食宅便は、糖質制限や塩分制限など
冷凍の制限食を販売するサービス。
知名度低いです。利用者も多くありません。
ぶっちゃけ、宣伝がドヘタと言えるでしょう。
しかし、冷凍制限食としては、おかずの量、値段の安さともにナンバーワンの実力。
食宅便の最大の欠点は、他の冷凍制限食と比べてみないと良さがわからない点。
弁当の量が多いのか少ないのか、相場より安いのか高いのかなんて、初見ではわかりませんって。
医療食に実績のある日清医療食品…へー、あの日清食品の系列かな?
調べてみると、実は日清医療食品は、日清食品と全く関係のない会社!
イメージ悪っ!名前で騙そうとしてる感!
しかし、日清医療食品は、病院・医療施設への給食業務で業界でシェア1位の実力あるスゴイ会社でした。
名前で騙そうとしてるポッと出のインチキ会社じゃなかった。ごめん。
食宅便のおかずは、5品構成。メインのおかず(主菜)1個に、副菜が4つ。
おかず数は少ないどころか多い。
実はこれ、冷凍の制限食の中では最多です。
とは言っても、副菜には「小さい副菜」もカウントされているので、「他社より、少しだけ量が多い」というレベルです。
5品という数は、「他社より多く詰め込んで、目立ってやろう」とかそういう意図ではなく、
多くの食材をバランス良く使おうとした結果、1食に20種類以上の食材を使用することになり、
他社よりおかず数が多くなった、というのが真相のようです。
なお、弁当の種類自体も300種類もあり、好き嫌いの多いかなりの偏食さんにも対応できるようになっています。
食宅便の弁当の値段は、1食560円~で、まあまあ安い。
食宅便の送料は、定期便にすると最大14食まで390円になり、まあまあ安い。
しかし、弁当と送料を合わせた総額では、冷凍制限食の中で最安です。
冷凍の宅配弁当は冷凍しときゃ腐らないからまとめ買いで送料節約できるけど、値段がクッソ高い…。そんな中で、食宅便の値段を見せられると「あぁ、これでいいや」ってなるんだと思います。
食宅便を評価している人は、日清医療食品から提供される冷凍弁当という点。栄養バランスもとれた 健康的なおかずだから選ばれているんだろうなー、という感じ。
口コミでは「美味しい」という評価(たぶん、これはやらせだ)や 「味が平凡ながら、バランスが良い」といった評価も多く見られる一方、「味に飽きる」との意見もあります。美味しいかどうかは人それぞれの嗜好があるので、まずはお試しセットを注文して実際に味を試してみると良いでしょう。
私は「まあこんなもんだろう…」と思いました。
一方で、食宅便には改善すべき点もあります。以下に、よく見られる悪い口コミを紹介します。
食宅便の容器は大きいため、冷凍庫のスペースをとるという意見が寄せられています。また、アレルギー対応がされていないという点も改善が望まれます。アレルギーを持っている人は注意が必要です。
食宅便の悪い口コミは少ないです。
というか、口コミ自体が少ないです。
口コミサイト「みん評」の口コミ件数は、2年で7件。
知名度の高いナッシュ(57件)と比べると、口コミ数は1/8以下。
関連)ナッシュ 宅配の口コミ
ウェルネスダイニングの口コミが3年で9件なので、知名度は同じくらいかも…。
関連)ウェルネスダイニングの口コミ
食宅便の口コミ内容は「普通にうまい」とか、「栄養面、美味しさに大満足」とかの、何の役にも立たないコメントばかり。
そんなヤラセみたいなコメント、いらない!こっちは悪い口コミを見たいんだよぉー。
それで、「まあ、それくらいならいいか」と安心してから買いたいんだって!
食宅便の悪い口コミ「おこのみセレクトで10種購入したら、賞味期限が短いものが入っていた」
唯一の悪い口コミが、
「おこのみセレクトで10種購入したら、賞味期限2ヶ月後のやつが入ってて、なんか損した!」というもの。
公式サイトには賞味期限についてはっきり記載がありません。
おこのみセレクトで10種類購入、1月末日注文、2月配達で、3月と4月の賞味期限が1種類ずつ含まれていました。
他は5,9,10,11,12月となっていて、かなり賞味期限が短いものに当たってしまうと損した感じ。
フリーダイアルに電話すると、注文日から2ヶ月以上あるものをお届けする、とのことでした。人気のない売れ残りを選んでしまうと賞味期限は短いです。
これなんかは、いやいや、2ヶ月あれば10食くらい食べるだろー。
賞味期限2ヶ月の弁当は、10個のうち1個だけだったんでしょ?だったら、先にそれを食べちゃえばいいんじゃん?
