
レゲエパンチとピーチウーロンは、同じカクテルの異なる呼び名です。このカクテルは、ピーチリキュールをウーロン茶で割った日本発祥の飲み物で、アルコールが苦手な方にも飲みやすいと人気があります。甘くてフルーティーな味わいが特徴で、砂糖入りのアイスピーチティーのような味がします。
アルコール度数は約5%程度で、ビールとほぼ同じくらいと考えてよいでしょう。カロリーは1杯あたり60〜70kcalほどと、比較的低カロリーなカクテルです。ウーロン茶のカロリーが少ないため、全体的にカロリー控えめになっています。
このカクテルは地域によって様々な呼び名があり、それぞれの地域で親しまれています。呼び名が違うだけで、基本的な作り方や材料に違いはありません。どの名前で注文しても、提供されるのは同じカクテルなのです。
レゲエパンチは1989年頃(一説には1991年とも言われています)に宮城県仙台市の「BARサウサリートカフェ(Sausalito Cafe)」で誕生したと言われています。国分町にあるこのバーで、お酒が苦手な女性客のために特別に作られたカクテルでした。
その女性客がレゲエミュージックのファンだったことから、「レゲエパンチ」という名前が付けられました。これが名前の由来です。当時は1980年代後半からウーロン茶のブームが始まり、1985年頃には焼酎をウーロン茶で割って飲む「ウーロンハイ」が流行していました。そのような時代背景もあり、このカクテルが生まれたのです。
その後、1990年代後半に訪れたクラブブームにより、若者たちの間で爆発的に広まりました。踊って喉が渇いた時に、お腹が膨れるビールではなく、作り方も簡単で材料も手に入りやすいピーチリキュールとウーロン茶の組み合わせが、お店側にもお客様側にも都合が良かったのです。
現在では、仙台や東北地方では「レゲパン」という愛称でも親しまれています。2020年5月には合同酒精から「レゲエパンチ ピーチウーロン味」という缶入りカクテルが全国発売され、さらに多くの人に知られるようになりました。
レゲエパンチは地域によって様々な呼び名があります。最も一般的なのが「ピーチウーロン」で、これは使用している材料名をそのまま表したわかりやすい名称です。多くの居酒屋やバーではこの名前でメニューに載っていることが多いでしょう。
地域別の主な呼び名は以下の通りです。
特に北海道で呼ばれる「クーニャン」には面白い由来があります。「クーニャン」は中国語で「姑娘(くーにゃん)」と書き、若い娘という意味です。元々は「ピーチクーニャン(桃尻娘)」という名前で、ピーチリキュールとウーロン茶にジンを少し加えたカクテルを、酒場ならではのジョークも交えてそう名付けたようです。その後、ジンが入らなくなり、名前も略されて「クーニャン」と呼ばれるようになりました。
鹿児島で呼ばれる「ペシェウーロン」は、ピーチリキュールのブランド「ルジェ」の「クレーム・ド・ペシェ」(ペシェはフランス語で桃の意味)から来ています。
このように、同じカクテルでも地域によって様々な呼び名があるのは、日本の飲食文化の多様性を表しているとも言えるでしょう。
レゲエパンチは自宅でも簡単に作ることができます。基本的な作り方とレシピを紹介します。
【材料】(1杯分)
【作り方】
【美味しく作るコツ】
基本の割合は1:3(ピーチリキュール:ウーロン茶)ですが、お好みで調整できます。アルコールが弱い方はウーロン茶の量を増やしてください。
カクテルは冷たい方が美味しいので、使用するグラスは前もって冷やしておくと良いでしょう。冷凍庫や冷蔵庫で冷やす場合は、ジッパー付きの袋にグラスを入れると他の食品の匂いが付きません。
ピーチリキュールは少しとろみがあるため、氷と馴染ませるようにマドラーで混ぜると、ウーロン茶との馴染みが良くなります。
あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいたウーロン茶を使うと、氷が溶けにくく、味が薄まりにくくなります。
レゲエパンチを作る際に使用するピーチリキュールによって、味わいが変わります。ここでは、おすすめのピーチリキュールとアレンジレシピを紹介します。
【おすすめのピーチリキュール】
