

カナダのスタバでコルタードを「普通に頼もう」と思うと、実は約600円以上余計に払うことになります。
コルタードは、スペイン語で「切る」を意味する「コルタル(cortar)」が語源のエスプレッソドリンクです。エスプレッソショット1〜2杯に対して、同量のスチームミルクを加えたシンプルな構成が特徴で、1:1の比率が基本です。
カフェラテやフラットホワイトに似ていると思われがちですが、違いは明確です。カフェラテはエスプレッソ1に対してミルク3〜4の割合で作られるため、ミルクの風味が強くなります。一方コルタードはミルクが少ない分、エスプレッソの力強い風味がそのまま感じられます。つまり「エスプレッソの味をミルクで少し和らげたドリンク」と理解すると分かりやすいです。
提供量は約90〜120ml程度で、コーヒーカップに例えると一般的なカップの半分以下の容量です。一口ひと口の濃さを楽しむドリンクですね。カプチーノと比べるとフォームミルクをほとんど使わず、スチームミルクのみを使う点も大きな違いです。
カナダではサードウェーブコーヒーの流行とともにコルタードへの注目が高まり、独立系カフェを中心に広く提供されるようになっています。スタバカナダでの扱いについては次のセクションで詳しく触れますが、まずこの基本を押さえておくと注文がスムーズになります。
スタバカナダでは、コルタードは「Cortado」という名称で一部店舗・期間限定でメニューに登場することがありますが、2024年時点では全国共通の常設メニューには含まれていません。これはアメリカのスタバとも事情が異なります。意外ですね。
アメリカのスターバックスでは2023年頃から「Starbucks Cortado」が一部市場でテスト販売され、話題になりました。カナダでも同様のテストが段階的に行われているとされており、将来的な常設化が期待されています。ただし現時点では、注文できる店舗とできない店舗がある状態が続いています。
もし公式メニューにない場合、店員に「カスタムオーダー(Custom Order)」として頼む方法があります。具体的には「Solo Espresso with a splash of steamed milk, Short size please(ショートサイズで、エスプレッソにスチームミルクを少量入れてください)」と伝えることで、コルタードに近い仕上がりを再現できます。これは使えそうです。
カナダの税込み価格で比較すると、正式なコルタードメニューが設定されている店舗では通常CA$5〜6程度。一方、カスタムオーダーで最小サイズのエスプレッソベースを頼む場合はCA$4前後に抑えられるケースもあり、差額は1杯あたりCA$1〜2(日本円で約100〜200円)になることがあります。週に3回飲む場合、年間で換算すると約15,000〜30,000円の差になります。頼み方ひとつで大きな違いです。
カナダのスタバで初めてコルタードを頼む場面を想像してみてください。英語でどう伝えればいいか迷う方は少なくありません。まず落ち着いて以下のフレーズを使えば大丈夫です。
最も伝わりやすいシンプルな表現はこちらです。
スタバカナダの店員はカスタムオーダーに慣れているため、「コルタードっぽいものを作って」という意図が伝われば対応してもらえることがほとんどです。英語が不安な場合は、スタバの公式アプリ「Starbucks Canada」からモバイルオーダーを使う方法も有効です。アプリ上でエスプレッソのサイズ、ショット数、ミルクの種類を細かく設定できます。
注意点が1つあります。「ショートサイズ(Short)」はカナダのスタバでも注文できますが、メニューボードに表示されていないため、知らないと見落としがちです。ショートサイズはカップの容量が約240mlで、コルタードの理想的な量に最も近いサイズです。ショートサイズが条件です。
ミルクの種類はオートミルクやアーモンドミルクに変更することも可能で、追加料金は通常CA$0.7〜1.0程度です。アレルギーや食の好みに合わせて選べます。
「コルタードとフラットホワイトって何が違うの?」という疑問はよく耳にします。どちらもエスプレッソとスチームミルクを使いますが、比率と飲み口がかなり異なります。
まず容量で比較すると、コルタードは約90〜120ml、フラットホワイトは約150〜180ml、カフェラテ(トール)は約350mlです。コルタードは新幹線の紙コップ(約180ml)の半分以下の量、と考えるとイメージしやすいです。小さいですね。
次に味の特徴です。コルタードはエスプレッソの苦味と酸味がしっかり感じられ、ミルクはあくまで「角を取る」役割を担います。フラットホワイトはきめ細かいマイクロフォームが特徴で、ミルクの甘さとエスプレッソのバランスが取れた仕上がりです。カフェラテはミルクの割合が圧倒的に多く、コーヒーの風味はマイルドです。
| ドリンク | 容量の目安 | エスプレッソ比率 | ミルクの質感 |
|---|---|---|---|
| コルタード | 約90〜120ml | 約50% | スチームミルクのみ |
| フラットホワイト | 約150〜180ml | 約30〜40% | マイクロフォーム |
| カフェラテ(トール) | 約350ml | 約15〜20% | スチームミルク多め |
スタバカナダの価格帯で見ると、フラットホワイトは通常CA$5.5〜6.5程度、カフェラテのトールはCA$5〜6程度が相場です。コルタードのカスタムオーダーはこれらより安く抑えられる場合もあります。コスト面でも違いが出ます。
エスプレッソが好きな方はコルタード、ミルク感を楽しみたい方はフラットホワイト、という使い分けが基本です。
カナダのスタバだけがコルタードを提供しているわけではありません。カナダには独立系のスペシャルティコーヒーショップが数多くあり、バンクーバーやトロントなどの大都市圏では特に豊富な選択肢があります。
バンクーバーで有名なのは「49th Parallel Coffee」や「Matchstick Coffee」などで、いずれもコルタードを常設メニューに置いています。トロントでは「Sam James Coffee Bar」や「Pilot Coffee Roasters」が人気です。これらの店ではCA$4〜5でコルタードを楽しめることが多く、スタバよりリーズナブルなケースもあります。
ただし、旅行中に知っておきたい注意点があります。カナダの消費税(HST/GST)はコーヒーにも適用されるため、メニュー表示価格に約13〜15%が上乗せされます(州によって異なります)。例えばCA$5と表示されていても、実際の支払いはCA$5.65〜5.75になることがほとんどです。計算しておくと安心です。
また、カナダでは「コルタード」という名称が通じない場合も一部のカフェであります。その場合は「エスプレッソ with equal steamed milk」と伝えれば意図が伝わります。言葉よりも比率が大事です。
スタバカナダのアプリ(Starbucks Canada公式)は日本のApple StoreやGoogle Playからも一部ダウンロード可能で、渡航前に店舗位置やメニューを確認しておくと現地での混乱を防げます。事前準備が一番の近道です。
カナダのコーヒー文化はサードウェーブの影響を強く受けており、「豆の産地・焙煎度・抽出方法」を重視する傾向が強いです。コルタードはそうした文化の中で「エスプレッソの本来の風味を損なわずに飲める」として愛されているドリンクです。現地のカフェ文化を体験するには最適な一杯と言えます。