米油 危険/選びの安全の本当のメリットのこめ油

米油 危険/選びの安全の本当のメリットのこめ油

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米油は危険?

米油は危険?

米油は危険? カネミ油事件

 

 

米油が原因の食中毒事件があったんだって?

 

 

カネミ倉庫社のライスオイル(米ぬか油)で、広範囲にわたって食中毒が起きた事件です。

 

参考)カネミ油症について|「食品衛生の窓」東京都保健医療局

 

やっぱり、米油って体に悪いんでしょうか?

 

でも、フツーにスーパーに売ってるし、何が原因で食中毒になったの?古かったの?変なもん混ぜちゃった?

 

実は、油の脱臭のため、熱処理の用途で使ったポリ塩化ビフェニル(PCB)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)が誤って油に混入してしまったんですね。ポリ塩化ジベンゾフランはダイオキシン類の一種です。

 

カネミ油事件は、昭和43年に起こりましたが、被害にあった人の救済の法律「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」ができたのが平成24年。遅すぎますよね…。

 

Youtubeに2019年に放映されたドキュメンタリー番組がありました。けっこうショッキングな映像なので、再生するときは注意してください。

 

 

というわけで正解は「油に変なもん混ざっちゃった」が原因でした。

 

それはともかく、この事件をきっかけに食品の安全性を確保するための法律や規制が強化され、現在は同様の事件が起こらないようになっています。

 

しかし実は、「米油がヤバイ」と言われている原因はそれだけではないんです。

 

製造工程で使われる化学溶剤「ノルマルヘキサン」や、米油に含まれる「トランス脂肪酸」が危険と言われているんですね。

 

米油の製造に使われるノルマルヘキサン

米油には「圧搾抽出法」と「溶剤抽出法」の2つの抽出方法があります。

 

圧搾抽出法は米ぬかに圧力をかけて油を取り出す方法で、化学薬品を使わないため安全性が高いとされています。一方の溶剤抽出法は、n-ヘキサン(ノルマルヘキサン)という溶剤を使用して油を抽出します。この方法では多量の油を効率よく抽出できるため、製品価格が安く抑えられます。

 

ノルマルヘキサンの液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがあります。
参考)職場のあんぜんサイト:化学物質:ノルマル‐ヘキサン

 

しかし、溶剤抽出法では複数回の加熱処理を行うため、ノルマルヘキサンはすべて除去されます。

 

とは言え!とは言えですよ、業者が手抜きしてノルマルヘキサンが残っちゃったらどうするの?いったん混ぜるんだから、なんかのはずみで残る可能性はあるでしょ!

 

まあ、確かに可能性0とは言えないかも知れない。安全と言われても「なんか嫌だ」という気持ちは消せないですね。

 

そういう場合は「圧縮抽出法で作られた米油」を使えば安心です。

 

>>>圧縮抽出法で作った米油(楽天)

 

ただ、これ、溶剤抽出法で作った米油と比べると値段が2倍くらいになるんですね。

 

米油は、玄米100kgを原料として抽出法で米油を摂取すると、約1kgしかとれません。もともと高いので、少しでも安くするように溶剤を使うやりかたが編み出されたんですね。

 

関連)十六穀米のデメリット

 

値段か、安全か…うーん、悩ましい。

 

米油に含まれるトランス脂肪酸

「トランス脂肪酸を取りすぎると、人体に害を及ぼす」
これは事実。

 

そして、米油にもトランス脂肪酸が含まれています。

 

ただし、米油に含まれるトランス脂肪酸は少ないです。人体に害がでるのは、1日に米油100g以上摂ったとき。油ダクダク料理を食べまくらなければ心配はないと言っていいでしょう。

 

ちなみに、トランス脂肪酸の含まれる量が極端に低いのは、オリーブオイル、アマニ油、MCTオイルです。

 

手軽に手に入るのはオリーブオイルですが、「エキストラバージンオイル」と呼ばれるものは、製法上、トランス脂肪酸が発生する処理が行われていないのでより安心ですね。

 

ただし、エキストラバージンオイルも、そこそこ高い。
>>>オリーブオイル(エキストラバージン)の相場(楽天)

 

米油は危険?まとめ

  • 昭和43年に米油の食中毒事件が起きたが、今は基準が厳しくなり同様の事件は起きていない。
  • 圧搾抽出法で作られた米油は、「ノルマルヘキサン」が混入する心配がない
  • 米油にもトランス脂肪酸が含まれる。1日に100g以上摂ると人体に害が出るかも