ラドゥーお菓子の作り方と種類・栄養を徹底解説

ラドゥーお菓子の作り方と種類・栄養を徹底解説

ラドゥー お菓子の基本・種類・作り方と栄養まとめ

ラドゥーを「甘いだけのお菓子」と思っていると、腹持ちの良さと栄養価の高さに驚いて、おやつの量を大幅に減らせます。


🫘 この記事でわかること
📌
ラドゥーとはどんなお菓子?

インド発祥の丸い伝統菓子。ベサン粉・ギー・砂糖を主材料とし、カルダモンの香りが特徴的なお供え物由来のスイーツです。

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主な種類と違い

ベサン・ラドゥー/モティチュール・ラドゥーなど複数の種類があり、材料と製法が異なります。日本でも作りやすいタイプをご紹介。

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栄養・保存のポイント

ひよこ豆由来のタンパク質・鉄・葉酸が豊富で、常温で約1週間保存可能。手作りおやつとして優秀な理由を解説します。


ラドゥーお菓子とは何か?インドの伝統と歴史


ラドゥー(Laddu / Laddoo)は、インドに古くから伝わる丸いボール状のお菓子で、「ラドゥ」という言葉自体がヒンディー語で「小さなボール」を意味します。主な原料はひよこ豆の粉(ベサン粉)とギー(インドの澄ましバター)、砂糖で、そこにカルダモンなどのスパイスを加えて作られます。


大きさはピンポン玉ほどで、片手にすっぽり収まるサイズ感。見た目はきな粉ボールのような素朴な佇まいですが、一口かじると香ばしい豆の香りとカルダモンの芳香が広がります。


もともとはヒンドゥー教の宗教儀式やお祭りのお供え物として作られたお菓子です。インドでは「ガネーシャ(象の姿の神様)の大好物」とも言われており、特にガネーシュ・チャトゥルティなどの祭礼でよく供えられます。結婚式やお祝いの席でも必ずといっていいほど登場する、インドを代表するお菓子のひとつです。


日本でこのお菓子を知るきっかけとして多いのが、インド映画「マダム・イン・ニューヨーク(英語タイトル:English Vinglish)」です。主人公の主婦がラドゥーのケータリングサービスを営む腕利きの料理人として登場し、映画をきっかけに「ラドゥーを作りたい!」と挑戦した方も多くいます。


ラドゥーが特別なお菓子といえます。


インド国内でも地域によって素材や製法が異なり、各家庭にオリジナルレシピが受け継がれています。インドでは「お母さんが作るラドゥー」が一番おいしい、という言葉もあるほど、家庭の味として愛されているお菓子です。


インドの伝統スイーツ「ラドゥー」の基本情報(Ambika Japan)


ラドゥーお菓子の主な種類と味の違いを比較

ラドゥーといっても、インド国内だけでも数十種類が存在します。使う粉や調理法によって食感も風味もまったく異なるのが特徴です。日本で作りやすいものを中心に、代表的な3種類を整理しておきましょう。


🟡 ベサン・ラドゥー(Besan Ladoo)


最もポピュラーなタイプです。ベサン粉(ひよこ豆の粉)をフライパンでじっくり炒ってから、ギーと砂糖を混ぜて丸めます。ほろほろとした食感で、日本のきな粉棒に似た素朴な味わいです。揚げる工程がなく、家庭でも20分ほどで作れます。これが基本です。


🟠 モティチュール・ラドゥー(Motichoor Ladoo)


ベサン粉を水で溶いて、穴あきのお玉などで細かい粒(ブンディ)状に油で揚げ、砂糖シロップでまとめます。「モティチュール」はヒンディー語で「細かい真珠」を意味し、口の中でほどける柔らかい食感が特徴です。口当たりはベサン・ラドゥーよりもしっとりしており、インドの結婚式などでよく振る舞われます。市販品(250g・約500円前後)でも購入できます。モティチュール・ラドゥー100gあたりのカロリーは約504.9kcalです。


🥥 ナリヤル・ラドゥー(Nariyal Ladoo)


「ナリヤル」はヒンディー語でココナッツのこと。ベサン粉の代わりにデシケートコナッツ(乾燥ココナッツ)を使ったタイプです。甘みとほのかなミルクの風味があり、子供にも食べやすい味わいです。ベサン粉を使わないため、小麦・豆アレルギーの方にも対応しやすいという利点があります。これは使えそうです。


各種類はインドの地域性も反映しており、ウッタル・プラデーシュ州やラジャスタン州などでよく食べられています。いずれも共通しているのは、「丸い形」と「甘さとスパイスのバランス」です。