と思ってしまいます。
もしかして、非常食用に賞味期限の長さで弁当を選んでる人だとしたら、
それはごめんなさい…。
食宅便の味に関する口コミ「美味しさに大満足…?」
先ほど、ヤラセみたいなコメントとして紹介した口コミですが、
味に関しては、根拠がありそうです。
それは、冷凍技術と味付けの技術。
食宅便は、弁当を大量に一気に冷凍するのに「トンネルフリーザー」使ってます。
まず、作ったお弁当をトンネルフリーザー(エアブラスト冷凍機を使う会社もあり)で急速冷凍させると、
食品内の水分が膨張して、食材の構造が壊れることがありません。
こうやって急速冷凍した弁当は、
電子レンジで戻したときにふっくらと戻ります。
急速冷凍できてないと、水分が流れ出て、ベチャベチャ弁当になっちゃうんですね。
まだ温かいお弁当が、ベルトコンベヤで冷え冷えトンネルに運ばれていき、
トンネルを出る頃にはカッチンカッチンに凍っているのだそう。
1日10万食に対応できる大掛かりな機械で、これを使うことで弁当1個あたりの冷凍コストを下げられるんですね。
もう一つは、味付けの技術。
糖質制限、塩分制限をしていても味をしっかり感じることができるよう、
出汁や香辛料を効果的に使っています。
出汁や香辛料を使うと、塩分や糖分が控えめでも、しっかり味を感じることができます。
結果として、和食やカレー味など、味付けがやや偏る傾向はあります。
そのため、「味が薄い」と感じることが少なくなっているんですね。
ウェルネスダイニングなどでも、似たようなテクで味をつけているので、
医療食の業界では割とスタンダードな手法なのかも知れません。
食宅便のメニューは、栄養バランスに考慮された豊富な種類が用意されています。代表的なメニューを以下に紹介します。
健康に気を遣いたい人や、栄養バランスの整った食事を摂りたい人におすすめのメニューが揃っています。
先ほど、日清食品のパクリみたいとか書いてしまったので、
日清医療食品について調べてみました。
項目 | 内容 |
---|---|
企業名 | 日清医療食品株式会社 |
会社設立 | 1972年9月25日 |
資本金 | 1億円 |
社員数 | 48,220名(2021年1月現在) |
拠点数 | 本社・16支店・16営業所 |
事業内容 | 給食の受託業務/医療用食品の販売/食品の販売/食器・厨房機械・厨房用備品の販売及び賃貸業務/売店の経営/飲食店業/給食、弁当の配食業/医療機関、福祉施設等の経営コンサルタント業/医療用並びに食品類の検査試薬の研究、開発、製造及び販売/不動産の賃貸及び管理業/前記業務に付帯する一切の業務 |
1972年設立、資本金1億円の大企業だった!
病院・福祉・保育施設への食事サービス業界では、マーケットシェア31.4%の第一位で、
日本の飲食業界全体でのランキングは、第5位。
「食宅便」なんて、会議室でオジサンが3秒で考えたようなネーミングなのに、実はスゴイ会社が運営していたのでした。
疑って本当にすみませんでした。
冷凍弁当系にしては珍しく、食宅便にはお試し品があります。
4食1セットで2,240円(1食あたり560円)で、送料無料です。
少ない数で試せるのは良心的と言えるでしょう。
本音を言えば、1食だけ送料無料で試したいところですが、
そうすると親や親戚の住所を使ってお試しだけ注文しまくるヤツとかが居て、
赤字になっちゃうんでしょう…。
引用:食宅便のよくある質問
2回目からは普通に送料がかかります。弁当の値段はそのまま。
送料は780円かかりますが、らくらく定期便利用で390円(最大2セット=14食まで注文可能)になります。
長期利用のかたは、定期便必須でしょう。
なお、定期便は1回だけ利用して止めることも可能です。
定期便利用のメリットは以下の通り。
思ったより弁当を消費できていない場合は、次回のみ配達をやめる「スキップ」や、一定期間配達をやめる「休止」がマイページから設定できます。
なお、らくらく定期便を解約するには、次回配達の5日前までに電話連絡すればOK。
コールセンターなので、解約の理由は一応聞かれますが、引き止めは特にありません。
食宅便では、糖質制限、塩分制限、たんぱく制限などのコースがあります。
制限食以外に、「まんぷく亭」などの制限のかかっていないメニューもあります。
制限食じゃない家族の分も一緒に注文するか…というときに選ばれているようです。
また、「はらすまダイエット」というメタボ解消プログラムと連携した「はらすまセット」も提供中。
「腹」を「スマート」にしたいから、「はらすま」だそうです。語呂悪いな…。
関連)はらすまダイエット|ニッセイコム
健康診断でメタボ判定されたお父さん用というわけですね。
上記は、はらすまセットの1つ、チーズタッカルビ風です。
こうして見ると、そこまでギチギチのダイエット食というわけでもなさそう。
あんまり厳しくしても、お父さんが影で隠れ食いしちゃいますからね。
このあたりが妥当なんでしょう。
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