

静岡県内で日本口腔インプラント学会の指導医を持つ歯科医院は、2025年3月現在わずか5院しかありません。
MI(ミニマルインターベンション)とは、「Minimal Intervention」の頭文字を取った治療概念で、2002年にFDI(世界歯科連盟)が公式に採択した考え方です。虫歯になった部分だけを最小限に取り除き、健康な歯質を極力温存することを最優先とします。三島・長泉町のMI総合歯科クリニックは、まさにこの理念を医院名そのものに掲げた歯科医院です。
従来の歯科治療では、「虫歯が再発しないように健康な部位まで大きく削る」というアプローチが主流でした。しかし、歯は一度削ると元には戻りません。つまり削るほど歯の寿命が短くなるということです。
MI治療では4つの柱として、「歯をほとんど削らない」「なるべく神経を残す治療」「痛みが少なく早期の歯周病治療」「虫歯になりにくい強い歯にする」を実践します。このうち特に注目されるのが「神経を残す根管治療」です。神経を取った歯は栄養供給が断たれ、長期的には脆くなって破折リスクが高まることが知られています。神経を残す治療を徹底することが、患者の口腔の長期的なQOL維持に直結するわけです。
歯科従事者として理解しておきたいのは、MI治療を実践するには高い診査・診断力が前提になるという点です。闇雲に「削らない」だけでは不十分で、唾液検査によるカリオロジーに基づいたリスク評価、定期的なメインテナンスとの組み合わせがあってこそMI治療は成立します。これが基本です。
MI総合歯科クリニックでは、ストリークレーザーとPOICウォーター(次亜塩素酸を含む電解機能水)を組み合わせた治療を実施しています。ストリークレーザーにより、健康な組織を傷つけることなく患部のみを処置でき、さらにPOICウォーターでお口の中のたんぱく質汚れを分解・除菌することで、治療効果と予防効果を同時に高める仕組みです。これは使えそうです。
【参考】DoctorBook academy:MI(ミニマルインターベンション)の概念と実践について詳しく解説しています
歯科医師全体の0.2%しかいない、という数字の重みを考えてみてください。日本には約10万人以上の歯科医師がいますが、その中で日本口腔インプラント学会の「指導医」に認定されているのはわずか約1.5%、さらにその中でも最上位に位置します。
MI総合歯科クリニックの理事長・岩本麻也氏は、2025年3月に公益社団法人 日本口腔インプラント学会より「指導医」の認定を受けました。静岡県内でこの資格を持つ歯科医師は5人目という位置づけです。三島市・長泉町においては唯一の日本口腔インプラント学会指導医であり、地域における専門性の希少さがわかります。
指導医は単に「インプラント治療ができる」だけでなく、若手医師や歯科衛生士への教育・指導にも携われる「専門家の中の専門家」としての役割を担います。学術大会での発表実績、論文執筆、後進育成の実績が審査されるため、日々の臨床だけを続けていても取得できる資格ではありません。
岩本氏の経歴を見ると、2015年のMI総合歯科クリニック開院以前から水口インプラントセンター新宿の初代医院長を務め、2018年には東北大学大学院歯学研究科に入学、2022年に博士課程を修了しています。2023年には日本顎咬合学会論文優秀賞を受賞するなど、臨床だけでなく研究・教育両面での実績が評価されています。東北大学で歯学博士号を取得した後も、現場での診療と学術活動を並行しているのは、地方の開業医としては非常に稀なケースです。意外ですね。
歯科従事者として知っておきたいのは、インプラント指導医が在籍する医院に勤務することで、自身のスキルアップ機会が格段に広がるという事実です。指導医は認定資格取得のサポートができる立場にあるため、歯科衛生士が日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士を目指す環境が整いやすくなります。岩本氏は「すべての歯科衛生士が専門歯科衛生士の資格を取得できるよう教育したい」と明言しており、これを制度として実現しているのが同院の強みです。
【参考】MI総合歯科クリニック 理事長・スタッフ紹介:岩本麻也氏の詳しい経歴と資格情報を掲載しています
設備投資は歯科医院の治療品質に直結します。MI総合歯科クリニックが導入している機器のラインナップを見ると、その投資姿勢の徹底ぶりが明確に伝わります。
まず歯科用CTによる3次元的な診断が可能な環境が整っており、インプラント治療のシミュレーションや根管形態の把握に活用しています。マイクロスコープ(手術用顕微鏡)も完備しており、肉眼では到底届かない根管の奥深くまで拡大視野での処置が可能です。根管治療の精度は、マイクロスコープの有無で大きく変わります。
セレックシステムの導入により、セラミック修復物を最短1日で院内製作できる体制も整っています。印象採取→技工所送付→装着という従来の流れを省略できるため、患者の通院回数を減らしつつ高精度な補綴物を提供できます。さらにプライムスキャン(口腔内スキャナー)で型取りをデジタル化し、印象材が不要なストレスフリーな精密治療を実現しています。
