エスプレッソの飲み方はイタリア流が正解

エスプレッソの飲み方はイタリア流が正解

エスプレッソの飲み方をイタリア流で楽しむ方法

イタリアでは朝11時以降にカプチーノを頼むと、バリスタに驚かれることがあります。


📋 この記事の3つのポイント
イタリアの「飲み方」には暗黙のルールがある

時間帯・砂糖の量・立ち飲みスタイルなど、日本ではあまり知られていないイタリア流の作法が存在します。

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カプチーノは「午前中限定」の飲み物

イタリアではカプチーノは朝食時のみ。午後に注文すると不思議な顔をされることがあります。

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自宅でも本場の味に近づける方法がある

器具の使い方や砂糖の混ぜ方など、ちょっとしたコツで本格イタリアンエスプレッソが楽しめます。


エスプレッソの基本知識:イタリアでの位置づけと歴史


エスプレッソとは、細かく挽いたコーヒー豆に高圧の熱湯を短時間で通して抽出した濃厚なコーヒーのことです。イタリア語の「espresso」は「急行」や「速い」を意味し、文字通り素早く抽出されるのが特徴です。


イタリアでエスプレッソの文化が確立したのは、1901年にミラノの実業家ルイジ・ベゼッラが初の実用的なエスプレッソマシンの特許を取得したことがきっかけでした。その後、1948年にアキレ・ガジアが現代型に近い高圧エスプレッソマシンを発明し、約9気圧という高圧での抽出が標準となりました。


これが基本です。


イタリアでは「カフェ(caffè)」と注文するだけでエスプレッソが出てきます。特に「エスプレッソ」と言わなくても通じるほど、コーヒー=エスプレッソが当たり前の文化として根付いています。一杯の量は約25〜30ml、エスプレッソカップに入った小さな一杯を立ち飲みで数十秒から1分程度で飲み干すのが普通のスタイルです。


つまり、エスプレッソはイタリア人の日常そのものです。


1杯の価格は地域差があるものの、イタリア国内の多くのバールでは1ユーロ(約160円前後)という非常に手頃な価格で提供されており、コーヒーは「贅沢品」ではなく「日用品」として親しまれています。この価格の安さも、イタリア人が一日に何度もエスプレッソを飲む習慣を支えています。


イタリア流エスプレッソの飲み方と作法:砂糖・時間帯・立ち飲み文化

日本ではエスプレッソをゆっくり座って楽しむイメージがあるかもしれませんが、本場イタリアでは「バール(bar)」と呼ばれるカフェに立ち寄り、カウンターで立ち飲みするのが一般的です。席に着いて飲む場合は「テーブル料金(coperto)」が別途かかることもあり、立ち飲みの方が安く済むことも理由の一つです。


意外ですね。


砂糖については、イタリア人の多くがエスプレッソに砂糖を入れて飲みます。ただし、混ぜ方が独特で、砂糖を入れたあとにスプーンで少しだけかき混ぜ、カップの底に溶け残った砂糖を最後に楽しむスタイルが好まれます。甘さの変化を楽しむ飲み方ということです。一方、砂糖なしで飲む「アマーロ(amaro)」スタイルも存在し、コーヒーの苦みと複雑な香りをダイレクトに楽しみます。


飲む前にグラス一杯の水が提供されることも多く、これは口の中をリセットしてコーヒーの風味をよりクリアに感じるためのものです。これは使えそうです。


飲むタイミングも重要です。イタリアでは食後にエスプレッソを飲む習慣があり、食事の「締め」としての役割を果たしています。消化を助ける効果があるとも言われており、ランチやディナーの後に一杯というのが定番の流れです。


カプチーノ・マキアートなど、エスプレッソをベースにしたイタリアのコーヒーメニュー

エスプレッソはそのままストレートで飲む以外にも、ミルクやフォームを組み合わせることで様々なメニューに変化します。代表的なものをまとめると以下のようになります。



  • カプチーノ(Cappuccino):エスプレッソにスチームミルクとフォームミルクを同量ずつ合わせたもの。容量は約150〜180ml程度。イタリアでは朝食時にしか飲まないのが暗黙のルールです。

  • カフェラテ(Caffè Latte):エスプレッソに温めたミルクをたっぷり加えたもの。カプチーノよりミルク量が多く、フォームは少なめです。日本でいう「カフェラテ」に近いイメージです。

  • カフェ・マキアート(Caffè Macchiato):エスプレッソにほんの少しのフォームミルクを乗せたもの。「マキアート」はイタリア語で「染みのついた」という意味で、ミルクの白い染みがエスプレッソに乗っているように見えます。

