
味噌カレー牛乳ラーメンは青森県を代表するご当地グルメで、独特の味わいが人気の理由のようです。
見た目けっこう普通なんですよね。もっと地獄のようなビジュアルを想像していたんですが、予想外。
以下のような口コミがありました。
味の良さ
口コミのなかに「この組み合わせはまずいワケない」と言い切ってしまう人がいるのに驚き。普通の感覚だと「なんでそれ混ぜちゃうんだよ気持ち悪い」がフツーだと思います。
味の特徴
具材・麺の評価
味噌・カレー・牛乳の意外な組み合わせながら、絶妙なバランスで美味しいと評価されているようです。バターを加えるとさらにコクが増すため、好みで調整できるのも魅力的なようですね。
味噌カレー牛乳ラーメンは、もともと中高生が味噌ラーメンにいろいろな味を組み合わせて食べるのが流行ったことから生まれました。ケチャップやマヨネーズを合わせる子もいたそう。その中で味噌、カレー、牛乳の組み合わせが最終的に残り、メニュー化されたのだそうです。
適当にぶち込んだら旨かった…としか思えない組み合わせですが、実は科学的根拠があります。
味噌カレー牛乳ラーメンの美味しさの核心は「うま味相乗効果」にあります。これは科学的に証明された現象で、グルタミン酸(味噌に豊富)と核酸系のイノシン酸(IMP)やグアニル酸(GMP)が同時に存在すると、単独の場合よりも15倍もの強いうま味を生み出します。
味噌には大豆由来の遊離グルタミン酸が豊富に含まれており、これがベースとなるうま味を提供します。一方、ラーメンのスープに使われる鶏ガラや豚骨には核酸系のイノシン酸が含まれています。これらが組み合わさることで、単なる足し算ではなく、掛け算的に旨味が増幅されるのです。
これだけだと、ただの「味噌ラーメンの旨さ」と変わらないですね。カレーと牛乳の意義は?
実は、カレーだけでもダメで、牛乳だけでもダメ、カレー+牛乳がさらなる旨味を上乗せしてくれるんです。
スパイスの刺激と牛乳の緩和効果
カレーに含まれるカプサイシン(辛味成分)は、舌の受容体を刺激して辛さを感じさせますが、牛乳に含まれる脂肪分がこの刺激を緩和します。「舌の受容体からカプサイシンを取り除くには脂肪を含むものが必要」であり、牛乳はこの役割を果たすのに最適です。これが、辛いカレーを食べるときに牛乳やヨーグルトベースの飲み物「ラッシー」が理想的な選択となる理由です。
マイヤード反応による風味の向上
牛乳に含まれるタンパク質(アミノ酸)と糖分が加熱されると、マイヤード反応が起こります。この化学反応により、様々な風味分子が生成され、カレーに深みとコクを加えます。特にギー(澄ましバター)のような乳製品を使用すると、この反応によって生じる「ナッツのような香り」がカレーの風味を豊かにします。
クリーミーな食感の付与
牛乳(特に全脂肪牛乳)はカレーソースをクリーミーにし、滑らかな食感を与えます。これにより、スパイスの風味がより均一に分散し、口当たりが良くなります。
カレーに生クリームを混ぜると、たしかに味がまろやかになりますよね。カレーと牛乳はたしかに相性が良さそう。
ここからは、推測ですが、味噌カレー牛乳ラーメンを考案した高校生は、こんなふうに考えたんじゃないでしょうか?
ただ、「味噌カレー牛乳ラーメンはまずい」っていう人もいますし、好みの面も大きいでしょうね。
大人になってくると「ありえない組み合わせ」だから、まずいなんてことは食べてみなくてもわかる!ってなっちゃうんですよね。柔軟な考えの高校生ならではの発想ということでしょうか。
ちなみに私も、実際に食べてみて「ウマイじゃん、これ…」って思いました。
味噌カレー牛乳ラーメンは、主に青森県内の以下のお店で食べられます。
味の札幌 大西
味の札幌 浅利
札幌館
かわら
味噌カレー牛乳ラーメンを考案したのは、実は札幌出身のラーメン職人で、青森に「味の札幌」という店を出店した佐藤清氏。
そのため、青森の名物なのに店名に「札幌」がつくお店が多いんですね。
また、味噌カレー牛乳ラーメンを食べ終わった後のスープに、ライスを入れておじやにして食べるのが常連客に人気だそう。リゾット風?
味噌カレーミルクラーメンは、青森県のご当地ラーメンをカップ麺化した商品です。以下の特徴があります。
味わい
評価
カップ麺ながら、青森県の代表的なご当地ラーメンの味を楽しめる商品となっています。
味噌カレー牛乳ラーメンのカップ麺版では、お店の味に近づけるために、お好みで牛乳を少し足すのがおすすめ。レンゲ3杯ほど加えると、まろやかさが増して美味しくなります。
青森のスーパーで販売されています。