生協やオイシックスのミールキットにも使われている便利なカット野菜。
コンビニの多品目サラダ野菜も便利ですし、野菜増し袋(サラダコスモ)なんかは、袋のままレンジでチンして、カップラーメンに入れるだけで、無調理で野菜たっぷりラーメンが食べられる人気商品です。
10品目サラダなどもそうですが、真面目に全品目揃えようとしたらそれだけで1,000円以上かかってしまいますものね。
ただ、カット野菜は「薬漬けで危険」「栄養がぜんぜん少ない」っていう妙な噂があります。
実際どうなんでしょうか?
カット野菜に使われている薬品と言えば、消毒用の次亜塩素酸ナトリウム。
字面からして、何かヤバそうですが、どうなんでしょう?
実は、次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省が定めた消毒剤です。
食中毒を避けるために、次亜塩素酸ナトリウムなどでちゃんと消毒しなさいよ、とお達しが出てるんですね。
水道水にも使われている成分ですし、さっと洗い流して加熱すればほとんど分解されるため、あまり気にしなくて良いようです。
ただし、どうしても気になる!という方向けの商品も販売されています。
オイシックスのミールキットのカット野菜は、次亜塩素酸ナトリウム無使用。
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パルシステムや生活クラブは、次亜塩素酸ナトリウムに炭酸ガスを混ぜて使用量を減らす工夫をしています。
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カット野菜は栄養がない、という噂は実際どうなんでしょう?
実は、カットしてから洗って消毒してから袋詰めすると、ビタミンが流れ出てしまいます。
(ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2などの水溶性ビタミン)
ビタミンCを多く含む、ピーマン、パセリ、ブロッコリー、カリフラワー、ビタミンB1を含む枝豆、さやえんどう、スイートコーン、ビタミンB2を含むほうれん草などは要注意。
そのため、20~30%ほどのビタミンが野菜から失われてしまうんですね。
なお、キャベツを千切りにして水に15分浸しただけでも、15%ものビタミンが流れでてしまうのだそうです。
また、冷凍のカット野菜の場合はさらに注意。解凍する過程でビタミンが溶け出てしまうので、さらに栄養は目減りしてしまいます。
解凍せずにスープ系料理に使うことで、水に溶けるビタミンを効率的に取れます。
カット野菜の消費期限は、密封された状態で3~4日とされています。
開封後は、カットされている断面から傷みやすくなり、翌日までに食べきるようにしましょう。
ラップで包んだり、ジッパー付きのポリ袋にいれてカット面が空気に触れないようにすると、傷みが多少遅くなります。
冷凍されていないカット野菜は、野菜室ではなく冷蔵室で保存するのが長持ちさせるコツ。
未カットの野菜は、袋から出して冷蔵庫の野菜室で保存するのが常識ですよね。でも、カット済みだと温度が高いほどカット部分から菌が繁殖して、変色や腐敗が起こりやすくなります。
野菜室は、冷蔵室よりも少し温度が高いんですね。
でも、だからと言ってチルド室に入れると逆効果。
野菜が凍る可能性があり、細胞部分が破壊されて味が変わる可能性があります。
徹底した衛生管理のもとに作られたカット野菜は、「開けたて」「食べきる」を守れば安心して免疫力の低い子供にも食べさせられるというメリットもあります。
上手に活用していきたいですね。