とらやと虎屋本舗の違いと創業や人気商品の特徴

とらやと虎屋本舗の違いと創業や人気商品の特徴

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とらやと虎屋本舗の違いについて

とらやと虎屋本舗の基本情報
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とらや(株式会社虎屋)

創業は室町時代後期で、羊羹が看板商品。東京赤坂に本店を構え、全国の百貨店に店舗展開。

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虎屋本舗(株式会社虎屋本舗)

創業は1620年の江戸時代初期で、虎焼が看板商品。広島県福山市に本店があり、主に西日本で展開。

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両社の関係

名前が似ていますが、全く別の会社で関連性はありません。創業地も時期も異なる別企業です。

「とらや」と「虎屋本舗」は名前が似ているため、同じ会社だと思われがちですが、実は全く別の企業です。両社の違いを明確にしておくことで、贈り物や手土産を選ぶ際に混乱することなく、適切なお店を選ぶことができるでしょう。

 

「とらや」は平仮名で表記され、正式名称は「株式会社虎屋」です。一方、「虎屋本舗」は漢字で表記され、正式名称は「株式会社虎屋本舗」となっています。社名に「虎屋」という文字が含まれているため紛らわしいですが、派生関係にあるわけでもなく、全くの別会社です。

 

さらに、三重県には「虎屋ういろ」という「虎屋ういろ株式会社」が運営するお店もあり、こちらも「とらや」や「虎屋本舗」とは別会社です。このように、「とらや」や「虎屋」という名前を持つ和菓子店は複数存在しており、それぞれ異なる歴史と特色を持っています。

 

とらやの創業と本店の場所について

「とらや」の創業は室町時代後期にまで遡ります。1501年に京都で創業し、1586年には当時の天皇である御陽成天皇の御用を承るようになりました。長い歴史を持つ老舗中の老舗であり、日本の和菓子文化を代表する存在と言えるでしょう。

 

とらやの歴史資料の中で最も古いものは、1635年の「院御所様行幸之御菓子通」という注文控えです。この中には「やうかん(羊羹)」「あるへいたう(有平糖)」「らくがん(落雁)」「大まん」「まめあめ」などの菓子名が記されており、当時から羊羹が作られていたことがわかります。

 

現在の「とらや」の本店は東京都港区赤坂にあります。なぜ京都で創業した店の本店が東京にあるのかというと、1868年の東京奠都(とうきょうてんと)がきっかけです。これは、日本の首都が京都から東京に移ったことを指します。もともと天皇の御用菓子所だった「とらや」は、京都の店はそのままに東京にも進出し、現在に至っています。

 

「とらや」は現在、日本全国の主要都市だけでなく、1980年にはフランス・パリにも店舗をオープンさせ、国際的にも和菓子文化を広める役割を担っています。

 

虎屋本舗の創業と本店の特徴

「虎屋本舗」の創業は1620年(元和6年)で、広島県福山市に本店を構えています。創業当初は菓子屋ではなく、初代は兵庫県で廻船問屋(かいせんどんや・現代の海運業)と染物屋を営んでいました。

 

菓子屋になったきっかけは、初代福山藩主の水野勝成公からの依頼でした。初代は京都伏見城から伏見櫓(ふしみやぐら)を船で運ぶという重要な任務を任され、その功績により福山の土地を拝領し、さらに宿老(家来の中でも地位の高い存在)に任命されました。これを機に初代は兵庫から福山に移住し、菓子匠として商売を始めたのです。

 

1622年(元和8年)の正月、福山城築城の際に開かれた茶会で御菓子を献上したところ、藩主がこれを大変気に入り、福山藩御用御菓子司として本格的に商いを始めることになりました。これが「虎屋本舗」の始まりです。

 

現在の「虎屋本舗」の本店は広島県福山市曙町にあり、蔵を改装したような立派な建物は福山を代表する観光スポットにもなっています。地域に根付いた店舗展開をしており、2023年4月時点で直営店10店舗のうち8店舗が福山市内にあります。顧客の約7割が地元の人々で、日常的に親しまれている和菓子店です。

