブラックは先にカップに熱湯(約120〜150ml)を注いでおき、そこへエスプレッソを静かに注ぎ入れます。
この「どちらを先に注ぐか」という順番の差が、風味に大きく影響します。つまり手順の違いが味を決めます。
アメリカーノはお湯を後から加えるためエスプレッソのクレマ(表面の黄金色の泡)が完全に崩れ、すっきりとしたライトな飲み口になります。ロングブラックはエスプレッソを後から静かに注ぐのでクレマが表面に残りやすく、より芳醇な香りとコクが楽しめます。
クレマが残るかどうか。これが風味の差の核心です。
どちらも「薄めたエスプレッソ」と思われがちですが、香りやコク、後味がかなり異なります。カフェで「アメリカーノください」と頼んで「なんか思ったより薄い…」と感じたことがある方は、もしかしたらロングブラックのほうが好みに合うかもしれません。
| 項目 | アメリカーノ | ロングブラック |
|---|---|---|
| 注ぐ順番 | エスプレッソ→お湯 | お湯→エスプレッソ |
| クレマ | ほぼ消える | 表面に残る |
| 味わい | すっきり・ライト | 芳醇・コクあり |
| 起源 | イタリア・アメリカ | オーストラリア・ニュージーランド |
| 一般的な容量 | 150〜240ml | 120〜180ml |
アメリカーノの名前の由来は、第二次世界大戦中にさかのぼります。イタリアに駐留していたアメリカ兵たちが、濃いエスプレッソをそのまま飲めず、お湯で薄めて飲んだことが起源とされています。イタリア人たちがそれを「アメリカーノ(アメリカ人風)」と呼んだのが名前の始まりです。
一方、ロングブラックはオーストラリアとニュージーランドで独自に発展したコーヒースタイルです。1980〜90年代にかけてエスプレッソ文化が根付いたこの地域で、エスプレッソのクレマや風味をできるだけ保ったまま飲む方法として広まりました。
発祥国が違うということですね。
オーストラリアのカフェ文化は世界的に高く評価されており、バリスタの技術レベルが非常に高いことで知られています。シドニーやメルボルンのカフェでは「ロングブラックをください」と言えばバリスタが当然のように丁寧に仕上げてくれます。逆に「アメリカーノ」と頼むと「ロングブラックでよろしいですか?」と聞き返されることもあるほどです。
日本では両方のメニューを提供するカフェが増えていますが、まだ「アメリカーノ」のほうが認知度が高い傾向にあります。知っておくと得する知識ですね。
ロングブラックはその繊細な風味から、コーヒー好きの間では「本格派向き」という評価を受けることもあります。意外ですね。
「薄いコーヒーだからカフェインは少ないはず」と思いがちですが、これは注意が必要なポイントです。
アメリカーノもロングブラックも、ベースはエスプレッソです。エスプレッソ1ショット(約30ml)に含まれるカフェインは約63〜75mgとされています。ダブルショット(2杯分)で作る場合は、125〜150mgものカフェインが1杯に入ることになります。これはブラックコーヒー(ドリップ)の1杯分(約80〜100mg)よりも多い数値です。
カフェイン量が多い点は注意が必要です。
妊娠中や授乳中の方、カフェインに敏感な方は、1日の摂取量に気をつけましょう。WHO(世界保健機関)は妊婦に対して1日300mg未満のカフェインを推奨しており、アメリカーノやロングブラックをダブルショットで2杯飲むだけで基準に近づきます。
一方でカフェインには覚醒効果や集中力アップの効果もあり、朝の1杯として適量を楽しむ分には問題ありません。カロリーはほぼゼロという点は、ダイエット中の主婦にとってうれしいポイントです。
コーヒーの健康影響について詳しく知りたい方には、農林水産省のカフェインに関する情報が参考になります。
カフェで飲む2つのコーヒーを自宅で再現したいと思ったことはないでしょうか。実は、本格的なエスプレッソマシンがなくても、ある程度の再現は可能です。
まず豆の選び方から始めましょう。アメリカーノ・ロングブラックどちらにも向いているのは、深煎り〜中深煎りのエスプレッソ用豆です。浅煎りの豆は酸味が強すぎてお湯で割ると薄く感じることがあります。スーパーで購入できるブランドでいえば、UCC「エスプレッソロースト」やキーコーヒー「エスプレッソブレンド」などが扱いやすいです。
豆選びが基本です。
自宅での抽出方法は以下が現実的です。
自宅でロングブラックを作る際の最大のポイントは「お湯の温度」です。熱湯(100度)ではなく、90〜93度のお湯を使うことでエスプレッソの風味が引き立ちます。ケトルで沸騰させた後、30秒ほど待つとちょうどよい温度になります。
これは実践しやすい工夫ですね。
アメリカーノを再現する場合は、先にエスプレッソ(またはモカポットで抽出したコーヒー)をカップに注ぎ、後からお湯を加えるだけです。シンプルですが、この逆順がロングブラックとアメリカーノを分ける全てといっても過言ではありません。
実はカフェでの「アメリカーノ」の注文には、知らないと損する落とし穴があります。
多くの日本のカフェチェーンでは、「アメリカーノ」はシングルショット(エスプレッソ1杯分)で提供されることがスタンダードです。ところが一部のスペシャルティコーヒー系カフェでは「ロングブラック」がダブルショット(エスプレッソ2杯分)が標準になっています。同じ見た目の黒いコーヒーなのに、カフェインの量が約2倍違うことがあります。
倍の差があるということですね。
カフェで注文する際に覚えておきたいポイントをまとめます。
スターバックスでは「アメリカーノ」がメニューにあり、エスプレッソショット数を追加できます(1ショット追加で約55円)。ブルーボトルコーヒーやスタンプタウンコーヒーのような専門店では「ロングブラック」を提供していることが多く、豆の産地にこだわった風味が楽しめます。
値段だけで選ぶのはもったいないですね。
また、「アメリカーノよりロングブラックのほうが高い」カフェが多い理由は、ロングブラックがより丁寧な抽出技術を必要とするためです。バリスタがエスプレッソをゆっくり静かに注ぎ込む作業は、一見シンプルに見えて熟練を要します。価格差がある点は覚えておくと安心です。
コーヒーの産地や抽出技術についてさらに深く知りたい方は、日本スペシャルティコーヒー協会の情報も参考になります。

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