
いつから与えていいか
寒天の特徴・メリット
注意点
与え方のコツ
以上のように、離乳食後期から寒天は少しずつ取り入れてよいですが、市販品は避け、手作りで柔らかく仕上げ、量も控えめにすることが大切です。赤ちゃんの発達に合わせて、様子を見ながら進めていくのがよいでしょう。
離乳食に寒天を取り入れるのは、生後9ヶ月頃の離乳食後期からがおすすめです。ただし、寒天ゼリーは弾力があるので、プリン状の柔らかさにして小さく切り、スプーンで少しずつ与えるようにしましょう。
離乳が完了する1歳〜1歳6ヶ月頃になれば、寒天をより積極的に与えることができます。ただし、寒天は海藻の天草が原料で食物繊維が豊富な一方、消化がしづらい面もあるので、食べ過ぎには注意が必要です。下痢になることもあるので、量を調整しましょう。
また、寒天は便秘解消に効果的ですが、初めて与える際にはアレルギーの心配もあるため、慎重に様子を見ながら進めることが大切です。甘さは控えめにし、素材の甘みを生かした調理を心がけると良いでしょう。
噛む力がついてきた離乳食後期以降に、柔らかめの寒天ゼリーを作って与えることで、赤ちゃんの食事にバリエーションを加えられます。ただし与え方には十分気をつけ、赤ちゃんの様子を見ながら進めていくことが何より大切です。
寒天を赤ちゃんにあげるときに、気をつける点は?
固さに注意する
寒天ゼリーは弾力があるので、プリン状の柔らかさにする必要があります。赤ちゃんが飲み込みやすいよう、寒天の量を減らして柔らかめに仕上げましょう。
小さく切って少しずつ与える
弾力が少なくても、小さく切ってスプーンで少しずつ与えるようにしましょう。
甘さは控えめにする
離乳食では、砂糖の甘さではなく素材そのものの甘みや風味を生かしてゼリーを作ります。市販のゼリーは大人が試食して、赤ちゃんに合った甘さか確認しましょう。
食べ過ぎに注意する
寒天は食物繊維が多いので、食べ過ぎると下痢になることがあります。便秘のときには効果的ですが、量には気をつけましょう。
アレルギーの心配は少ない
ゼラチンと違い、寒天はアレルギーを引き起こす心配が少ないと考えられています。ただし、初めて与えるときは様子を見ながら慎重に進めましょう。
関連)離乳食のゼリー
以上のように、寒天ゼリーは離乳食後期から与えられますが、赤ちゃんの発達に合わせて固さや量、甘さに気をつけることが大切です。
材料
かんてんパウダー 小さじ1/4
水 1/2カップ
砂糖 大さじ1/2
うらごしにんじん 1個分
作り方
1) 鍋に水とかんてんパウダーを入れ、火にかけて1分ほど沸騰させる。
2) 砂糖を加えて溶かし、火を止める直前にうらごしにんじんを入れて混ぜ、再度沸騰させたら火を止める。
3) 器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
4) 固まったら、スプーンですくい、つぶしてあげましょう。
材料
牛乳 200ml
粉寒天 2g
バナナ、りんご、オレンジなどのフルーツ
作り方
1) 牛乳を鍋に入れ、粉寒天を加えて混ぜ、火にかける。
2) 沸騰したら弱火にして1分ほど煮て、火を止める。
3) 器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
4) 固まったらスプーンですくい、つぶしたフルーツと一緒に与える。
材料:
プレーンヨーグルト 100g
粉寒天 小さじ1/4
水 大さじ1
作り方
1) 鍋に水と粉寒天を入れ、よく混ぜて火にかける。
2) 沸騰したら弱火で1分ほど煮溶かす。
3) 火を止め、ヨーグルトを加えて混ぜる。
4) 器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
5) 固まったらスプーンですくい、つぶして与える。