モリコーネの映画音楽が心に響く理由と名曲の楽しみ方

モリコーネの映画音楽が心に響く理由と名曲の楽しみ方

モリコーネの映画音楽が持つ力と名曲の楽しみ方

モリコーネ自身、映画音楽を「屈辱」と感じながらも500作品以上書き続けました。


この記事のポイント3つ
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巨匠モリコーネとはどんな人?

イタリア生まれの作曲家で、生涯500作品以上の映画・TV音楽を手がけた20世紀最大の映画音楽家。実はクラシック音楽家を目指していたという意外な一面があります。

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絶対に聴いてほしい名曲はこれ

「ガブリエルのオーボエ」「ニュー・シネマ・パラダイス」「続・夕陽のガンマン」など、今日から家事のBGMにできる名曲をご紹介します。

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スマホで今すぐ聴ける方法

SpotifyやApple Musicで月間380万人以上が聴いているモリコーネ。無料プランでも気軽に楽しめる方法があります。


モリコーネの映画音楽とは?知っておきたい基本プロフィール


エンニオ・モリコーネは、1928年にイタリア・ローマで生まれた作曲家です。父親がトランペット奏者だったため、幼いころから音楽が身近な環境で育ちました。名門ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院で作曲技法を学び、はじめはクラシック音楽の作曲家を目指していたのです。


ところが、生活のために引き受けたのが映画音楽の仕事でした。つまり「食べるため」に始めたのが、映画音楽だったということです。


それでも1960年代のマカロニ・ウエスタン(イタリア製西部劇)ブームで、その才能は一気に開花します。『荒野の用心棒』(1964年)の口笛とギターが絡み合うテーマ曲「さすらいの口笛」は、一度聴いたら忘れられない鮮烈な印象を残しました。これが映画音楽の「発明」と呼ばれるほど斬新な作品だったのです。


その後も精力的に活動を続け、生涯で500作品以上、曲数でいえば600曲を超えるサウンドトラックを世に送り出しました。これはNHKのプライムタイム番組が毎週放送されたとして、約10年分のBGMを一人で作り続けた計算になります。想像を絶する多作ぶりですね。


2020年7月、91歳でローマの病院にて永眠。その音楽は今もSpotifyで月間380万人以上のリスナーが聴き続けています。


項目 内容
生年月日 1928年11月10日
出身 イタリア・ローマ
主な肩書 映画音楽作曲家
手がけた作品数 500作品以上
没年 2020年7月6日(享年91歳)
主な受賞 第88回アカデミー賞作曲賞(87歳での初受賞)


参考:エンニオ・モリコーネの経歴と映画音楽への道のりを詳しく解説しています。


エンニオ・モリコーネ - Wikipedia


モリコーネの映画音楽の名曲5選と聴きどころ解説

「どの曲から聴けばいいの?」という方のために、主婦の方でも親しみやすい名曲を5つ厳選しました。これは使えそうです。


まず最初にぜひ聴いてほしいのが、『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)のメインテーマです。イタリアの小さな村を舞台に、映画館と少年の友情と別れを描いたこの映画の音楽は、ノスタルジックで温かく、家事の手を止めてしまうほどの美しさがあります。日本でも大ヒットし、今でもCMやテレビ番組で頻繁に流れています。


次に注目したいのが、『ミッション』(1986年)の「ガブリエルのオーボエ」です。モリコーネ自身が「自分の最高傑作」と語った曲で、オーボエの旋律が心の奥まで届く感覚があります。18世紀の南米を舞台に、宣教師が先住民族に初めてオーボエを聴かせる場面で流れる曲です。歌詞なしの純粋な器楽曲ながら、聴いた瞬間に胸が詰まる人が続出する名曲です。


3つ目は『続・夕陽のガンマン』(1966年)のタイトル曲。「ワウワウワウ~♪」という独特の男声コーラスで始まるこの曲は、西部劇を知らない世代でも「どこかで聴いたことがある」と感じるはずです。グラミー殿堂入りを果たした、映画音楽史上最も有名な曲のひとつです。


4つ目は『アンタッチャブル』(1987年)のメインテーマです。緊張感のある低音と力強いブラスが特徴で、「何かが始まる」感覚を呼び覚ます一曲。この作品でモリコーネはグラミー賞を受賞しています。


最後に紹介したいのが『海の上のピアニスト』(1998年)の"Playing Love"です。生涯船の上だけで生きたピアニストの物語を彩るピアノ曲で、ゆったりとした時間の流れる週末の朝に、コーヒーを飲みながら聴くのに最高です。


  • 🎵 ニュー・シネマ・パラダイス(1988):ノスタルジックな温かさ。日本で最も知られるモリコーネ作品
  • 🎵 ガブリエルのオーボエ(1986年・ミッション):モリコーネ自身が生涯最高傑作と認めた1曲
  • 🎵 続・夕陽のガンマン(1966):グラミー殿堂入り。「聴いたことある!」が続出する名曲
  • 🎵 アンタッチャブル(1987):グラミー賞受賞。緊張感と格調が同居する傑作
  • 🎵 Playing Love(1998年・海の上のピアニスト):週末の朝にぴったりのゆったりピアノ曲


参考:モリコーネ名曲12選の詳しい紹介と視聴ができる記事です。


映画音楽の歴史をつくった作曲家エンニオ・モリコーネの名曲12選 - Esquire Japan


モリコーネの映画音楽を彩った「意外な作曲法」と知られざるエピソード

モリコーネの作曲方法は、他の作曲家と大きく異なるものでした。驚くことに彼は、曲を作るときにピアノもギターも一切使いません。これは意外ですね。


頭の中で鳴り響くメロディーを、そのままペンと紙でスコア(楽譜)に書き記していくという方法を取っていたのです。鼻歌で確認することすらせず、いきなり完成形の楽譜を書いてしまう。音楽家としての絶対的な聴音能力があったからこそ成せる技です。


