

個人賠償責任保険の月額保険料は、補償金額によって変わってきます。保険金1000万円の場合は月額約40円~80円程度、保険金1億円の場合は月額約130円~210円程度が相場なんです。
参考)個人賠償責任保険が便利|交通事故や日常トラブルに備える知識|…
最も一般的なのは保険金1億円のプランで、火災保険に付帯する場合は月額100円程度で加入できます。保険金額を1000万円に下げても月数十円の差額しかないため、補償を手厚くしておくことをおすすめします。
クレジットカードで加入する場合は月額200円~300円台が多く、高くても月額1000円程度です。年間で見ても2400円~3600円程度なので、家計への負担も少なく続けやすいのが魅力ですね。
参考)クレジットカードの個人賠償責任保険とは?加入時の注意点とメリ…
保険金2億円の補償を設定している保険もあり、その場合でも月額500円前後、年額では3000円から6000円の間で収まることが多いです。
個人賠償責任保険は、日常生活における偶然な事故で他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の賠償責任を負った場合に補償してくれる保険です。
参考)個人賠償責任保険
具体的には、自転車で走行中に歩行者とぶつかりケガをさせてしまった場合や、子どもが他人の家の窓ガラスを割ってしまった場合、飼い犬が他人を噛んでケガをさせた場合などが対象になります。
参考)個人賠償責任特約で補償される例・補償されない例を教えてくださ…
マンションやアパートで洗濯機の水漏れにより階下の住まいに損害を与えてしまった場合や、お店で商品を誤って壊してしまった場合も補償の対象です。
参考)https://www.sonysonpo.co.jp/fire/cov_008.html
さらに、借りたカメラを誤って落として壊してしまったケースも補償されます。ただし、借りた物の補償には制限があり、スマートフォンやタブレット、自動車、価格が100万円を超えるものなどは対象外となるので注意が必要です。
個人賠償責任保険への加入方法は主に3つあります。単独の保険商品に加入する方法、火災保険や傷害保険、自動車保険などの特約として加入する方法、そしてクレジットカードの付帯保険に加入する方法です。
参考)個人賠償責任保険とは?自転車事故や日常生活のトラブルを補償
ただし、単独の保険商品はほとんど存在しないため、実際には他の保険の特約として契約するのが一般的なんです。特約の名称は保険会社によって異なり、「個人賠償責任補償特約」「日常生活賠償特約」などと呼ばれています。
クレジットカードで加入する場合は、スマートフォンやパソコンでオンライン申し込みができるため、忙しい主婦の方にも便利です。カード会社によっては複数のプランから自分に必要な補償を選べるカスタマイズ機能もあります。
火災保険や自動車保険に付帯する場合は、既存の契約に月額数百円程度を追加するだけで加入できるため、手続きも簡単です。示談交渉サービスが付いている保険会社を選ぶと、万が一の際に保険会社が相手方との交渉を代行してくれるので安心ですね。
個人賠償責任保険は家族の誰か1人が加入すれば、同居の親族や別居の未婚の子まで補償対象になるため、知らないうちに重複加入してしまうケースが多いんです。
重複して加入していても、実際の損害額を超える保険金は受け取れません。損害保険には「利得禁止の原則」があり、保険金の支払いによって利益を得ることはできないからです。例えば1000万円の損害賠償が発生した場合、契約を2つしていても保険金が2000万円になることはありません。
ただし、保険金額(補償額)は加算されます。1億円の個人賠償責任保険に2つ加入していた場合、補償額は合計で2億円になりますが、自動車保険の個人賠償責任特約は保険金額が無制限に設定している場合が多いため、そのような場合の重複加入は完全に無駄になってしまいます。
重複加入を避けるためには、まず自動車保険や火災保険などに付帯する形で加入していないか確認することが大切です。ご家族が加入している保険の補償内容も含めて、一度整理してみることをおすすめします。
参考)https://hoken-room.jp/bicycle/9449
個人賠償責任保険と自転車保険の大きな違いは「自分への補償の有無」です。自転車保険は傷害保険と個人賠償責任保険が組み合わさったもので、事故の相手も自分自身も双方が補償対象になります。
参考)自転車保険と個人賠償責任保険の違い、自転車傷害特約について …
個人賠償責任保険では、自転車で走行中に事故を起こして法律上の損害賠償責任を負った場合に補償を受けられますが、加害者側(自分自身)のケガなどの損害については補償されません。
自治体の条例では、自転車で走行する方が事故を起こして加害者になった際に、相手方への損害賠償をカバーする内容の保険・特約に加入していれば良いとされています。そのため、「自転車保険への加入」でも「火災保険に個人賠償責任特約をセット」でも要件を満たすことができるんです。
近年、小学5年生の自転車事故で裁判所が損害賠償額約9500万円を請求した例もあり、自転車を利用する家庭では個人賠償責任保険への加入が必須といえます。
自転車保険か個人賠償責任特約かは、自転車走行中のケガをどのようにカバーしたいか、そして現在加入している他の保険の補償内容も踏まえて検討すると良いでしょう。
個人賠償責任保険への加入を検討する際の参考として、コープ共済の個人賠償責任保険では1事故につき3億円を上限として補償され、示談交渉サービスも付いています。
コープ共済の個人賠償責任保険
また、個人賠償責任保険の詳しい補償内容や保険料については、交通事故や日常トラブルに関する専門サイトでも解説されています。
個人賠償責任保険が便利|交通事故や日常トラブルに備える知識
月額数百円程度で家族全員を守れる個人賠償責任保険は、主婦の方にとって心強い味方です。まずは現在加入している保険の内容を確認し、重複がないか、補償が十分かをチェックしてみてくださいね。