チンゲン菜(青梗菜)は、青菜の中では比較的甘みがあり、赤ちゃんが食べやすい野菜です。アレルギーの心配も少ないです。
キャベツやらほうれん草を差し置いて、チンゲン菜を離乳食に選ぶ理由は、「赤ちゃんがフツーに食べる青物野菜だから」という一点につきますね。
生後5〜6ヶ月頃の離乳食初期から取り入れられます。
βーカロテン、ビタミンC、カリウムが豊富で風邪の予防や免疫力を高める効果が期待出来るので、寒い時期には積極的に使っていきたいですね。
注意する点としては3つあります。
チンゲン菜は、根に近い部分が茎が重なり合っているような形状のため、どうしても土が残ります。根に近い部分は切り落としてしまってから、よく洗うと良いでしょう。
適当に水でジャーッと流しただけだと土が残って、食べたときにジャリッていう最悪の体験をさせることになってしまいます…。
また、茎が主体のような野菜なため、水溶性食物繊維の量がキャベツの3倍、やほうれん草の1.5倍くらい多いです。
そのため、離乳食初期は、赤ちゃんがちゃんと消化できるか様子を見ながら与えたほうがいいですね。
最後に、下ごしらえでのアク抜き。野菜としては甘みがあって食べやすいチンゲン菜ですが、そのままだと「えぐみ」があるので、アク抜き必須です。
ボウルなどに水をいっぱい入れて、洗ったチンゲン菜を20分くらいつけておくとアクが抜けます。
ちなみに、アク抜きせずに茹でると、茹で汁にエグみが出る→エグみが茹で汁からチンゲン菜に浸透→チンゲン菜にエグみが残るということになります。
どうせ茹でるんだから、アク抜きとかいらないんじゃないの?というのは間違いなんですね。私も以前失敗しました。
チンゲン菜の離乳食の進め方
成長とともに、徐々に荒く切っていくっていう感じですね。
離乳食初期は、「単なるチンゲン菜のすりおろし」を与えます。味付けはナシでOK。
チンゲン菜を洗ったら、水に20分つけてしっかりアク抜きをし、すりこぎかフードプロセッサ―でペースト状にします。離乳食は、何かとすりつぶす場面が多いので、フードプロセッサーを1台用意するのがいいでしょうね。
離乳食中期に入ったら、少し食物繊維が残るかな?というレベルに細かく切って与えます。個人差があるので、食べられないようならしばらくペースト状でいいかも。
赤ちゃんが食べない理由に「エグみが残ってる」というケースがあります。
えぐみの正体はシュウ酸で、水につけてアク抜きをしないと、シュウ酸が苦く感じてしまい、赤ちゃん的には「これは食べられない」と判断してしまうんですね。赤ちゃんって、本当に苦味に敏感。
チンゲン菜に含まれるシュウ酸は体内に吸収されると結晶化し、尿路結石の原因となることがあります。(大人の場合)まあ、離乳食で与える程度の量だとそこまではいきませんけど、アク抜きは念のためしっかりとやりましょう。
チンゲン菜についてまとめます。
ただし、チンゲン菜は食物アレルギーの原因となることがあるため、初めて与えるときは、少量から始め、様子を見ながら与えるようにしましょう。
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