  • カフェ・コレット(Caffè Corretto):エスプレッソにグラッパやサンブーカなどのお酒を少量加えたもの。北イタリアで特に好まれるスタイルです。

  • アフォガート(Affogato):バニラアイスクリームにエスプレッソをかけたデザート感覚のメニュー。イタリア語で「溺れた」という意味を持ちます。


カプチーノが午前中限定というのは特に重要なポイントです。イタリア人の感覚では、午後にカプチーノを飲むのは「食事の消化を妨げる」という考え方が根底にあり、食後の消化を大切にする文化と直結しています。


これは意外なルールですね。


日本のカフェチェーンでは一日中カプチーノが注文できますが、イタリアに旅行する際や本場の雰囲気を自宅で楽しみたい場合は、朝のみカプチーノ、食後はエスプレッソという習慣を取り入れてみると、より本格的なイタリア気分が味わえます。


自宅でイタリア流エスプレッソを楽しむ:マキネッタと器具の選び方

自宅でイタリア本場のエスプレッソを再現するための器具としてまず挙げられるのが、「マキネッタ(Macchinetta)」または「モカポット(Moka Pot)」と呼ばれる直火式コーヒーメーカーです。


マキネッタはイタリアの家庭に広く普及しており、1933年にビアレッティ社が「モカ・エクスプレス」を発売して以来、イタリアの家庭用コーヒー器具の定番となりました。構造はシンプルで、下部タンクに水、フィルターバスケットにコーヒー粉を詰め、直火にかけると蒸気圧でお湯がコーヒー粉を通過して上部に抽出されます。


シンプルな仕組みですね。


厳密には本格的なエスプレッソマシンが出す9気圧には及びませんが(マキネッタは約1.5〜2気圧程度)、濃厚でコクのあるコーヒーが手軽に楽しめる点が魅力です。価格帯は1,500円〜4,000円程度のものが多く、気軽に始めやすい器具です。




























器具 抽出圧力 価格帯(目安) 難易度
マキネッタ(モカポット) 約1.5〜2気圧 1,500〜4,000円 低め
家庭用エスプレッソマシン 約9〜15気圧 8,000〜50,000円以上 中〜高
カプセル式マシン(ネスプレッソなど) 約19気圧 5,000〜30,000円 低め


マキネッタを使う場合のコツは、コーヒー粉を詰める際にタンピング(押し固め)をしないことです。粉は山盛りにせず、さらっと入れて平らにならすだけでOKです。詰めすぎると抽出時に詰まりが生じ、風味が変わってしまいます。粉の量と水の量のバランスが重要なので、最初は付属の目盛りを参考にするとよいでしょう。


主婦にこそ知ってほしいイタリア流エスプレッソ習慣の健康・節約メリット

エスプレッソは量が少ない分、実はカフェインの総量が他のコーヒーより少ない場合があります。一杯のエスプレッソ(約30ml)に含まれるカフェイン量は約60〜75mgですが、ドリップコーヒー一杯(約200ml)は約100〜150mgのカフェインを含みます。


これは意外な事実ですね。


つまり、一杯あたりのカフェイン量はエスプレッソの方が少ないということです。カフェインの摂りすぎを気にしている方にとって、少量で満足感を得られるエスプレッソスタイルは選択肢の一つになります。妊娠中や授乳中はカフェインの量に特に配慮が必要なため、主治医に相談したうえで飲む量を管理することが大切です。


健康面でのメリットも注目されています。エスプレッソに含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持ち、適量の摂取が生活習慣病のリスク低減につながるとする研究報告もあります。イタリアのモデナ大学の研究によると、1日2〜3杯のエスプレッソ習慣が心疾患リスクの低減に関連するデータも報告されています。


節約の観点からも、エスプレッソは賢い選択です。カフェで一杯600〜700円するラテ系ドリンクを毎日購入するのと比べ、自宅でマキネッタを使ってエスプレッソベースのラテを作れば、コーヒー豆代のみで一杯あたり30〜50円程度に抑えられます。


毎日1杯だと年間で約20,000〜23,000円の節約になる計算です。


カフェへの出費が気になっている方は、マキネッタとミルクフォーマーを揃えることで、自宅でカプチーノやカフェラテを楽しめる環境が整います。ミルクフォーマーは電池式のものなら1,000円前後から購入できるため、初期投資も最小限で始められます。


イタリア流の「少量・高品質・短時間」という飲み方のスタイルは、忙しい日常の中に小さな豊かさを取り入れたい主婦の方々にとっても、取り入れやすい習慣ではないでしょうか。朝の家事の合間に一杯のエスプレッソをカウンター立ち飲みで楽しむ、そんなちょっとしたイタリア気分が、毎日のリフレッシュタイムになるかもしれません。




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