例えば『荒野の用心棒』でおなじみのあの口笛の音色。ギターのアルペジオが流れ、鞭の音、鐘の音、「オッバッバ」という男声コーラス…これらすべてが頭の中ですでに鳴っていて、そのままスコアに書かれたものでした。口笛を担当したミュージシャンは「軽く吹いてみてと言われたら、そのまま延々吹かされた」と後に語っています。


また、モリコーネは無類の愛妻家としても知られています。数々の授賞式でも、壇上で必ず妻への感謝を口にしました。仕事のスタイルは完全な朝型で、早起きして午前中に作業を終えるのが習慣だったそうです。


そして、意外に知られていないのがチョコレート好きというエピソードです。晩年、医師からドクターストップがかかっていたにもかかわらず、こっそり口にしていたとドキュメンタリー映画の中で明かされています。天才作曲家の、ちょっとチャーミングな一面ですね。


もうひとつ驚きの事実があります。彼のキャリアのごく初期、1960年代だけで500曲以上のアレンジをこなしていました。しかし当時、モリコーネはこのアレンジャーの仕事を「秘密にしたかった」と語っています。作曲家としての名声を守りたいという思いが強かったためです。つまり、私たちが知る「映画音楽の巨匠」の裏には、膨大な量の無名仕事があったということです。


参考:モリコーネの作曲スタイルやドキュメンタリー映画の内容についての詳細解説。


映画音楽は「屈辱」だった?巨匠・エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画 - CBCラジオ


モリコーネの映画音楽とアカデミー賞の意外な関係

「これほどの巨匠なら、アカデミー賞はたくさん取っているはず」と思っている方が多いのではないでしょうか。実はこれが大きな誤解です。


モリコーネはアカデミー賞に6回ノミネートされながら、作曲賞を受賞したのはなんと87歳のとき、1度だけです。これは厳しいところですね。


特に有名なのが1988年の第60回アカデミー賞でのエピソードです。彼の代表作のひとつ『アンタッチャブル』は作曲賞の大本命と言われていましたが、蓋を開けてみると受賞したのは坂本龍一が音楽を担当した『ラストエンペラー』でした。ドキュメンタリー映画には、タキシードを着て座っていたモリコーネがその発表の瞬間にがっかりする表情が収められています。


その後もノミネートは続きましたが受賞には至らず、ついに2016年・第88回アカデミー賞で、クエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』の音楽でアカデミー作曲賞を初受賞しました。その年、彼はすでに87歳でした。


タランティーノ監督はモリコーネについて「彼こそがモーツァルトでベートーベンだ」と語っています。この受賞は実に6度目のノミネートにして初めての快挙で、映画音楽界全体が長年の「悲願達成」を喜んだ瞬間でした。


  • 🏆 1987年 グラミー賞受賞:映画『アンタッチャブル』
  • 🏆 2016年 第88回アカデミー賞 作曲賞受賞:映画『ヘイトフル・エイト』(87歳・6度目ノミネートで初受賞)
  • 🏆 ゴールデングローブ賞 作曲賞を3度受賞
  • 🏆 2007年 アカデミー名誉賞(功績をたたえて特別授与)


参考:モリコーネのアカデミー賞受賞歴と受賞エピソードについての詳細解説。


87歳でアカデミー賞初受賞!映画音楽の巨匠エン二オ・モリコーネの稀有なキャリアを振り返る - Billboard Japan


モリコーネの映画音楽を主婦がスマホで楽しむ方法【今すぐできる】

「クラシックや映画音楽って、CDを買わないと聴けないのでは?」と思っている方、それは少しもったいない考え方です。今は手持ちのスマートフォン1台で、モリコーネの全作品にほぼアクセスできます。


最もおすすめなのがSpotify(スポティファイ)の活用です。無料プランでも広告ありで音楽を聴くことができ、「Ennio Morricone」または「エンニオ・モリコーネ」と検索するだけで膨大な楽曲リストが表示されます。現在、モリコーネは月間380万人以上のリスナーを持つ人気アーティストです。


Spotifyには「モリコーネ 映画音楽特集」などのプレイリストも多数存在し、「今日は洗い物しながら映画音楽を聴きたいな」というときに手軽に流せます。


また、Apple Musicでも「エンニオ・モリコーネ」で検索するとApple Music Classicalにアクセスでき、高音質で楽曲を楽しめます。月額1,080円のサブスクリプションになりますが、他のアーティストとまとめて利用できるのでコスパは良好です。


YouTubeも見逃せません。「ニュー・シネマ・パラダイス モリコーネ」などで検索すると、公式チャンネルや高音質の演奏動画が多数見つかります。完全無料で楽しめるため、まずYouTubeで気に入った曲を見つけてから、Spotifyでプレイリストを作るというステップがおすすめです。


家事のBGMとして流すだけで、キッチンや洗濯室が映画の世界のように変わります。結論は「スマホ1台でOK」です。


  • 📱 Spotify(スポティファイ):無料プランあり。「Ennio Morricone」で検索するだけ。プレイリスト豊富。
  • 🍎 Apple Music / Apple Music Classical:月額1,080円。高音質で楽しめる。
  • ▶️ YouTube:完全無料。まずここで試し聴きするのがおすすめ。




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