モウソウチク 筍 基本下処理 保存 レシピ

モウソウチク 筍 基本下処理 保存 レシピ

モウソウチク 筍 基本下処理 保存

モウソウチク筍の魅力と扱い方
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モウソウチク筍の特徴

代表的な筍であるモウソウチクの旬や見分け方、味わいの個性を料理人目線で押さえます。

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基本の下処理とアク抜き

茹で時間や米ぬか以外のアク抜きの工夫など、失敗しない下ごしらえを整理します。

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保存とレシピへの応用

冷蔵・冷凍・常温保存のコツと、食感を生かしたレシピアイデアをまとめます。

モウソウチク 筍の特徴と旬と見分け方


モウソウチクは日本で最もポピュラーなで、一般に出回る筍の多くがこの品種といわれるほど存在感の大きい野菜です。 旬は地域差はありますが概ね3〜5月頃で、特に土から頭を出す前の「地中に隠れている状態」がもっとも柔らかくエグミも少ないとされています。
見た目の大きな特徴は、ずんぐりと太く、皮に産毛のような細かい毛がびっしり生えていて、触るとザラザラしている点です。 マダケハチクは細長く皮がつるつるしているため、モウソウチクは「太くて毛深い筍」と覚えると、野菜売り場や産直所でも判別しやすくなります。
節に着目すると、モウソウチクは基本的に節の輪が一重で、遠目にも白っぽく見えるロウ状の物質が節の下に付くことが多いとされています。 これに対してマダケやハチクでは節の輪が二重になる節が多いため、殻付きのままでも「節の輪が一重か二重か」で種類を見分けるヒントになります。 なお、枝が出る節では二重に見えることもあるため、複数の節を観察しながら総合的に判断すると、より正確にモウソウチクかどうかを見極められます。


参考)モウソウチク - 庭木図鑑 植木ペディア


「代表的な筍」というイメージ通り、モウソウチクは肉厚でボリュームがあり、柔らかいのにしっかりとした歯ごたえと甘みを楽しめるのが魅力です。 一方で鮮度が落ちやすく、掘ってから時間が経つほどアクが強くなり、えぐみが口に残りやすくなるため、「いかに早く下処理するか」が料理の仕上がりを左右します。


参考)1日に1m以上伸びる!?たけのこの基本アク抜き方法とおすすめ…


モウソウチク 筍の基本下処理とアク抜きのコツ

モウソウチクの筍を美味しく食べるための第一歩は、手に入れたらできるだけ早くアク抜きを行うことです。 まずは外側の固い皮を2〜3枚はぎ取り、穂先を斜めに切り落としてから、縦方向に切れ目を1本入れると、茹で上がり後に皮が剥きやすくなります。
もっとも一般的なアク抜き方法は、大きめの鍋に水を張り、筍と米ぬかを一緒に入れて茹でるやり方です。 目安としては筍3本に対して米ぬか1カップほど、唐辛子を数本加えるとアクが抜けやすく、また色味の変色も抑えやすいとされています。 煮立つまでは強火で、沸騰したら吹きこぼれない程度に火を弱め、1時間ほどじっくり茹で、根元に竹串がすっと通れば火を止めてそのまま冷ますのが基本です。


アクが比較的少ない若い筍であれば、米ぬかを使わず、米のとぎ汁や重曹をごく少量加えた湯で短時間下茹でする方法もあります。 ただしモウソウチクは大型でアクが強い場合も多く、収穫から時間が経っている個体では従来の米ぬか・唐辛子を使う方法の方が安全にえぐみを抑えられます。 茹で上がった筍は皮を剥いて水洗いし、半日ほど清水にさらしてから調理すると、アクが抜けてすっきりした味わいになりやすいです。


参考)筍の孟宗竹、破竹、真竹の違いは何?


部位によっても扱い方を変えると、料理の仕上がりがぐっと良くなります。 先端の柔らかい部分は煮物や若竹煮、炊き込みご飯などに向き、一方で根元に近い硬めの部分は、細切りにして炒め物やきんぴらなどに使うと、歯ごたえを生かせます。 同じ鍋で茹でたモウソウチクでも、部位ごとに使い分けることで、食感の違いを楽しめるのが筍料理の奥深い点です。

モウソウチク 筍のあまり知られていないアク抜きと保存の工夫

モウソウチクのアク抜きには米ぬかを使う方法が定番ですが、農家や山菜採りの現場では「灰」や植物の枝葉を活用する工夫も知られています。 例えばツバキの枝葉を一緒に鍋に入れて筍を1時間ほど茹でると、湯がアルカリ性に傾き、灰汁抜きと似た原理でエグミが和らぐという報告があります。 モウソウチクのようにアクが強い筍では、ハチクよりも多めに枝を入れて茹でると良いとされており、自然素材を活かした昔ながらの知恵として興味深い方法です。
保存に関しては「茹で筍は冷凍に向かない」と言われることが多い一方で、下処理の工夫次第では冷凍保存も可能とする情報も増えています。 一般的には、茹でた筍を水に浸したまま冷蔵庫で保存し、こまめに水を替えながら1週間程度で使い切るのが基本です。 しかし最近の解説では、ブランチングと呼ばれる短時間の下茹でを行った後に水気をしっかり拭き取り、ジッパー付き袋で空気を抜いて冷凍することで、約2〜3か月ほど品質を保てると紹介されています。


参考)