 

とらやと虎屋本舗の人気商品の違い

「とらや」と「虎屋本舗」は、それぞれ異なる看板商品を持っています。

 

「とらや」の代表的な商品は何と言っても「羊羹」です。上品な甘さと滑らかな舌触りが特徴で、贈答品としても広く親しまれています。小形羊羹は持ち運びやすく、個包装されているため、手土産や贈り物として重宝されています。

 

近年では、フランスの有名パティシエ「ピエール・エルメ」やルーヴル美術館とのコラボレーション羊羹も話題となっており、伝統を守りながらも新しい試みに挑戦し続けています。

 

一方、「虎屋本舗」の看板商品は「虎焼」です。これはトラ模様が特徴的などら焼きで、鉄板の上に敷いた特殊な紙の上で生地を焼くことで、ふわふわの食感を実現しています。「虎焼」の名前は、トラ模様からきていると考えられます。

 

また、「虎屋本舗」は「本物そっくりスイーツ」シリーズも展開しており、たこ焼きそっくりなシュークリームやコロッケそっくりなレアチーズケーキなど、見た目のクオリティの高さで驚かせるユニークな商品も人気です。これらは見た目だけでなく味も評判が良く、リピーターが多いのが特徴です。

 

このように、両社は和菓子店でありながらも、全く異なる商品ラインナップを持っており、それぞれの特色を活かした商品展開をしています。

 

とらやと虎屋本舗の歴史的な危機と復興

長い歴史を持つ「とらや」と「虎屋本舗」は、それぞれ大きな危機を乗り越えて今日まで続いてきました。

 

「とらや」は京都大火で大打撃を受け、経営危機に陥りました。しかし、吸収合併や店舗の移転、工場の増設などを行いながら事業を拡大し、危機を乗り越えました。500年以上もの間、伝統や技術を守りながらも、時代に合わせて新しいことに挑戦し続けてきたことが、長く愛され続ける秘訣と言えるでしょう。

 

一方、「虎屋本舗」も大きな危機を経験しています。広島は1945年に原爆投下により街が焼け野原となり、「虎屋本舗」の工場も焼失しました。しかし、当時の社長が地下に貯蔵していた小豆と砂糖を掘り起こし、再起を図りました。「美味しい餡子を拵えろ。絶対に味を落とすな」という先代の遺言が今も受け継がれ、品質へのこだわりは現在も続いています。

 

このように、両社とも歴史の中で大きな困難に直面しながらも、それを乗り越えて伝統を守り続けてきました。日本の和菓子文化を支える重要な存在として、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

 

とらやと虎屋本舗を間違えないための覚え方

「とらや」と「虎屋本舗」を間違えないためには、それぞれの特徴を覚えておくと良いでしょう。

 

まず、表記の違いに注目してみましょう。「とらや」は平仮名で表記され、「虎屋本舗」は漢字で表記されています。この違いを覚えておくと、店舗の看板や商品パッケージを見たときに、どちらのお店かすぐに判断できます。

 

次に、代表的な商品の違いを覚えておくと良いでしょう。「とらや=羊羹」、「虎屋本舗=虎焼」という図式を頭に入れておくと、混同することが少なくなります。

 

また、地域性も覚えておくと便利です。「とらや」は全国の主要都市や百貨店に店舗があり、特に東京や京都に強いつながりがあります。一方、「虎屋本舗」は主に広島県福山市を中心に西日本に展開しており、東日本ではあまり見かけることがありません。

 

さらに、創業時期の違いも覚えておくと良いでしょう。「とらや」は室町時代後期(1501年)の創業で、「虎屋本舗」は江戸時代初期(1620年)の創業です。「とらや」の方が約120年ほど歴史が古いことになります。

 