モティチュール・ラドゥーの詳しい作り方解説(IndoMedia)


ラドゥーお菓子の基本レシピ|ベサン・ラドゥーの作り方

ここでは最もシンプルで家庭に取り入れやすい「ベサン・ラドゥー」の作り方をご紹介します。特別な道具は一切不要で、フライパン1つで完成します。


📝 材料(直径3cmサイズ・12〜13個分)


| 材料 | 分量 |
|------|------|
| ベサン粉(ひよこ豆の粉) | 100g |
| ギー | 50g |
| 粉糖 | 50g |
| 塩 | ひとつまみ |
| カルダモンパウダー | 小さじ1 |
| カシューナッツやアーモンドなどのナッツ | 12〜13粒 |


ギーは無塩バターで代用可能ですが、本来の香ばしさと食感を出したい場合はギーを使うのがおすすめです。ベサン粉が手に入らない場合は、きな粉でも代用できます。ただし、きな粉はひよこ豆ではなく大豆を原料としているため、風味と色が若干異なります。


🍳 作り方(調理時間:約20分)


①ベサン粉をふるいにかける(ダマをなくし均一に炒るための大事な工程)


②フライパンを温めたら、ベサン粉を入れて弱火〜中火でじっくり10分ほど炒る。最初は白っぽい粉が薄茶色になり、甘く香ばしい香りがしてきたらOK。豆の青臭さが残っている場合は、まだ炒りが足りないサインです


③火を止めてギーとカルダモンパウダーを加え、全体をよく混ぜる


④再び弱火にかけ、ヘラでフライパンに押し付けながら1〜2分加熱する


⑤ボウルに移して粗熱をとり、塩と粉糖を加えてよく混ぜる


⑥ひとつ約15gを目安に手のひらで丸める(ゴルフボールの半分程度の大きさが目安)


⑦ナッツをひとつトッピングして完成


🔑 失敗しないためのコツ


ベサン粉の炒り方がラドゥー作りの最大のポイントです。火力が強すぎると焦げ、弱すぎると豆の青臭さが残ります。弱火でじっくりが基本です。香ばしい香りが立ってきたら、必ず味見をして生の豆の風味が消えているか確認してください。粉糖は混ぜやすく仕上がりもホロッとなるため、普通の砂糖より粉糖がおすすめです。


炒り工程だけが命です。


丸める際、生地がボロボロとまとまりにくい場合は、温めたギーを小さじ1程度追加してみてください。逆にべたついている場合は、しばらく冷ましてから丸めると扱いやすくなります。


インドで出会ったラドゥーの本格レシピ詳細(HiratsukaSpice)


ラドゥーお菓子の栄養と健康効果|ひよこ豆とギーの実力

ラドゥーは甘いお菓子でありながら、主材料の「ベサン粉(ひよこ豆の粉)」と「ギー」のおかげで、思いのほか栄養価が高い食品でもあります。これがアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)の処方箋に由来する理由のひとつです。


🫘 ひよこ豆(ベサン粉)の栄養


ひよこ豆には、鶏肉と同程度のタンパク質が含まれています(茹でた状態で100gあたり約9.5g)。さらに、カリウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・葉酸などのビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、日本メディカルハーブ協会でも「元気玉おやつ」として紹介されています。食物繊維も多いため、腹持ちが良く、少量で満足感が得られます。タンパク質と食物繊維が主役です。


妊娠中や授乳中の女性に嬉しい葉酸も含まれており、大豆の約3倍の含有量という点は意外に知られていません。主婦世代にとってうれしい成分といえます。


🧈 ギーの特徴


ギーは無塩バターを精製して作る高純度の油で、不純物(タンパク質や水分)が取り除かれています。TIME誌が選ぶ「最も健康的な食品50」に選出されたこともある食材です。加熱しても酸化しにくく、腸内環境を整える短鎖脂肪酸を含むとされています。バターより扱いやすい点もポイントです。


ただし、ラドゥー1個(約15g)あたりのカロリーは、砂糖込みで約75〜80kcal前後と推定されます。モティチュール・ラドゥーの場合は100gあたり約504.9kcalと高カロリーのため、食べすぎには注意が必要です。


⚠️ 食べ方のポイント


腹持ちが良いため、1〜2個をチャイや紅茶と合わせて食べるだけで、午後の小腹満たしに十分です。間食として市販のスナック菓子を食べるよりも栄養面でのバランスが良い選択肢となる場合があります。ただし砂糖とギーを多く含むため、1日の摂取量は1〜2個を目安にしましょう。


