生協の共済は、共済の一種です。
日本の共済の種類は、火災共済、生命共済、傷害共済、自動車共済、年金共済などがあります。また名前に「共済」と冠された保険の種類として小規模企業共済、都道府県民共済、こくみん共済、農業共済制度などがあります。
小規模企業共済や都道府県民共済などは、役員や従業員が加入する小規模企業ローン掛金共済や中小企業退職金共済、共済年金を運営しています。
こくみん共済は、病気やケガ、後遺症、死亡などのリスクに備える入院保障や医療共済、介護共済、年金共済を含む手厚い保障を提供しています。
農業共済制度は、農家が掛金を出し合って共同準備財産をつくり、災害が発生したときに共済金の支払いを受けて農業経営を守るシステムです。
他にも、扶養共済や障害者共済制度なども共済の種類に含まれています。
コープ共済は、日本で有名な保険団体であるコープ共済連(日本コープ共済生活協同組合連合会)が提供する保険商品です。
コープ共済は、生協の組合員なら取引ができる生協の店舗で申し込むことができます。
共済という仕組みは、特定の組織への加入が条件ですが、コープ共済の場合は「買い物をする組合」である生協に加入するだけでOK。労働組合などへの加入に比べると、ハードルが低いと言えます。脱退・退会もわりと気軽にできます。
その他の特徴は、比較的安い掛金、回数制限のない入院保障や持病が取り扱える商品です。
逆に、万が一の失業に備えた収入保障保険はありません。あくまで、共済という仕組みは万が一のときに備えた最低限の保険という位置づけになります。
また、コープ共済では、条件さえ満たされていれば会社などで取得した健康診断書で審査が可能です。
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加入のハードルが低いという点では、県民共済が最強。県民でさえあれば加入できる上、掛け金の安さ、保証内容ともに他の共済に引けをとりません。
一般保険とくらべて加入審査が比較的ゆるめで、年齢によって保険料が変わることもありません。
関連)生協と県民共済の違い
ただし、県民共済は、生涯保険がなく、最長で85歳までなんですね。
県民共済についで加入しやすい(生協に加入さえすれば入れる)コープ共済には、生涯保険が用意されています。
そのため、「加入しやすさ」と「生涯保険があること」を重要視するなら、コープ共済がベストです。