日本で最も一般的なピーチリキュールです。フランスの老舗フルーツリキュールメーカー「ルジェ」が作る、桃の濃厚な味わいが特徴です。価格は1,200円前後。
オランダのアムステルダムにある老舗リキュールメーカーの商品です。無色透明ながらも、フレッシュな桃の香りと味わいが特徴的です。価格は1,100円前後。
オランダの老舗ブランド「ボルス」のピーチリキュールです。コストパフォーマンスに優れており、初めてレゲエパンチを作る方にもおすすめです。価格は1,000円前後。
【アレンジレシピ】
基本のレシピにレモン果汁を数滴加えると、さっぱりとした味わいになります。暑い夏にぴったりです。
ウーロン茶の代わりに、ジンジャーエールとウーロン茶を半々で割ると、スパイシーさが加わり、大人の味わいになります。
ピーチリキュール、ウーロン茶、氷をブレンダーで混ぜると、暑い季節にぴったりのフローズンカクテルになります。
ウーロン茶の代わりに冷たい紅茶を使うと、より香り高い味わいになります。特にアールグレイなどの香り豊かな紅茶がおすすめです。
ピーチシロップやピーチジュースをウーロン茶で割ると、お酒が飲めない方や運転される方も楽しめるノンアルコールバージョンになります。
近年では、手軽に楽しめるレゲエパンチの缶チューハイも販売されています。2020年5月に合同酒精から「レゲエパンチ ピーチウーロン味」が全国発売され、自宅でも簡単に本格的な味わいを楽しめるようになりました。
【レゲエパンチ ピーチウーロン味の特徴】
2022年8月には、パッケージがリニューアルされ、「仙台発」という文字が大きく表示されるようになりました。パッケージの裏面には日本地図の一部が記載され、地域によって異なる呼び名(仙台では「レゲエパンチ」、北海道では「クーニャン」など)が紹介されています。
缶タイプのレゲエパンチは、自宅でくつろぐ時間や、アウトドアでの飲酒にも便利です。特にカフェインが含まれていないため、夜のリラックスタイムにも安心して楽しむことができます。
自分で作るレゲエパンチと比べると、缶タイプは甘さや香りが若干控えめですが、手軽さと安定した味わいが魅力です。また、自分で作る場合はピーチリキュールとウーロン茶を別々に購入する必要がありますが、缶タイプならそのまま楽しめるので経済的でもあります。
お酒が飲めない方や、運転される方、妊娠中の方などでも楽しめるレゲエパンチのノンアルコールバージョンも人気があります。ここでは、ノンアルコールレゲエパンチの作り方と、その健康効果について紹介します。
【ノンアルコールレゲエパンチの作り方】
材料:
作り方:
【モクテルとしてのレゲエパンチ】
最近では「モクテル」(Mock + Cocktail = Mocktail)と呼ばれるノンアルコールカクテルが注目されています。レゲエパンチもその単純明快なレシピから、モクテルとしてアレンジしやすいドリンクです。
ピーチの香りとウーロン茶の渋みを活かしたモクテルは、お酒を飲まない人も一緒に楽しめる文化を作るのに貢献しています。「昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない」という考え方で、飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる環境づくりが進んでいます。
【健康効果】
ノンアルコールレゲエパンチには、以下のような健康効果が期待できます。
ウーロン茶に含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に効果があるとされています。
桃には食物繊維やビタミンA、ビタミンCなどが含まれており、美肌効果や免疫力向上に役立ちます。
アルコールを含まないため、通常のレゲエパンチよりもカロリーが低く、ダイエット中の方にもおすすめです。
特に暑い季節には、美味しく水分補給ができるドリンクとして最適です。
ウーロン茶の香りには、リラックス効果があるとされています。夜のくつろぎタイムにぴったりです。
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