栄養を摂りながら満足感が得られるのが、ラドゥーが長くインドで愛されてきた理由といえます。


アーユルヴェーダ的観点から見たベサン・ラドゥーの栄養(日本メディカルハーブ協会)


ラドゥーお菓子の保存方法と日持ち|手作りでも安心な理由

ラドゥーが手作りお菓子として優秀な理由のひとつが、その「保存性の高さ」です。元々お供え物として作られていたことから、保存を前提に設計されているお菓子といえます。


🗓 保存期間の目安


| 保存方法 | 保存期間の目安 |
|----------|--------------|
| 常温(密閉容器) | 約1週間 |
| 冷蔵 | 約2〜3週間 |
| 冷凍 | 約1ヶ月 |


手作りのベサン・ラドゥーは水分をほとんど含まないため、常温保存でも約1週間はおいしく食べられます。密閉容器に入れて直射日光を避けて保存するのが基本です。夏場は冷蔵保存にするほうが安心です。


冷蔵保存すると少し固くなりますが、常温に30分ほど戻せばもとの食感に近づきます。冷凍した場合は、食べる前夜に冷蔵庫に移してゆっくり解凍するのがおすすめです。


一度に複数個作って冷凍しておくと、忙しい日のおやつや来客時のお茶菓子として重宝します。これは使えそうです。


🎁 贈り物にも向いている理由


インドでは結婚式やお祭りのときに、ラドゥーを箱に入れて贈り物にする文化があります。日持ちするうえに個包装がしやすく、見た目もかわいいため、日本の手作りスイーツのプレゼントにも向いています。グラシン紙に包んでギフトボックスに入れると、一気におしゃれな贈り物になります。


保存性が高い理由は、水分をほとんど含まない配合と、ギーの抗菌性にあります。バターと異なりギーは水分を除去した純粋な油脂のため、微生物が繁殖しにくい環境が作られます。1週間が基本目安です。


市販のモティチュール・ラドゥーは「10度以下で保存し、できるだけ早くお召し上がりください」と記載されている場合が多く、手作りより保存期間が短い場合があります。保存方法は必ず確認してください。


ラドゥーお菓子を日本の食材で作る代用レシピと購入先

ラドゥー作りで最初のハードルになるのが、「ベサン粉」と「ギー」という聞き慣れない食材の入手です。実はどちらも、日本にいながら比較的手軽に手に入ります。意外ですね。


🛒 ベサン粉の入手方法


- Amazonや楽天市場:「ベサン粉」「ひよこ豆の粉」「ガルバンゾ粉」で検索すると複数商品が見つかります。神戸スパイスや輸入食材店のオンラインショップで200〜500g単位で購入可能です
- カルディコーヒーファーム:店舗によっては取り扱いがある場合があります
- 代用品として「きな粉」:大豆の粉であるきな粉はベサン粉と似た使い方ができます。ただし、香りや色がやや異なり、ラドゥー特有のほろほろ感が出にくくなります。風味は変わりますが試しやすいです


🧈 ギーの入手方法


- Amazonや楽天市場:インドブランドのギー(MI InternationalやRainbow Farmsなど)が800〜1,500円程度で購入できます
- カルディコーヒーファーム・コストコ:取り扱いがある場合があります
- 自家製ギーで代用:無塩バター250gを弱火で溶かし、透明になったらコーヒーフィルターで濾すだけで完成します。冷蔵保存で約3ヶ月使えます。コストを抑えたい方に向いています


☕ 食べ方と合わせ飲み物


インドではラドゥーをチャイ(スパイスミルクティー)と一緒に食べるのが定番です。ラドゥーは甘く、口の水分を持っていく食感のため、飲み物との組み合わせが必須といえます。甘いチャイとラドゥーの組み合わせは「甘×甘」に思えますが、チャイのスパイス(ジンジャー・シナモン・カルダモン)が口の中をリセットしてくれるため、くどくなりません。日本では緑茶やほうじ茶との相性も良いと言われています。


🌍 既製品を購入したい場合


自分で作るのが難しい場合は、日本国内のインド食材店や通販で既製品を購入することもできます。例えば、モティチュール・ラドゥー250gは通販で約600〜1,000円前後で購入可能です。インド人が経営する食材店が近所にある場合は、そちらで手に入ることもあります。まずは市販品で味を確認してから手作りにチャレンジするという順番もおすすめです。


モティチュール・ラドゥーの市販品(Ambika Japan オンラインショップ)






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