さらに、昔ながらの保存法として「塩がゆ漬け」での長期保存もあります。 茹でてアクを抜いた筍を粥状の塩がゆに漬け込むと、常温でも約1年近く保存できるとされており、冷蔵庫がなかった時代の知恵として注目されています。 使用時はたっぷりの水に浸し、数日かけて塩抜きをしてから調理する必要がありますが、春のモウソウチクを一年中楽しみたい人には面白い選択肢です。 また、ガラス瓶を用いて殺菌しながら保存するレシピもあり、冷暗所での保管を条件に長期保存が可能とされています。


参考)スカスカにならないタケノコ保存法 - 現代農業WEB


モウソウチク 筍の賞味期限や保存方法を整理したサイトでは、常温では数時間、冷蔵で5〜7日、冷凍で約3か月を目安とするケースが多く、鮮度管理と密閉性が重要だと解説されています。 茹で筍は放置していると内部からスカスカしてくることもあるため、冷蔵保存の場合も水替えをこまめに行い、長期保存する場合は塩漬けや瓶詰めなど、より安定した方法を組み合わせるのがおすすめです。


参考)タケノコの保存レシピ−


モウソウチク 筍を楽しむレシピと部位別の使い分け

モウソウチクの筍は肉厚で存在感があるため、シンプルな料理でも主役級の一皿になりやすい食材です。 基本の若竹煮や炊き込みご飯はもちろん、根元のしっかりした部分を活かした土佐煮やきんぴら、天ぷらなど、さまざまな調理法で食感と香りを楽しめます。
部位ごとの使い分けを整理すると、レシピの幅がぐっと広がります。 先端の柔らかい姫皮の部分は、細切りにして和え物や汁物に入れると、口当たりが良く、上品な香りが引き立ちます。 中ほどの部分は、煮物や炒め物など幅広い料理に対応できるバランスの良いパーツで、味がしみ込みやすいのが特徴です。 そして根元の繊維質の強い部分は、短冊切りや拍子木切りにしてから、しっかり味付けする炒め物や中華風のピリ辛炒めなどに使うと、噛むほどにうま味を感じられます。

モウソウチクの特徴的な香りやえぐみは、あえて活かすか、徹底的に抑えるかでレシピの方向性が変わります。 例えば、しっかりアクを抜いた筍は、出汁の効いた薄味の煮物にすると素材の甘みが前面に出ますが、あえて軽くアクを残したものを味噌炒めや辛味の効いた料理に使うと、山菜らしい野趣を楽しめます。 焼き筍などの香ばしさを重視するレシピでは、茹で時間をやや短めにして食感を残すなど、下処理の段階でレシピに合わせて調整するのも一つの工夫です。


参考)タケノコ(筍)の茹で方とアク抜き:旬の野菜百科


家庭でレシピを考える際は、旬の時期にまとめてアク抜きしたモウソウチクを部位ごとにカットしておき、冷蔵・冷凍・塩漬けなど複数の保存手段を組み合わせると、日々の献立に取り入れやすくなります。 例えば、先端はすぐ使う分として冷蔵、中間部は小分け冷凍、根元はきんぴら用に細切りして保存する、といった具合に分けておけば、思い立ったときにすぐ「筍おかず」を一品追加できるでしょう。


モウソウチク 筍を扱うときの安全性と環境・栽培の豆知識

モウソウチクは中国江南地方原産とされ、江戸時代の中頃に琉球を経由して薩摩に伝わったと考えられており、現在では北海道南部以南の広い範囲に分布しています。 伸び始めると1日に1メートル以上伸びることもある成長力の強い植物で、放置された竹林が周囲の環境に影響を与える「竹害」が問題になることもあります。 その一方で、この旺盛な成長力ゆえに、若い筍は春の貴重な山の幸として古くから日本人の食文化を支えてきました。
家庭でモウソウチクの筍を扱う際には、鮮度と衛生面への配慮が重要です。 掘ってから時間が経った筍は、アクが強くなるだけでなく、内部がスカスカしたり、風味が落ちたりしやすいため、購入後は早めにアク抜きを済ませておくと安心です。 また、長期保存用の瓶詰めや塩漬けを行う場合は、容器や道具をしっかり煮沸消毒し、冷暗所で保管するなど、基本的な衛生管理を守ることが求められます。


モウソウチクは、食材としてだけでなく竹材としても多用途に活用されてきました。 筍を収穫しつつ竹林の整備を行うことで、放置竹林の拡大を抑え、山の環境を守る取り組みも各地で進められています。 野菜を扱う料理人や家庭の台所でも、モウソウチクの旬を意識して積極的に筍料理を取り入れることが、身近な環境配慮につながる側面もあると考えられます。


モウソウチク(孟宗竹)の基礎情報や形態的特徴について詳しく知りたい場合は、薬用植物園などが公開している植物事典が参考になります。


参考)重井薬用植物園 

モウソウチクの植物としての特徴や見分け方を詳しく解説しているページ
筍の種類ごとの違いや、モウソウチクの旬・特徴・調理への活かし方を整理した解説も、料理のイメージを膨らませるのに役立ちます。

筍の孟宗竹・破竹・真竹の違いと特徴を解説しているページ
モウソウチクの筍の下処理やアク抜きの基本手順、保存方法の目安を実際のレシピ付きで確認したい場合は、栄養情報を含む食材解説サイトも参考になります。


筍の基本的なアク抜き方法と保存のポイントを紹介しているページ




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