静岡県の歯科医院では初めて「水素吸入器(スイソニア)」を設置したという点も注目されます。呼吸から行う全身のアンチエイジングアプローチとして、歯科治療と全身管理を一体化させた先進的な取り組みです。これは地域の歯科医院においては先駆的な判断です。
滅菌管理においても、ヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアしたDACプロフェッショナル(オートクレーブ)、ミーレジェットウォッシャー(洗浄・消毒・乾燥の全自動機器)を備えています。さらに熱に弱い器具向けのプラズマ滅菌器とガス滅菌器も導入しており、あらゆる形状・素材の器具を確実に滅菌できる体制は、インプラント治療などの外科処置を安全に行う上で不可欠な条件です。院内感染対策は万全です。
セファロ(頭部X線規格写真撮影装置)も完備しており、矯正診断のために大学病院に紹介する必要がない点も歯科従事者として注目すべきポイントです。矯正担当医を3名招聘しているMI総合歯科クリニックでは、院内完結型の矯正治療が可能になっています。
歯科衛生士にとって、予防歯科の最前線がどのように運営されているかは、就職先を選ぶ上でも、自院の体制を評価する上でも重要な基準になります。MI総合歯科クリニックでは、歯科衛生士主導の予防処置に特に力を入れています。
具体的には、唾液検査によるカリオロジーに基づいた個人ごとのリスク評価からスタートします。唾液の量・質・緩衝能、ミュータンス菌・乳酸桿菌の菌数を測定し、一人ひとりに最適化された虫歯予防プランを作成します。これは「全員同じ予防メニュー」ではなく、オーダーメイドの口腔管理です。
歯科衛生士による歯周病リスク診断も標準化されており、歯周病のリスクをスコア化した上でメインテナンス間隔や処置内容を決定します。単にスケーリングを行うだけでなく、患者のセルフケア指導(ブラッシング指導・デンタルフロスの指導など)を個別に組み合わせることが求められます。
POICウォーターの活用は予防処置においても重要な役割を果たします。次亜塩素酸(HCLO)を含む電解機能水であり、お口の中のたんぱく質系バイオフィルムを分解・除菌する作用があります。除菌効果が高い点が特徴です。通常のうがい薬では対応しにくい深部のバイオフィルム管理に有効とされており、予防専門の歯科衛生士が習得しておくべき知識のひとつです。
「ママとこどものはいしゃさん」加盟医院であるため、マタニティー歯科(妊娠中の口腔管理)から小児歯科、成人・高齢者まで全ライフステージを通じた口腔管理が可能です。各ライフステージに対応した予防プログラムを歯科衛生士が担当するため、業務の幅が広く専門性を磨ける環境です。これが条件です。
訪問歯科にも対応しており、通院困難な高齢者や障害のある方への口腔ケアも歯科衛生士が中心的な役割を担います。地域医療への貢献という観点からも、歯科衛生士としてのキャリアを社会的意義と結びつけやすい職場環境といえます。
【参考】医歯薬出版「デンタルハイジーン別冊 ミニマルインターベンション」:MIコンセプトに基づく齲蝕予防・治療の実践内容を詳しく解説しています
歯科医従事者が「どの医院で働くか」という選択は、単なる雇用条件の比較ではなく、10年後・20年後のキャリア形成に大きな影響を与えます。MI総合歯科クリニックが歯科衛生士・歯科医師向けに整備している教育・キャリア支援の仕組みは、業界内でも珍しい体制です。
新人教育については、写真付きの業務マニュアルと、外部のフリーランス歯科衛生士による研修カリキュラムの両輪で対応します。先輩との担当制を採用しているため、新卒でも「放置される」という状況にならない点が特徴的です。「業務手順をマニュアルで確認しながら先輩に聞ける環境」は、特に新卒者の定着率向上に直結します。
人事評価制度が制度化されているのも注目点です。「何ができるようになるとランクアップするのか」「どれだけ給与が上がるのか」が明確に数値化されており、頑張りが正当に評価されます。曖昧な評価によるモチベーション低下という歯科業界特有の課題に、明確な答えを出しています。
資格取得補助として、日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士の資格取得費用の支援があります。主任歯科衛生士はすでにこの資格を保有しており、その主任が指導できる体制です。さらに日本アンチエイジング歯科学会認定歯科衛生士という資格もあり、審美・全身管理の方向にもキャリアを広げられます。
福利厚生については、社会保険完備(歯科医師国保・厚生年金・雇用保険・労災保険)を整備しています。厚生年金に加入できる歯科医院は業界全体ではまだ少数派であり、これは特筆すべき条件です。企業型確定拠出年金制度の導入により、退職後の資産形成もサポートされています。残業ゼロを目標とした診療体制の工夫(午前中勤務の歯科助手を増員して滅菌業務を分担)も、長期的な就労継続に向けた具体的な取り組みです。
三島駅から徒歩10分・駐車場18台という立地の利便性は、通勤面でのストレスを軽減します。引っ越し補助や家賃補助の制度も用意されており、他府県からの転職・就職でも生活基盤を整えやすい環境です。遠方から来院する患者がいる地域の歯科医院ならではの配慮です。
【参考】MI総合歯科クリニック リクルートサイト:歯科衛生士のワークモデルや教育制度の詳細が掲載されています