津田カブと漬物と保存方法と食べ方

津田カブと漬物と保存方法と食べ方

津田カブと食べ方

津田カブの料理で迷う所だけ先に解決
🔍
特徴を知る

赤紫と白のグラデーション、緻密な肉質、香りの強さが「漬物向き」の理由になります。

🥢
下処理で差が出る

皮の扱い、繊維の向き、切り方で、歯ざわりと色の出方が大きく変わります。

🧊
保存を設計する

冷蔵・冷凍・漬物の使い分けで、旬の時期の津田カブを最後までおいしく使えます。

津田カブの特徴と旬と生産地を料理に落とす


津田カブは島根県松江市周辺で栽培される伝統野菜で、勾玉(まがたま)のように曲がる形と、上部が赤紫で先に向かって白くなる見た目が大きな特徴です。
果肉は白くて緻密、やわらかいのに煮崩れしにくく、特有の香りとほのかな甘みがあるため、漬物(浅漬け・甘酢漬け・ぬか漬け・ピクルス)に向きます。
旬はおおむね秋〜冬で、10月中旬〜12月頃が目安、12月が収穫の最盛期とされます。
料理する人向けの「特徴の使い分け」を整理すると、津田カブは“香りを残す料理”と相性が良いです。


参考)【津田かぶ】は漬物にピッタリ!島根の伝統野菜の特徴や食べ方を…


例えば、火を入れすぎると香りが飛びやすいので、煮物にするなら「短時間で芯まで温める」設計にして、最後に葉や茎を合わせて香りの層を作るとまとまりが出ます。


参考)津田かぶ |かぶ カブ 蕪 品種の特徴 食べ方 選び方

一方で、漬物は香りと食感の両方が出やすく、赤紫の皮を活かすと色もごちそうになります。


参考)津田かぶ漬け(つだかぶづけ)|にっぽん伝統食図鑑:農林水産省


あまり知られていない観点として、津田カブは「形が曲がる」こと自体が欠点になりにくい野菜です。

曲がりがある分、薄切りにしたときに断面の厚みが微妙に変化し、浅漬けで“食感のリズム”が出やすい(同じ皿でもシャキ・やわが混ざる)ので、食べ飽きにくい仕上がりを狙えます。

見た目を揃えたい場合は、曲がりの内側を下にして置き、包丁を寝かせず垂直に入れると厚みが安定します。

津田カブの下処理と切り方で漬物の歯ざわりを作る

津田カブを保存や調理に回す前に、葉を付けたままだと根の水分が葉に奪われやすいので、まず根(かぶ)と葉を切り分けるのが基本です。
根は表面の張りがあり、上部の赤紫が鮮やかなもの、葉や茎がみずみずしくしおれていないものが新鮮の目安になります。
津田カブは漬物で皮の色を活かせるため、皮を厚く剥きすぎない方が“津田カブらしさ”が残ります(ただし傷や硬い部分は落とします)。
切り方で仕上がりが変わるので、目的別に使い分けます。


✅食感を前に出す(浅漬け・ピクルス寄り)

✅“しっとり”寄り(甘酢漬け・ぬか漬け寄り)

  • 厚めの短冊:中心の緻密さが活き、噛むほど甘みが出ます。​
  • 大きめのくし形:食卓で「切り分ける楽しさ」を出したいとき向きです。​

また、津田カブの漬物は「口当たり」に差が出ます。市販の津田かぶ浅漬の説明でも、かぶと茎の間や先端などの“がさがさした部分”を丁寧にそぎ落とすと舌ざわりや見た目が良くなるとされています。


参考)津田かぶ浅漬

家庭でも同じで、皮を全部剥くのではなく“硬い筋っぽい部分だけ整える”発想にすると、色も食感も残せます。


津田カブの漬物(浅漬け・甘酢漬け・ぬか漬け)食べ方の幅を増やす

津田カブ漬けは、天日干し(はで干し)の後に葉を付けたまま、ぬかと塩で約1週間漬け込む「本漬け」が伝統的なスタイルとして紹介されています。
一方、今は浅漬け、甘酢漬けなど多様なバリエーションが広がり、お茶漬けに添えるなど新しい食べ方も紹介されています。
家庭では、まずは浅漬けか甘酢漬けが失敗しにくく、津田カブの香りと甘みが分かりやすい入口になります。
ここでは「料理する人向け」に、味の設計だけ具体化します(レシピの分量暗記より、考え方が大事です)。


🍶浅漬け:香りを立てる

  • 塩は“軽め”にして、漬け時間を短くし、香りを残す方向に振ります。​
  • 葉も一緒に漬ける場合、葉は2cm幅程度に切る例が一般的で、根と同じ袋で漬けられます。​
  • 皮ごと漬けると赤紫の色が出やすく、赤かぶなら色が染まる旨の説明もあり、津田カブでも見た目の良さに直結します。

🍯甘酢漬け:甘みを強調する

  • 津田カブは緻密でやわらかな肉質が甘酢漬けによく合う、と紹介されています。

    参考)

