

実は、アカイセエビは1kgで3,000円以上もするのに、夏に買おうとすると手に入りません。
アカイセエビは、日本では小笠原諸島周辺に主に生息する大型のイセエビの一種です。2005年に新種として正式に登録されるまで、カノコイセエビとよく混同されていたという経緯があります。意外ですね。
普通のイセエビ(三重県産など)と比較すると、アカイセエビはサイズが一回り以上大きいのが最大の特徴です。通常のイセエビの体長が20〜30cm・体重1kg以下なのに対し、アカイセエビは体長40cm前後、重さは2〜3kgに達し、記録では体長50cm・体重3.5kgという個体も確認されています。触覚まで含めると全長が約90cmにもなる、まさに「海老の王様」です。
値段に関しては、産地である小笠原での取引価格は1kgあたり3,000円以上というのが東京都小笠原支庁の公式データに記録されており、これはメカジキやマグロを抑えて漁獲金額4位に位置するほどの高値です。1匹あたり2〜3kgある個体であれば、産地段階で6,000〜9,000円になる計算です。
通販市場でのイセエビ全般の相場感を見ると、500g前後の標準サイズで約1万円が目安とされています。アカイセエビはこれより大型になるケースが多いため、仮に流通しても1匹で15,000円以上になることもあります。これが条件です。
| 種類 | 体長の目安 | 重さの目安 | 値段の目安(産地) |
|---|---|---|---|
| 普通のイセエビ | 20〜30cm | 200g〜1kg以下 | 1kg:8,000〜14,000円(通販) |
| アカイセエビ | 40cm前後(最大50cm超) | 2〜3kg(最大3.5kg超) | 1kg:3,000円以上(産地相場) |
アカイセエビの産地相場が「3,000円/kg以上」という数値は産地卸価格で、消費者が通販で購入する際にはさらに加算されます。つまり、アカイセエビは普通のイセエビ以上に手に入れるのが難しい稀少食材だということですね。
参考:小笠原の魚介類に関する東京都小笠原支庁の公式情報(イセエビ類の漁獲金額・価格データ)
東京都小笠原支庁 – 小笠原の魚介類(公式)
アカイセエビの購入を考えるなら、漁期を把握しておくことが必須です。イセエビ類全般は夏の産卵期を守るために禁漁期間が設けられており、地域によって多少の差はありますが、おおむね5月〜9月が禁漁となっています。
具体的には、三重県産の場合は5月1日〜9月30日が禁漁、千葉県産は6月1日〜7月31日が禁漁などが代表的な例です。アカイセエビの産地である小笠原諸島でも同様に産卵期の保護規制があります。禁漁期間中は、当然ながら新鮮な活き個体の入手はほぼ不可能になります。
漁が解禁されるのは秋口(10月前後)で、旬の最盛期は10月〜2月ごろです。この時期は身が最も引き締まっており、甘みと旨みが強くなります。これが基本です。
禁漁明け直後の10月は、前年から冷凍保存されたものも市場に出回ることがありますが、活き個体やほぼ鮮度が保たれた品物を狙うなら、漁が本格化する11月〜1月が最も狙い目の時期です。
夏場に「アカイセエビが食べたい!」と思って通販を検索しても、まず活きた商品は見つかりません。禁漁期間だと覚えておけばOKです。
参考:伊勢海老の禁漁時期・漁期の詳細(ふるなびのコラム)
ふるなび – 伊勢海老の旬はいつ?美味しく食べられる時期や食べ方を紹介
アカイセエビそのものを専用で販売している通販サイトはほとんど存在しないのが現実です。ただし、イセエビ類(アカイセエビ含む)として流通している商品や、小笠原の特産品を扱うショップでは入手できるケースがあります。
通常のイセエビ通販の相場観としては、下記のような価格帯が参考になります。
「訳あり」商品とは、ヒゲや足が折れているだけで身の品質や鮮度には問題ない商品のことです。見た目が気にならない家庭用であれば、訳あり品を選ぶことで30〜40%ほど安く購入できることがあります。これは使えそうです。
もう一つ、主婦の方にぜひ知っておいてほしいのが「瞬間冷凍品」の活用です。水揚げ後すぐに急速冷凍された品は、鮮度がほぼ維持されたまま刺身用として食べられます。活き個体にこだわらなければ、冷凍品でも十分に美味しい料理が楽しめます。
購入先として使いやすいのは楽天市場やヤフーショッピングの国産水産専門店です。「イセエビ 訳あり」「イセエビ 冷凍 送料無料」などで検索すると、コスパの高い商品が見つかります。価格比較は一度「価格.com」でまとめて調べると、最安値を把握しやすいです。
アカイセエビはイセエビ同様に、刺身・味噌汁・鬼殻焼き・グラタンなど幅広い調理に向いています。身肉は高タンパク・低脂肪で、カリウムやリンも豊富に含まれています。これは体にもうれしいですね。
最もシンプルで旨みを堪能できる食べ方が刺身(活造り)です。プリプリとした弾力と淡い甘みが特徴で、何も付けずに食べても、醤油とわさびでいただいても絶品です。
刺身を食べ終わった後の「頭」を捨てるのはもったいないです。頭を縦半分に割り、水と酒で10分ほど煮るだけで濃厚な出汁が取れます。そこに味噌を溶けばイセエビの味噌汁の完成です。頭の中のミソ(肝)も一緒に溶け出して、旨みが格段にアップします。
家庭でイセエビを捌くのが不安な場合、キッチンバサミで尾から胴体の殻を切るだけで身を取り出せます。包丁は必要ありません。
冷凍品を使う場合は、冷蔵庫で半日〜一晩かけてゆっくり解凍するのが基本です。急ぐ場合は流水解凍(袋ごと流水に当てる)でもOKです。一度解凍したものは再冷凍せず、その日中に使い切るようにしましょう。
参考:伊勢海老のさばき方・料理レシピ(ちゅうかご〜)
ちゅうかごー – ハサミを使えば誰でも簡単!伊勢海老のさばき方
なぜアカイセエビはここまで値段が高くなるのでしょうか?理由はいくつかあります。
まず、産地が小笠原諸島に限定されていることが大きいです。小笠原は東京から南に約1,000km(飛行機がなく、船で約24時間かかる)という遠隔地であるため、輸送コストが高く鮮度管理も難しい。産地を離れると価格が上がるのは当然です。
次に、資源量が減少傾向にあることも価格を押し上げています。国土交通省の計画資料でも「アカイセエビは需要が高いものの資源の減少が危惧されている」と明記されており、獲れる量自体が限られています。希少ということですね。
さらに、死後の鮮度低下が非常に速い点も流通コストを高める要因です。甲殻類は死後すぐに自己消化が進むため、水揚げ後は急速冷凍が必須で、この冷凍処理にかかる設備コストも価格に反映されます。
こうした事情を知っておくと、通販で「訳ありで安い!」と感じた商品の中でも、鮮度管理がしっかりされた商品を選ぶ目が養われます。購入時は、瞬間冷凍(急速冷凍)かどうか・刺身用として販売されているかの2点を必ず確認するのが重要です。
アカイセエビや国産イセエビを初めて通販で購入するなら、まずは「訳あり冷凍品」で味と品質を試してみることをおすすめします。いきなり活き個体の高額商品を買うより、失敗リスクを抑えられます。賢い選び方が条件です。
参考:イセエビの通販・産地直送品を比較する際の参考サイト
BIGLOBEグルメ – 訳ありなどで激安でお取り寄せ!人気の伊勢海老の通販おすすめランキング