

碓井エンドウ(ウスイエンドウ)は、さやの中の未成熟の実を食べる「実えんどう」の一種で、グリーンピース系の改良品種として紹介されています。
特徴として、グリーンピースと比べて皮が薄く、青臭さも少ない点が挙げられ、関西で人気が高い豆として知られます。
旬は春から初夏にかけてで、関西では旬になると碓井エンドウで豆ごはんを炊く家庭が多い、とされています。
産地面の話を補うと、和歌山県はうすいえんどう(紀州うすい)を大きな産地として発信しており、複数の作型(抑制・ハウス・春取り・初夏取り)で10月下旬から6月上旬まで供給できる体制で生産している、と説明されています。
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さらに、栽培のはじまりについて「明治時代に米国から大阪府羽曳野市に導入されたことから始まった」とされ、その後に当地で品種改良が進んだ、という流れがまとまっています。
意外と知られていない小ネタとして、JA紀州の産地記事では、収穫最盛期のゴールデンウイーク頃に合わせて、5月4日を語呂合わせで「うすいえんどうの日」としている点が書かれています。
こうした“旬のど真ん中”の目安があると、売り場での買い時の勘所もつかみやすくなります。
碓井エンドウは、さやから出してしまうと一気に鮮度が落ちてしまうため、扱いは「買ったら早め」が基本だと産地側からも注意喚起されています。
この性質は料理の失敗にも直結しやすく、下処理を後回しにすると、甘みの落ち・香りの抜け・食感の粉っぽさにつながりやすいので、予定が立たない日は“保存前提の下処理”に寄せるのが安全です。
下処理の考え方は大きく2つに分けると整理しやすいです。
・すぐ使う:豆ごはん、卵とじ、スープなどの当日調理へ回す。
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・後で使う:塩ゆでして冷凍し、必要な分だけ取り出す運用にする。
また、意外な調理の入口として「さやのまま焼く丸焼き」がおすすめとして紹介されています。
アルミホイルで包み、オーブントースターで15分程度、焦げ目ができるくらい焼いて粗塩で食べる、という食べ方で、えだまめのように楽しめるとされています。
“むく前に加熱する”発想は、下処理が面倒な日でも旬の香りを逃しにくいので、料理する人ほど覚えておくと便利です。
碓井エンドウは関西で豆ごはんに使われることが多い、という文脈で語られる野菜です。
豆ごはんは「豆の甘み」と「ごはんの香り」を一体にできるので、皮が薄く青臭さが少ないという碓井エンドウの特徴が生きやすい料理だと考えられます。
一方で産地紹介では、関西で豆ご飯や卵とじなどさまざまな料理に使う、と用途の広さも明言されています。
卵とじ方向に寄せると、豆の食感を主役にしつつ、卵のコクで青さをやさしく包めるため、「豆ごはんだと豆の存在感が強すぎる」と感じる人にも着地点を作りやすいです。
料理の選び方の目安は、「旬の初期=豆がやわらかい→豆ごはん」「旬の後半=豆がしっかり→卵とじやスープで食感を楽しむ」といった発想にすると、同じ碓井エンドウでも満足度が上がります。
ここで大事なのが、鮮度が落ちやすいという前提です。
買った日のうちに「豆ごはんに使う分」と「冷凍に回す分」を分けて下処理すると、旬の短さを“台所のストック”で伸ばせます。
保存の結論から言うと、碓井エンドウは“長期戦に弱い素材”で、さやから出すと鮮度が一気に落ちるため、早めの加熱や冷凍が推奨されています。
産地記事でも、茹でて冷凍すれば長期保存が可能で、いつでも食べられる、と明確に紹介されています。
冷凍の実務で重要なのは、冷凍庫の中で豆が団子にならないように扱うことです(あとで必要量だけ取り出したいから)。
おすすめの運用は次の通りです。
・塩ゆで:食感を残す目的で“やや短め”の加熱に寄せる(料理に再投入する前提)。
・水気を切る:霜・劣化臭の原因を減らす。
・小分け:1回に使う量で分ける(豆ごはん1回分、卵とじ1回分など)。
・再加熱:凍ったままスープや卵とじへ入れて仕上げる(解凍ムラを避ける)。
保存の話で見落としがちなのが、「生のままむいた状態で放置しない」という一点です。
むき終わった豆が余りそうなら、料理に入れる順番を変えて(豆を先に塩ゆで→その間に他の下ごしらえ)“豆の鮮度優先”の段取りにすると、味の差が出やすいです。
碓井エンドウは「下処理が面倒」という理由で敬遠されがちですが、産地記事が推す“さやのまま焼く丸焼き”は、その弱点をひっくり返す手段になります。
さやごとアルミホイルで包み、オーブントースターで15分程度焼いて粗塩で食べる、というシンプルさで、むく手間を後ろにずらしながら旬を楽しめるのがポイントです。
この食べ方の実用的な利点は、料理工程が次の3つにまとまることです。
・洗う(泥や花落ちを軽く落とす)
・包む(アルミホイル)
・焼く(トースターで放置できる)
焼き上がった後、熱でさやの中の豆がふっくらし、つまみ感覚で“えだまめ的”に食べられる、と紹介されています。
さらに、ここから応用すると、焼いてから豆を取り出してサラダやスープへ入れるなど、むく作業が「単体の下処理」から「仕上げの一部」に変わり、心理的なハードルが下がります。
なお、碓井エンドウの性質として「さやから出すと鮮度が落ちる」があるため、むく前に焼いてしまうのは理にかなった選択でもあります。
産地の特徴・歴史(碓井地区への導入の話)を押さえたい。
旬の野菜百科:ウスイエンドウ/碓井えんどう
作型・収穫・選別・丸焼きなど、産地側の具体的な実務を押さえたい。
alic:産地紹介(JA紀州)うすいえんどう