  • 酸味で香りが引き締まるので、「辛味のある薬味」より「香りのある柑橘皮」などを少量合わせると、津田カブの香りと競合しにくいです。

🥣ぬか漬け:旨味を厚くする

  • ぬか漬けは伝統的にも中心の食べ方で、浅漬けや甘酢漬けとは別の“発酵の旨味”が乗ります。​
  • はで干し(天日干し)をしてから漬ける工程が紹介されており、乾かすことで水分が調整され、味が入りやすくなりやすい考え方です。

意外性のある小技として、浅漬け→甘酢→ぬか、の順に“移行”させると、忙しい家庭でも食品ロスを減らせます。


例えば「浅漬けで食べ切れなかった分」を甘酢に移すと味の方向性が変わり、さらに残ったらぬか床で旨味寄りに着地させる、という流れです。

同じ津田カブでも味の軸が変わるので、飽きが来にくいのが利点です。


参考:津田かぶ漬けの伝統工程と食べ方(はで干し、本漬け、浅漬け・甘酢漬け、お茶漬け等)
津田かぶ漬け(つだかぶづけ)|にっぽん伝統食図鑑:農林水産省

津田カブの保存方法(冷蔵・冷凍)と葉の使い切り

津田カブは葉を付けたままだと根の水分が葉に奪われやすいため、保存前に切り分けるのが推奨されています。
根は新聞紙やラップで包んで野菜室で保管し、葉は新鮮なうちに固めに茹でて冷凍すると長く保存できる、という整理がされています。
一般的なかぶの保存でも、身と葉を分け、キッチンペーパーで包んで袋に入れ野菜室へ、葉は苦味を和らげたいなら短時間ゆでて冷凍、という方法が紹介されています。
家庭での運用を、もう一段だけ具体化します。


🧊冷凍の向き・不向き

  • 津田カブの“シャキ感”は冷凍で落ちやすいので、冷凍分は最初から「味噌汁」「スープ」「煮物」など加熱前提の置き場にすると満足度が上がります。

    参考)https://www.amanofoods.jp/season/26252/


  • 冷凍するなら下茹でしてから、という手順(例:沸騰湯で短時間→冷水→水気を絞る)が紹介されており、食感変化を織り込んだ保存が現実的です。​

📅保存期間の目安

  • 津田カブは冷蔵で約10〜14日、冷凍で約10〜12週間が目安、という情報があります。​
  • 常温は1〜2日程度が目安とされ、温度が高いと傷みやすい点が注意として挙げられています。​

🥬葉の使い切り(“主役”にしないのがコツ)

  • 葉は塩ゆでして刻み、冷凍しておく方法が紹介されており、少量ずつ味噌汁や炒め物に足せる形にしておくと使い切りやすくなります。

    参考)実も葉も残さず栄養丸ごと!『かぶ』で簡単レシピ - maca…

  • 津田カブは根だけでなく葉ごと漬け込む文化もあり、葉を「捨てない前提」で献立を作ると、結果的に津田カブの購入頻度が上げやすくなります。​

参考:かぶ全般の下処理と冷蔵・冷凍保存(身と葉を分ける、キッチンペーパーで包む、葉は短時間ゆでて冷凍など)
https://www.amanofoods.jp/season/26252/

津田カブの独自視点:香りと色を守る火入れ設計(炒め・煮・汁)

津田カブは「特有の高い香りと甘み」が特徴として語られ、漬物だけでなく生食や煮物にも向くとされています。
ただ、料理現場では“津田カブらしさ”が消える失敗が起きがちで、原因の多くは火入れ時間の長さと切り方の選択ミスです。
そこで、香りと色を守るための設計を、漬物以外にも横展開します。
🍳炒める:香りを閉じ込める

  • 根は厚すぎない短冊にして、短時間で表面を温め、最後に葉を加えて全体の香りをまとめます。​
  • 皮の赤紫を少し残す切り方にすると、白一色になりがちな炒め物でも“津田カブ感”が視覚に残ります。​

🍲煮る:緻密さを活かす

  • 津田カブは肉質が緻密とされ、煮物にも適するため、薄切りより「やや厚め」で煮て“中の甘み”を引き出す方向が向きます。

    参考)津田カブの特徴・旬の時期まとめ|島根県の特産で「まが玉状」を…


  • ただし長時間煮ると香りが弱くなりやすいので、煮汁は濃くしすぎず、仕上げに漬物を添える(お茶漬けに添える発想)と香りの層が戻せます。​

🥣汁にする:保存と相性が良い

  • 冷凍で食感が変わる前提なら、冷凍ストックは汁物や煮込みへ回すのが合理的です。
  • 葉も冷凍しておけば、汁の“彩り”と“香り”が最後に足せて、根だけの単調さを避けられます。

この「香りと色を守る」発想で献立を組むと、漬物だけに偏らず、津田カブを主菜の脇役としても回しやすくなります。


結果として、冷蔵・冷凍・漬物の保存ラインが繋がり、旬の時期にまとめて買っても使い切れる設計になります。





津田かぶ|甘くてやわらかい 浅漬けに 葉