これらの違いを覚えておくことで、「とらや」と「虎屋本舗」を混同することなく、それぞれのお店の特徴を理解した上で、適切な選択ができるようになるでしょう。

 

また、贈り物や手土産として選ぶ際には、相手の好みや場面に合わせて選ぶことが大切です。「とらや」の羊羹は上品で格式高い贈り物に適しており、「虎屋本舗」の虎焼やそっくりスイーツは、カジュアルな場面や驚きを与えたい時に適しています。

 

とらやと虎屋本舗以外の「虎屋」名を持つ和菓子店

「とらや」と「虎屋本舗」以外にも、「虎屋」という名前を持つ和菓子店が日本各地に存在します。その中でも特に知られているのが「虎屋ういろ」です。

 

「虎屋ういろ」は三重県に本拠を置く「虎屋ういろ株式会社」が運営するお店で、創業は大正12年(1923年)です。名前の通り、「ういろう」という和菓子を主力商品としています。ういろうは、米粉や小麦粉を主原料とした蒸し菓子で、もっちりとした食感が特徴です。

 

「虎屋ういろ」では、定番のあんこ味のういろうだけでなく、季節やイベントに合わせた期間限定のういろうも人気です。みかんペーストや果汁を使った甘酸っぱいフレーバーや、ナッツやチョコレートを組み合わせた洋風のういろうなど、バリエーション豊かな商品を展開しています。

 

日本の和菓子店には、「虎屋」「亀屋」「鶴屋」など、動物の名前を冠した屋号が多く見られます。これは、江戸時代に商売繁盛や長寿を願って、縁起の良い動物の名前を屋号にする風習があったためです。そのため、同じ「虎屋」という名前でも、全国各地に無関係な店舗が存在することになります。

 

また、「虎屋」という名前は和菓子店だけでなく、旅館や飲食店など、様々な業種で使われています。例えば、長野県松本市には「虎屋」という老舗の蕎麦屋があり、京都には「虎屋菓寮」というカフェも存在します。

 

このように、「虎屋」という名前は日本全国で様々な形で使われており、それぞれが独自の歴史と特色を持っています。「とらや」「虎屋本舗」「虎屋ういろ」の3社は、特に知名度が高く、全国的に知られている和菓子店ですが、それぞれ全く別の会社であることを覚えておくと良いでしょう。

 

とらやと虎屋本舗の国際展開と現代の取り組み

「とらや」と「虎屋本舗」は、それぞれ異なる形で現代のニーズに応え、国際的な展開も進めています。

 

「とらや」は1980年にフランス・パリに海外初の店舗をオープンしました。これは、和菓子が世界的にまだあまり知られていない時代の先駆的な取り組みでした。「和菓子を通して日本文化を紹介したい」という思いから始まったこの挑戦は、現在も続いており、フランスの人々に日本の和菓子文化を伝える重要な役割を果たしています。

 

また、「とらや」は伝統を守りながらも、現代のニーズに合わせた新しい取り組みも行っています。例えば、フランスの有名パティシエ「ピエール・エルメ」やルーヴル美術館とのコラボレーション商品を展開するなど、国際的な視野を持った商品開発を行っています。

 

一方、「虎屋本舗」は主に国内、特に西日本を中心に展開していますが、独自の「本物そっくりスイーツ」シリーズで注目を集めています。たこ焼きそっくりなシュークリームやコロッケそっくりなレアチーズケーキなど、見た目と味のギャップを楽しむユニークな商品は、SNSなどでも話題となり、若い世代からも支持を得ています。

 

また、「虎屋本舗」は地域に根付いた活動も積極的に行っており、福山市の曙店では夏祭りを開催するなど、地域コミュニティとの結びつきを大切にしています。顧客の約7割が地元の人々というデータからも、地域に愛される和菓子店としての姿勢が伺えます。

 

このように、「とらや」と「虎屋本舗」は、それぞれ異なるアプローチで現代社会に適