

コウサイタイは、花が咲いていない若いもの、葉や茎が「しゃきっと」したものを選ぶと調理しやすいです。
切り口が茶色く変色しているものは鮮度が落ちやすいので避け、軽くしなびた程度なら冷水にしばらく浸すと張りが戻る場合があります。
保存は乾燥が大敵で、濡らした新聞紙やペーパーで包んで袋に入れ、野菜室で「立てて」保存すると持ちがよくなります。
料理する人向けの現場感としては、立てて保存できない家庭用冷蔵庫も多いので、空のペットボトルや細長い容器を“即席スタンド”にして野菜室に入れると、茎が折れにくくストレスが減ります。
また、買ってすぐ全部使い切れないときは「使う分だけ先に下茹で→残りは生で保存」と分けるのが合理的です(下茹では色が変わりやすいので、用途を決めてからが安全)。
参考)紅菜苔(こうさいたい)/べになばなの選び方や料理:旬の野菜百…
■冷凍について
大量にある場合は、固めにさっと茹でてから小分け冷凍し、使うときは自然解凍して和え物などに回せます。
冷凍品を炒め物に使うと水分が出て仕上がりがぼやけやすいので、汁気を切ってから短時間で絡める使い方が向きます。
基本は「ブランシール(下茹で)」で、軽く塩をした熱湯で短時間茹でてから冷水に取ります。
塩の目安は1〜2%程度(水1Lに10〜20g)が提示されており、ほんのひとつまみ程度だと意味が薄いという考え方もあります。
茹で時間は30秒〜1分程度を目安に、茹で過ぎ・冷水にさらし過ぎを避けると食感が残ります。
■「茎から入れる」小さな差が効く
レシピでは「茎のほうから入れる」指示がよく出てきますが、これは茎と葉で火の通りが違うためです。
参考)紅菜苔(菜の花)の胡麻ツナ和え
家庭の鍋だと再沸騰まで時間がかかるので、茎を先に10〜20秒、次に葉を入れて30〜40秒、のように分けると失敗が減ります。
■下茹でをする意味(味より“見た目”が大きい)
コウサイタイは赤紫の色素アントシアニンを含み、水溶性で熱に弱いので、他食材と一緒に煮ると色が溶け出して全体が黒ずんだ印象になりやすいです。
煮物や炒め物で「肉やきのこの色が移る」問題を避けたい場合、先に下茹でしておくと見た目が整う、という実用的な利点があります。
コウサイタイの赤紫はアントシアニン由来で、加熱すると色素が溶け出して暗緑色っぽく見えることがあります。
茹で湯に酢を少し加えると色がある程度残る(残しやすい)という調理のコツが紹介されています。
アントシアニンは酸性になると赤系統の発色が強くなる、という性質があり、酢で酸性に寄せると「赤みが立つ」方向に働きます。
■“意外と知らない”味への影響
酢を入れると酸味が付くのでは?と心配されがちですが、茹で湯に少量なら酸味はほぼ残りません(ただし入れ過ぎると繊維が締まりやすいので、あくまで少量がおすすめです)。
おひたし・胡麻和え・ナムルのように「後で味を入れる料理」ほど、色の印象が料理全体の満足感を左右するので、酢の小技が生きます。
参考:アントシアニンが酸性で赤く発色する理由(pHで色が変わる仕組みの解説)
https://site.ngk.co.jp/lab/no119/
おひたしは、茹でたコウサイタイにだし醤油(+かつお節)だけでも成立し、茎に適度な食感が残ると紹介されています。
炒め物では、豚肉などを炒めてから下茹でしたコウサイタイを加えると、肉に色が移りにくく見た目が良くなる、という実務的メリットがあります。
天ぷらは「生のまま衣をつけて揚げる」紹介もあり、下茹でを省いて香りと食感を立てる作り方ができます。
■調理別のおすすめ(使い分け早見表)
・おひたし/胡麻和え/ナムル:下茹で推奨(短時間+水気をしっかり切る)。
・炒め物:色を優先するなら下茹で→最後に加えて短時間で仕上げる(炒め過ぎるとしなりやすい)。
参考)紅菜苔(こうさいたい)の味や食べ方とは?炒め物などの簡単レシ…
・天ぷら:生のままでもOK。花芽を衣にくぐらせて落とすと形がきれいに出ます。
■味付けの方向性(家庭で迷わないための軸)
コウサイタイは短時間加熱が基本なので、仕上がりを分ける最大要因は「切り方」と「水分管理」です。
おひたし・和え物で水っぽくなる失敗は、茹で後の水切り不足が原因になりやすく、ザル上げ後に“軽く押して”水分を抜くと味が締まりやすくなります。
炒め物でべちゃつく場合も、下茹で後の水分がフライパンに出てしまうのが一因なので、キッチンペーパーで表面の水気を取ってから加えると、調味料が絡みやすくなります。
■切り方の提案(料理の目的で変える)
■“地味に効く”段取り